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農業が儲からないと言われるのはなぜか?~このnoteの自己紹介~

 ノーエン農業データ分析所の斎藤です。福岡県在住で会社員です。このnoteを作成するに至った経緯についてご紹介します。

 自然科学に興味を持っていました。その中で気象予報士の資格を取ってみようと思い立ち,仕事とは全く関係はないのですが,何とか取得することができました。気象予報士の資格を取得すると今度は何か活かせることは無いかなあと思うようになり,それは農業ではないかと。そして農業を始めてみようと,自治体が開催する新規就農者向けの研修を受けました。
 その研修は1年間かけて農業の基本を学ぶものでした。本当に基礎レベルで,十分な技術を身につけられたとは言えませんでしたが,研修終了後就農したいとの意思を持ち自治体の相談窓口に行きました。農地の確保などハードルがいくつかある中でその相談窓口で言われたことは,農業は儲からないから就農はやめた方がいいということでした。
 本当に覚悟があるのかどうか試している面もあるとは思いますが,自治体の農業を推進する担当部署においても,農業は儲からないという認識を持っているといことです。

 なぜ農業は儲からないのか?考えてみることにしました。
 現在はサラリーマンとして,化学プラントの製造管理の仕事をしています。プラントにおいて製造したい製品を得るためには,まず原材料を適切に選定して,次にプラントの製造条件を設定・制御し,最後にできあがったものを検査して完成,のプロセスを経ます。ほとんどロスは出ません。ロスが収益に直結しますので、ロスが出ないようにプロセスが設計されています。
 農業も製造業ですからこのプロセスは同じですが,製造条件の制御が気象条件に左右されるため難しいです。植物のほとんどか水分で光合成が成長の原動力と考えると,原料も気象条件に影響を受けるとも言えます。プロセスが設計通りに進まなければロスが発生し,収益が下がることになるわけです。

 プロセスを設計通りに進めるためには,現在の状況を測定しデータを取得,設計と比較しその差を小さくするように条件を変更していきます。農業においてもこれを精度よくできればロスを少なくするはずです。これに自分の能力を活かすことができるかも知れません。データの取得・比較分析は現在の仕事そのものですし,農業における条件設定は気象ですから気象予報士の知識が使えます。儲かる農業実現のために,農業の製造プロセス改善を目指したい。こんな思いからこのnoteを始めました。

 様々な農業関連データと気象データを結びつけながら分析していきます。その中で,データの分析手法,気象データの見方についてもあわせて解説していきます。また,小さいながらも畑を借りて野菜を作っています。机上だけでなく,実圃場のデータも取り入れていきます。


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