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今月もひとり歌会(2020年9月)

一ヶ月も終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。
ひとりで詠んだ歌は、誰からのフィードバックもなく。詠んだ歌を見て、ひとり仕事や生活をふりかえる。いつか誰かの目にとまるような歌を詠めるといいんだけど。

近況

とにかく仕事の状況がまずい。次の仕事を探さないといけない。
今月は、弱った心のままどうにか生活を送ることと、今後どうするか、ということしか頭になかった。

歌について

今月は、文字を並べるだけで精一杯。
歌について試行錯誤すらできなかった。

今月の歌(31首)

9/1火
人生でクビを突きつけられることあるというのだ長月に入る
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/2水
腹減らず生きようとする気がなくて珈琲のみを啜る一日
「お父さん いなくなったらどうする?」と七歳の子に聞きたくなって
9/3木
朝になり珈琲一杯受け付けず晩まで水を啜る決意す
9/4金
嘔吐から始まる一日目も暗く仕事を捨てて飲まれたき朝
9/5土
大切な授業を捨てた一日の夜に出かける蒸した新宿
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/6日
腹が減りカレーを体にねじ込んで汗を掻いたら疲れ、睡眠
9/7月
昼飯を抜く生活に慣れてきて晩は腹すき たこ焼きを食う
9/8火
歌詠まず一日がただ過ぎ去ってレモンサワーを枕元置く
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/9水
苦が並ぶ日にちに人生相談に夕方向かう末広町に
→苦が並ぶ日にちに人生相談に夕方向かう末広町へ
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/10木
力出ぬ人生に立ち向かうそれ 土に潜って眠らせてくれ
9/11金
あと二日この苦しみを超えたなら少し息つく平日が来る
9/12土
食欲はテレビを見ると湧いてきてテレビ消しても残るものなり
9/13日
今日もまた涙の時間がやってきた夜風涼しく夏はもう、無い
9/14月
原稿に自分の文章どこもなく言われるままにコピペするのみ
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/15火
職場にて崩れ落ちたき打合せどうにか首に皮が一枚
9/16水
これだけが正解だよと提示さる一から始める四十四の秋
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/17木
つらくって眠気に心逃げ込んでずっと眠くて気づくと零時
9/18金
待合の札の番号13番 今の気分に重い意持たせ
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/19土
イベントのために一日椅子に座す終日なればおしりゴワゴワ
9/20日
子と会う日心ばかりは浮き浮きと膝はゲラゲラ笑い、子、追えず
9/21月
楽しげな若い夫婦はベビーカー押すも子は無くビールが乗って
→楽しげな若い夫婦はベビーカー押すも子は無くビールを乗せて
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/22火
失った心の弾力どうやって取り戻したら? 酒では戻らず
→失った心の弾力どうやって取り戻したら? 酒で戻らず
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)
9/23水
人生の転機が今日かもしれなくて結論はまだサワーで流す
9/24木
明日のこと考えるだけで吐きそうで今日も逃げ場を作る一杯
9/25金
朝一の打合せ受けホッとする午後は仕事を離れ夢想す
9/26土
生活の不安を感じ外で飲む瓶のビールの罪悪感よ
9/27日
エスカレーター息子の背中目の高さ いつかそんな日来るといいなぁ
9/28月
今日やったことが一つもありゃしないレモンサワーで流すもの無く
9/29火
先輩の言葉二つに救われて年が越せそうな夢を見れそう
9/30水
長月は気分の底を這うばかり明日からはまた神いない月
(「塔」短歌会10/20締切投稿分)


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。