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出し惜しみを止めて、最推しの短歌を詠もう

私の行動方針として「どんなことも出し惜しみはしない」がある。

仕事では、毎月のシリーズとして書いている記事があるが、その時、読者が一番興味を惹きそうなこと、鮮度がいいものを選んで書いている。翌月のことなんか知ったこっちゃない。noteは、毎日書いているので、日を跨ぐ時間までに書けることは限られるが、読んでもらえそうなものから順番に投稿している。週末はちょっと例外で、決まったネタになることがほとんどだけれど。

そんな私が出し惜しみしていることが一つある。

息子を詠んだ短歌だ。

大事な宝物のような経験だから、短歌を詠むことがうまくなったら、それまでに詠んだ息子の短歌をまとめて、その時の精一杯の力で推敲をして、連作にして短歌結社に送ろうと思っていたのだ。

でも短歌を詠み始めて4年半、一向にうまくなる気配がない。だったら、大切な経験だからこそ表に出して、人からのフィードバックを得たほうがよさそうだ。たとえ「いいね」一つの反応だとしても。

そんなことを考えていた時、「#推し短歌」企画を見つけた。アイドルも、アニメも、役者さんにも、推し活動をしている対象は何もないが、息子は私にとっての最推しだ。

息子を詠んだ歌

みんなにも見てほしいからカメラ向く
顔出しはダメで背中が多め

今の時代、SNSに子どもの顔は出さない。顔出しは3歳までと決めていた。
でも息子との時間を人にも見せびらかしたくて、背中を向いていてもiPhoneのレンズを向ける。

雨は憂鬱 そうなんだっけほんとうに? 彼はそうだと思ってないよ

雨の日は嫌いだった。でも、傘を差さずに駆け出す息子を見た時、雨が降っているから、気持ちを落とすという理由がなくなった。雨がうっとうしいなんて、物心ついた後、きっと自分で作ったんだろう。

彼の向く先には何があるだろう? 私の知らぬ冒険がある

この年に撮ったベストショット。私が見つけたかっこいい勇者だ。

一緒には暮らしてないほうの親だけど 彼の初めてに会える日もある

離婚して3年半経った。でも今は月に2回、3回は会えている。彼と一緒の時間を過ごす時、きっと元妻の前でも経験したことがないことを、小4の今になっても一緒に経験できることがある。それはとてもありがたいことだ。

(初サマーランドで修行)
(ハンマーでモノを壊す体験)
(料理は初めてじゃないが、ひき肉を捏ねたのは初めて)

これから

これまでは息子の短歌を詠んだ時、短歌結社に送ることはなかった。でも今だから詠める歌もあって、下手なままでも、それをいいと思ってくれる人もいるかもしれない。愛する息子の短歌も出し惜しみせず、詠んで、短歌結社にも送ってみようと思う。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。