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2021年12月 野菜市場価格の予測

今月からはこれまでの「ブロッコリー」に加え,「レタス」・「キャベツ」・「ほうれんそう」・「なす」・「きゅうり」についても価格の予測を掲載します。

※1 過去(11月まで実績)と将来(12月の予報)の気象データを元データとして機械的予測を行います。

※2 予測する価格は農林水産省の発表する青果物卸売市場調査の主要卸売市場計の価格です。したがって小売価格とは異なります。

※3 予測するのは月平均値(図中の点)です。月内変動があるので,約7割の確率で入る範囲を変動範囲(図中の赤網掛け)として表示しています。

11月の実績

※11月下旬の実績集計結果は公開日現在では出ていません。

①ブロッコリー

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ブロッコリーの11月予測価格270円~346円/kgに対して約400~300円/kg程度となりました。11月30日の実績は302円/kgとなっています。

以下今月からの新規予測品目です。

②レタス

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2~3月にかけての安値傾向と9月の高騰を大きく外してしまっていますが,その他の期間は比較的精度よく予測できています。11月についてもほぼ予測範囲内の実績となりました。

③キャベツ

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レタス同様に2~4月の安値傾向を大きく外してしまっていますが,6月や9月の高騰局面では比較的精度が良い結果となりました。11月については上旬は乖離が大きいですが,11月30日の価格が56円/kgなので,平均的には予測ができています。

④ほうれんそう

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8~9月の急激な高騰局面以外はかなり精度良く予測できています。11月も実績値ほぼ予測変動範囲内です。

⑤なす

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8~9月の高騰局面に逆に安値傾向の予測値となってしまいました。11月についてはやや安値側への乖離が大きくなっています。

⑥きゅうり

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月内の変動が大きなケースは全て範囲内とはなりませんが,平均値で評価すれば比較的精度よく予測できています。11月も実績値は予測変動範囲内です。

6品目を比べてみると,施設栽培メインの品目の方が露地メインの品目に比べて予測精度が良いようです。これは露地系の方が局所的な気象条件の影響を受けやすく,現在元データとしている地域の平均的な気象データでは不十分なのかも知れません。

12月の予測

予測手法が持つ誤差に加え,次月の気象条件を予報値で入れるため,誤差要因はさらに広がります。

本予測値をご利用した結果については責任を負いかねますのでご了承お願いします。

変動の傾向
①ブロッコリー:↘ 
②レタス:↗ 
③キャベツ:↑ 
④ほうれんそう:→
⑤なす:↗
⑥きゅうり:↘

以下(有料)は変動範囲の具体的金額と推移図です。


①ブロッコリー
 224~300円/kg

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②レタス 
 147~209円/kg

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③キャベツ
 67~83円/kg

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④ほうれんそう   
 358~498円/kg

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⑤なす
 369~441円/kg

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⑥きゅうり
 215~313円/kg

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