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ちゃらんぽらんの尻拭い

アラフォーに近づくにつれて
私は焦っていた。


どうやら
ミドルエイジクライシス
または
ミッドナイトクライシス
とかいう、
アラフォーが陥りやすい心理状態だそうで

ググれば出てくるのだけど、
wikipediaには「中年の危機」と書かれていた


めちゃくちゃざっくり私の中で要約すると

「私…このままでいいのかな症候群」


だと、思う。

Instagramでは
資格、リスキング、在宅ワークの広告を頻繁に目にするし

X/Twitterでは
プロフィールに並ぶ肩書きがなんだか眩しい。

facebookまで見るともう溺れそうなので
たまに覗くだけに留めている。



私にはこれといった経歴は、ない。

資格も、特に、ない。

その時が楽しければよくて
日々その場しのぎで
割とちゃらんぽらんに、若い時代を過ごしていたと思う。

ちょっとだけ、デザイナー経験があって
ちょっとだけ、展示やイベント出店をして
ちょっとだけ、旅に出ていた。

自由を愛して、何かに縛られず
好きなように生きて
わからないことはわかることだけわかればいい。
面倒なことは避けて
できる範囲で、低空飛行で上等だ。


ところが30代半ばになったとき
自分のちゃらんぽらんさが
急に恥ずかしくなった時があった。


20代の時の何も知らないアホな子
で、通らなくなった瞬間。

同時に、

「あっ心底バカにされてるんだな」

と気づいた瞬間があった。


正直バカな方が、ラクだし、
なんとなく生きる分には申し分ない。
低いところは居心地がいい。

「ウェーイ!」っていつまでも言ってたい。


でも
「このまま40代になるのはまずい」

と心の隅に浮かんだのです。


もちろん環境の変化も影響している。


結婚前
昼は契約社員、夜は居酒屋、
そしてそのまま酒場で記憶を無くし
二日酔いで仕事に向かう。

そんなアッパレな日々で、それはそれは
楽しくやっていたのだが


結婚後は友人の1人も居ない郊外に住み、
当たり障りの無い近所付き合いしかできず
もちろん産後うつにもなり
保護者会では、

「私以外、みんな真っ当な大人だ…」


と面食らった。


10年間、屋号を持って作品制作していても
旅で出会った仲間が前後にたくさんいても

「何も無いしょぼい人間」なのではないかと
中身のない自分が恥ずかしくなった。


ちゃらんぽらんの尻拭いをしたくなった。

すっからかんな中身を、埋めたくなった。



とりあえず私がなりたい自分はなんだろう
優先順位はなんだろう、出来ることはなんだろう
そのためには何をしたらいいだろう

1年くらいかけて
SNSの波を泳ぎながら
ようやく見つけた答えは



やっぱり自分の持ち物でした。


作品制作と、ワークショップを重ねた経験
自分の抱えてきた「生きにくさ」の体験

インバウンド需要がある市に住んでいること
そして国外に活動範囲を広げてみたい「夢」

就職など安定雇用にはとうてい繋がらないけど


どうせ頑張るのなら、
ワクワクする事のためがいい。


あと何年生きるのかわからないけど
何にでもヘラヘラするのは、
30代に置いてこようと思う。



ちゃらんぽらんな夜も、たまに嗜みながら。

楽しい大人を生きようと思っているのです。

それで重い腰をあげ
ようやく踏み出した「オンライン英会話」
まだ始めたばかりで、初心者丸出しですが

とても前向きな気持ちです。

もう後ろはみないぞ。


あとはやるだけ。

そんな私なりの学び直しが始まりました。

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