不機嫌の根回し
(全部で1,000字ちょっとです。サクッと読めます)
私は梅雨時になると心身不調になります。季節の変わり目や台風シーズンなんかも苦手です。
もうだるくてヘロヘロ。あまりにしんどいので内科で調べてもらったことがあります。ひどい低血圧になっていました。
他は特に悪いところはなかったので、自律神経が気圧の影響を受けやすいのだろうと医師は言っていました。特に薬が処方されることもなく、なるべく規則正しい生活をして体を動かすようにとアドバイスを受けました。
気圧が下がると血圧が下がります。上が80を切るとかなりダルい。70を切ってしまうと、だるいというより眠いです。座っていてもフラフラです。
こうなってしまうと何をするのも億劫なので、先送りできることは先送りし、可能な限りの手抜きをして、ひたすらゴロゴロすることにしています。
体調が悪いと心の余裕もなくなってしまいます。周囲を慮れなくなり、不機嫌丸出し。そんな自分を持て余しながら、不調が去るのを待ちます。天気が良ければ血圧が上がって機嫌よく、天気が悪いと低血圧で不機嫌。なんかバカみたいに単純で大人げないと我ながら思います。
最近「フキハラ」という言葉を耳にしました。「不機嫌ハラスメント」の略で、不機嫌な表情や態度が相手に不快感や威圧感を与えてしまうことをいうのだそうです。
こちらにはそんな意図はなくても、ため息ひとつで他人に精神的苦痛を与えてしまうこともある。自分の不機嫌によって誰かが傷つくとしたら不本意ですし、申し訳ないことです。
確かに立場を変えれば、相手の機嫌が悪いと「何か気に障ることを言ってしまったのだろうか」とか「私に落ち度があったのだろうか」とか、あれこれ気を揉んでしまいます。胸に手を当てて考えても理由がわからず悶々としてしまったり。
だから「いつもご機嫌でいる」って大事だし、そのためには健康でありたいものです。
とはいえ、具合が悪い時はなかなか周囲への気遣いが行き届きません。
そこで、私はもう開き直って周囲に甘えることにしました。自分は血圧が下がると不機嫌になるのだということを予め触れ回っておくのです。私の機嫌が悪いのはあなたのせいではないのですよ、天気のせいなんですよ、と日頃から理解しておいてもらうのです。
あ、不調になりそうだな、という時は先回りして説明しておくと、家族も「そういうもの」と思ってほっといてくれ、私も心置きなく横になっていられます。
気圧の変化で体調を崩す人は少なくないようです。私は特に悪いところは見つからなかったけれど、人によっては重い貧血が隠れていたり、甲状腺の病気だったり、何か重大な病のサインかもしれないので、あまりにもつらい場合は一度医療機関で精密検査を受けることをおすすめします。
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