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農産物卸売市場調査データ分析③~流通量~

 今回は流通量で見ていきます。流通量の多い順に並べると以下の図のようになります。やはり1つあたりの重さのある品目が上位に来ています。

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① 10年前との比較
 流通量の10年前(2008年~2010年の平均)と2019年を比較してみます。比較方法は市場規模と同様に2019年/10年前の比率です。1.0より大きければ,10年前より増加しています。
 10年前よりも増加した品目は3つ,0.9以上でみても7つと市場規模が増加した品目数と比較しても少なくなっています。これを市場規模の10年前比と比較してみると,「かんしょ」,「ピーマン」,「カリフラワー」は流通量が減っているものの,市場規模は増加しています。ということは販売単価が大きく上昇しているということで,勢いがある品目だと言えると思います。

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② 勢いのある品目について
 上記のように,流通量の減少に比べて市場規模の減りが小さい,つまり販売単価が上昇傾向である品目は勢いのある品目だと言えます。
 それを数値で表現するために,流通量と市場規模のそれぞれに10年前比の指標を小さい品目から順番に1から42と順位を付け,その順位の差(市場規模-流通量)を見てみます(勢い指数と名付けます)。この値が大きい品目は需要が増加していて,勢いのある品目だと見ることができます。値のマイナスが大きい品目は需要が低迷気味かなとも取ることができます。
 この値が5以上の品目を抽出すると,以下の表のようになります。

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