今月もひとり歌会（2021年12月）

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。

近況

仕事は納まらず。正月から仕事を再開しようと思っている。2022年はめっちゃ仕事しよう。
年末、夏に、一度お別れをした女性と連絡を取った。自分勝手な行動だけど、決していい加減な気持ちではないので、来年、その人といい関係が築けるといいなと思っている。

歌について

先月から、短歌を体に入れる作業をしようと思って始めた、気になった一首を声に出して10回読むという作業。年末の忙しさで思った通りできなくなった。2022年は、再開しよう。

今月の歌（33首）

12/1水
自分から振ってしまったあの人に　もう一度会う　決意のLINE
12/2木
月一度、生活の中のアレコレをふりかえりつつ定型にする
12/3金
飲み会で若手が笑う中年は笑わないだって昔やったノリ
→飲み会で若手が笑う中年は笑わない　だって前やったノリ
（「塔」短歌会1/20締切投稿③）
12/4土
子を家に送る「もう少しお話をしよう」子は言う　今日は満点
12/5日
はじめての男女交際するように送る文言書いては消して
12/6月
やっかいな仕事を自ら引き受けて終わらせられぬ締切はそこ
12/7火
知り合いの頼まれ仕事褒められる　いくつになっても褒められりゃウキウキ
12/8水
家にこもり原稿一つ書き上げる　まずコンビニに酒買いに行く
12/9木
子が家に来る前の日はトイレ拭き、床拭いてのち、シーツを洗う
12/10金
子は俺に一緒にゲームしようと言う　コントローラー持てば一人で
12/11土
「いつか短歌うまくなるかなぁ」とつぶやいてビジネス書に戻るつまらぬ人生
→いつか短歌がうまくなるかなと呟いてビジネス書に開くつまらぬ人生
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑧）
12/12日
ラジオかけ、コインランドリーで過ごす　人入り来て音量下げる
12/13月
論点もわからず主張を繰り返す人　整理をするか押し切ってしまうか
12/14火
重苦しい映画を観るため新宿へ　子を持てば前より救いある話
12/15水
仕事終えこれ以上ない解放感　開ける缶の音　それだけでうまし
寝ぼけつつ二十年前の元カノの名が口をつく　一人だけの朝
→寝ぼけながら二十年前の元カノの名が口をつく　一人だけの朝
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑥）
12/16木
「寒い日は特にうまい」とCMは言うけど、いつも美味いんでしょう？
家にいても捗らぬ時は「帰りたい」在宅勤務の逃げ場はなくて
→在宅の仕事が捗らぬ時も「もう帰りたい」逃げ場などない
（「塔」短歌会1/20締切投稿②）
12/17金
書き出してメモして書きつけて書きなぐる　まだ書き足りぬライター稼業
→メモを見て書き出し書きつけ書きなぐるでも書き足りぬライター稼業（「塔」短歌会1/20締切投稿①）
12/18土
思い出のゲームを息子が始めました　やった！　たくさん話をしよう
12/19日
やることを前に並べて整理して　ため息をつきサワーを開ける
12/20月
「よいお年を」そういうしかない場面でも仕事の山は崩れそうもなく
→「よいお年を」そういうしかない場面でも仕事の山は崩れてくれぬ
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑨）
12/21火
寒いところから暖かい部屋に戻ってくると感じやすくなり涙を流す
12/22水
胃カメラでえずく人の背をさする人　そんな仕事の給与気になる
→胃カメラでえずく人の背をさする人　その職業の給与が知りたい
（「塔」短歌会1/20締切投稿④）
12/23木
やることは山ほど今年に残しつつ　やる気は先に年越しました
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑩）
12/24金
一人酒煽って瞳を閉じたならてっぺん越えて「おめでとう俺」
12/25土
誕生日に愛が届くという幻想　そうでない人どこにでもいる
→誕生日に愛が届くという幻想　届かぬ人が鏡にいます
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑤）
12/26日
亡き母の昔話を妹から　聞いて　呪縛が解ける　聖夜後
12/27月
上司には「本日仕事を納めます」納まらないけど明日休みます。
12/28火
本当なら今日が仕事納めの日で、息子とゲームをしながら過ごす
12/29水
皿を挟み、のろける異性の友だちはずっと口角上がりっぱなし
→皿挟みのろける異性の友人の口角はずっと上がりっぱなし
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑦）
12/30木
大晦日に実家に帰る荷物詰め、未来の不安酒で流して
12/31金
大晦日だからといってふりかえることもなくってビール飲み干す