嗜好品天国で働いてみて

半年ほど前から嗜好品天国というお店で働いている。たくさんのタイプの人とお話できるお店は、自分のコミュニケーション能力をかなり成長させてくれる。価値観もたまに揺さぶられたりする。

嫌いな人もいなくて助かる。これを言うと嘘だ〜！と思われるけど、これは決して自分が清廉潔白な人間だからというわけではなく、嫌いな人がいない方が生きやすいからそういうスタンスでいるだけ。
自分は人のどこかに人間らしさや可愛いらしさを見出せることが長所だと思っているので、何か自分に害がない限りその人のことを嫌いになれない。不快なことを繰り返しされたりすると今までに見出した良いところを”嫌！”が通り越して普通に嫌いになるけど、今のところはない。
嗜好品天国では無礼な人は淘汰されるというのもかなりある、お客さんの行いが良いと言うのもある。

何を話そうか悩むな、捌きにくいな、とかいうことはあるけどその場で自分がコミュニケーションをどのようにとっていくかという課題になる。不快な話題が出た時は自分が舵を切ればいい。嗜好品天国に来るみんなはどんどん私を試してほしい。他のお客様が不快にならない程度の踏み込んだ話題も歓迎します。品のないこと、面白みのないことはあんまり喋らないかもしれないけど。

嗜好品天国について

コンカフェでもガールズバーでもない空間と謳っているので、自分が思う違いをざっと上げてみる。

・オープンツイートなんでもいい（？）
自分が自撮りを載せるのは気分が向いた時くらい、メイク上手くいったな〜とか
・お客さんを持ち上げず、素直に思っていることをはっきり言う（自分は）
・遅刻してお客さんを待たせることが多々ある等、ルーズな店だという共通認識がある。遅刻はしないに越したことないがお客さんも、やれやれ笑　
って感じでネタにしていてそれが名物のようになっている気がする。優しさで成り立っているお店だと思う。
・横の繋がりが強い
隣同士に座った人でご飯に行っていたり、溜り場のような空気感がある。
・お客さん自らもってきたお酒をお店に寄贈して、お金を払ってお店で飲むという謎の状況が起こっている。
・お客さんのリクエストがかなり通りやすい気がする。お通しいらないとか、好きじゃないから変えて〜とか、席をある程度自由に移動したり。

嗜好品天国での年越しについて

昨日、はじめて家族以外の人間と年を越した。
みんなでお客さんの持ってきてくれたおせちをつついたり、カウントダウンしたり、成り行きで初詣に行ったりした。中にはあまり喋ったことのない人とかもいて不思議な気持ちになった。

私は今までにないくらい飲み（そもそもアルコールアレルギーだと思っていたので今まではお酒を進んで飲まなかった）泥酔して2回ほど震えが止まらなかった時があったけど、ちゃんと生きています。お酒頑張ろう2024…

酔っ払ってはじめてきっったない嗜好品天国の床に寝転がった。服がほこりだらけになったけど、ひんやりして気持ちよかった。

浅い関係で醜態を晒すことなんて今までなかったのに、
自分はダメになったらダメなんだと思っていたのに、
ダメになればなるほど周りは優しくて、あのときお客さんが持ってきてくれた白湯ほど美味い飲み物はないと思いました。上着を貸してくれたり、身代わりになってくれたり。新年から人のあたたかさに触れて、今までにない経験ができて幸先いい感じ！※迷惑をかけたのはごめんなさい・・・

昨日はちょっとだけ素直になれたかも。酔っ払った時だけに言える本音なんてダサいと思っていたけど、普段からプライドが高くて格好悪いことが嫌いな私は、心のどこかで本音にブレーキをかけていたんだと思う。

昨日は人に助けを求めることができたり、塩川さん（オーナー）に暴言を吐けたりしてとてもスッキリした。塩川さんはうざいけど、誰も踏み込めてない心のスペースにまで踏み込んできてくれて実は嬉しかったりする。なぜなら私は失礼な人が大好きだから。失礼にされたらその分失礼をお返しできるから仲良くなりやすい気がする。優しい人には優しく、失礼な人には失礼に。

初詣に行ったときチョコバナナが食べたい！！！とごねて買ってもらったり、みんなでおみくじを引いたりした。その後コンビニで好きなものを買ってもらったりして解散した。面倒見てもらえて嬉しかったな。

不思議な大晦日と正月だったけど、みんなと過ごせてよかった。みんなともっと仲良くなりたい。ちょっとわがままだけど自分を曝け出せてダメなところも程々に愛してもらえる一年にしたい。破天荒な自分も受け入れてもらいたいな。

今年の抱負はめちゃくちゃになる、にしようかな〜。