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今月もひとり歌会(2021年5月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら、ひとり仕事や生活をふりかえる。

近況

公私にわたり、進捗がなかった原稿をやっといくつか吐き出した。
これで仕事も捗るかと思ったけど、そうでもなかった。やはり在宅勤務はグダる。
最近、お近づきになった女性とたまに会っている。今後、どう発展するかな、しないかな。

歌について

いつもの月は、歌とは呼べないまでも、だいたい毎日、五音、七音に収めて、手帳に書きつけている。
今月は、言葉を言葉のまま書きつけて、6月1日になって、五音七音に収める作業をしたので、疲れた。以下の歌は、今、作ったばかりだから、短歌として成立してるかどうかもよくわからない。

6月は、もうちょい頑張ろう。だいたいでいいけど、毎日歌を作ろう。自分の歌にも向き合いたいし、他人の歌を体に入れよう。
けど、サボりすぎたかと言えばそんなこともなくて、メール歌会に歌も送ったし、短歌会からの依頼で、5月号の会報誌から一首選んで、評を送ってほしいと言われて、送った。短歌会の方から歌集が送られてきてパラパラとめくってもみた。詠んではなかったけど、歌を近くに感じた5月だった。

今月の歌(32首)

5/1土
子と二人都内最大公園で昼を過ごして夜はチュウハイ
5/2日
見慣れればスカイツリーも電波塔 日々驚いて 天眺めたい
見慣れればスカイツリーも電波塔 日々驚いて 天仰ぎたい
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/3月
手をつなぎませんか? その一言で凍りつく 濃い緑の森、階段の途中
5/4火
陰毛は掃除の後も現れるきっと胞子を飛ばして生える
(第4回まいつき短歌祭投稿)
5/5水
連休の最終日には仕事から呼びかけられる 散歩に逃げる
連休の最終日には仕事から呼び止められる 散歩に逃げる
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/6木
進まぬ手 進めるためにやってみる 散歩、コーヒー、音楽、、、散歩
進まぬ手 進めるためにやれること 散歩、コーヒー、音楽、散歩
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/7金
数時間雨降りしきるコインランドリーに居続けた人 今晩どこに?
数時間降りやまぬコインランドリーに居続けた人 今晩どこに?
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/8土
土曜の朝やりたいことを皿に盛る 一つも食わず日曜がくる
土曜の朝やりたいことを皿に盛る 一つも食わず日曜は来る
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/9日
近頃はまた歌心遠ざかる 心動かすドラマを見よう
5/10月
歌は詠めず 手帳を前にどうすれば? 何て詠めばいい? どう並べれば?
5/11火
やり残しは酒で流せばいいんだよ。今だけでいいそうさせてくれ
5/12水
毟るほど体の痒み濃くなって人の形がぶつぶつになる
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/13木
いつかきっと歌人と名乗りたいと思う。どんな歌人に? それは知らない
5/14金
酒うまし! 若き同志との出会いに禁酒の初日 破り乾杯
5/15土
たまにしか会わぬ子だから健やかにただ健やかに過ごしてほしい
5/16日
酒におぼれ子との時間を食いつぶす たまの親でしょ それでいいのか
5/17月
体調が悪ければコロナ疑って 心置きなく風邪を引きたい
体調が悪ければコロナ疑って 何も気にせず風邪を引きたい
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/18火
雨が降るシトシトポツポツ今日も降る 予報ではまだ梅雨と認めず
雨が降るシトシトポツポツ今日も降る 予報士はまだ梅雨と認めず
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/19水
夢であっても添い遂げられぬガッキーの結婚のニュース 泥酔のネタ
5/20木
作品が終わらず作者が亡くなってお悔やみよりも終わらぬ悲しみ
5/21金
ちょいとだけアイデア欲しく散歩出る雨に降られて気持ちを濡らす
5/22土
なだらかな山道登り「楽勝!」と帰りに道を間違えグタリ
霧の濃い山中、車とすれ違う 息子は初見 チンダル現象

5/23日
子のいない日曜の時間酒で埋め 日曜という曜日が消えた
5/24月
会報誌掲載された他人(ひと)の歌 まじまじ眺め嘆息をする
5/25火
“会社で飲むビールの味がする”という表現がすごく絶妙だった
5/26水
他人(ひと)の歌に評をつけるの面倒で横臥しテレビをつけて忘れる
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)
5/27木
雨の中100円サンダルつっかけて納豆を買いに午後に出掛ける
5/28金
有休を取り原稿に向き合っている有休を取り原稿に…
5/29土
子は一日ゲームに向かい日が暮れて夕飯を食い寝床までゲーム
5/30日
バラ園で首筋を焼く太陽をそのまま受けて女性の背見つめ
5/31月
月の終わり歌を通してふりかえり そこにのっぺりとした文字が塊
月の終わり歌を通してふりかえる そこにのっぺりとした文字が塊
(「塔」短歌会6/20締切投稿分)

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。