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ホテル業界を革新した龍崎翔子さんが提案するクリエイティブジャンプの核心 #マープス

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」

本日はゲスト回。株式会社水星代表取締役CEO / ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんが講師です。

今回は、こちらの本(↓)のエッセンスの紹介です。

クリエイティブジャンプしたくて、視聴中、ポチりました。

★今日のnoteでわかること

  • クリエイティブジャンプとは何か?

  • 事業家としての龍崎さんの原体験

  • ホテル事業の課題

  • クリエイティブジャンプできない人の特徴

クリエイティブジャンプとは何か?

現状と理想状態にギャップがある時、ロジカルシンキング(連続的な志向)によって導かれた結論だけではその差を埋められない時、非連続的な思考により、ギャップを埋めて、理想状態を実現すること

だそうです。クリエイティブジャンプの例として、1960年頃の例が紹介されてました。

低価格・明朗会計で大人気の寿司屋。店には行列ができ、職人も足りない。どうすれば?

採用強化? 価格を上げる?

寿司を回せばいいじゃんという「コンベヤ附調理食台」の導入! 今の回転寿司ですね。導入の結果、以下が実現できました。

・客席数を増やせた
・お客様の滞在時間が短くなり、回転数上昇
・職人の数を減らせて人件費削減
・入店後、好きなスペースで食事ができ、満足度向上

事業課題は、「認知拡大(PR・マーケ)」「収益改善(仕入れ)」「顧客向上(商品開発)」「従業員満足度向上(人事)」と組織に横断的に存在します。これを「クリエイティブジャンプ」で生まれたアイデアで、組織ごとが持っている事業課題を一刀両断で解決します。


任天堂の宮本茂さんも「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」と言ってましたね。

龍崎さんの体験

ホテルについての龍崎さん個人の原体験と事業を始めた時の体験について。

龍崎さん個人の原体験

父親の仕事の都合で8歳の時、アメリカにいた。家族でのアメリカ旅行。10時間は車中、途中でサンドウィッチを食べる毎日。一日最終目的地はホテル。

「昨日のホテルと同じじゃん…」

街には街の特徴があるのに、「どうしてホテルはどこも変わり映えしないの?」と感じていたそうです。

しかし、ラスベガスに着いた時、この感想が一変します。様々なコンセプトのホテルを目の当たりにして、「ホテルはただの寝る場所じゃない!」。これが龍崎さんの原体験となりました。

龍崎さんが事業を始めた時の気づき

「ホテルをもっとおもしろくしたい」と思っていた龍崎さん。

事業の経験もないのに、19才の時、大学を休学して、母親と富良野でペンション経営を始めました(京都が地元なのに…)。

「どうやってお客様の満足度を高めれればいいのか?」と考えて、宿泊客の全員の名前覚えて、お名前で呼んだり、お酒、メロンの無料サービスをしたり… でも、思うように宿泊サイトの星(評価)は伸びません。

ある日、接客があまりできてなくて残念に思っていたお客様が、とてもハッピーそうに見えたそうです。お客様に理由を伺うと、ホテル滞在の間、隣の席で話した人と仲良くなったとのこと。

お客様が旅先で求めているのは、「ポジティブな予定不調和!(セレンディピティ)だ!」

定量的な評価(食事〇点 Wi-Fi〇点、・・・) << 定性的な評価。

ホテル事業の課題

最初は「ソーシャルホテル」というコンセプトが評判を生みました。しかし、すぐに「今日は部屋が空いたから料金を下げよう」
  ・
  ・
オンライン旅行代理店(OTA)、競合との価格下げ圧力に負けて、料金を下げる。 → 利益が出ない。 → 投資ができない。

スタッフからの厳しい一言。
「私なら、3,000円足してホテルグランヴィアに泊まります」

当時の課題はこんな感じ。

・オンライン旅行代理店に支払う手数料で収益率が上がらない。
 直接予約を増やしたい
 →OTA依存→低価格→利益少なくなる→投資できない の悪循環
・認知拡大
・顧客満足度の向上
・従業員満足度の向上

⇒ SNSを研究しまくった。「いいホテル」を目指していたけれど、いいホテルはキリがありません。「いい」かどうかはお客さん次第。でも。お客様が選ぶ意味は作れるんじゃないか?


・ホテルの再定義:「ライフスタイルを試着する」装置。
(「ソーシャルホテル」は人と人の出会いだけ? 人と街、人と文化の出会いも)

・空気感の体現:特徴の少ない弁天町の空気感を表現する媒体

・顧客の理解:SNSで紹介する時、自己表現、自己発信の助け

・バイラルを生む:お客様が、宿泊した後にどんな会話をするか? 「食事よかったよ」という会話を考えがち(星とコメントみたいなこと)です。友だちに5分10分体験を語れるネタを提供する。最近、話題が消費されるペースがはやい。「SNSでシェアしてね」だけでは、すぐに擦り切れる。擦り切れないように、会話のネタになるように設計する!

 → 各部屋にレコードプレイヤーを置き、ロビーにレコードを置いた

クリエイティブジャンプできない人の特徴

できない理由を探す人はダメ。あと、抽象思考一辺倒の人はうまくいかないかも。コンセプト考えましょう抽象からはじまりがち。「ホテルってどういう場所」を考える時、「おもてなしをする場所」みたいになりがちです。恥ずかしいけど自分体験として具体的な話をしたい。具体を提示することで、次の具体を連想できるる。

「やすらぎ」をコンセプトに置きがちだが、イメージは人によって違う。誰もがイメージしやすい「オアシス」なら、水辺など具体的なイメージからスタートできます。具体のほうが、連想が広がります。

まとめ・感想

大きくいえば、事業の本質を掘り下げる。コントロールできるところを設計する(宿泊体験の会話)ということがキモだと感じました。直近、関係ありそうなマープスの講座では、以下の回が参考になるかも。

原体験があること、具体的な経験が、事業の本質を掘り下げるのに、絶対必要な条件ですね。龍崎さんだから、クリエイティブジャンプできるんじゃないの? と言われるそうですが、少なくとも、具体的に考えられる体験は必須じゃないかと思いました。


講座中にポチりました。私もクリエイティブジャンプしたい。


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