気分が沈む神無月（10月後半の24首）

近況

仕事は先月から成果なかったが、ようやく動かすことができそう。11月の後半までにケリをつけて少し休みたい。プライベートは、課題を小さくして、継続的に片付けていくしかない。

10月後半の歌たち

10/16水
深夜2時住宅街の明かり達　樹木の影でひとり影踏み
（「塔」短歌会11/20締切）
早朝の空気はすでに冷たくて布団を好む神無月の朝

10/17木
たくさんの異性と一気に知り合った！　強制退会すべてをなくす
半日の講演イベント主催側　一日仕事、疲労と溜息

10/18金
家人いぬときにやることニンニクをたくさん摂って酒で流して
（「塔」短歌会11/20締切）

10/19土
休日は誰とも話す予定なく床の温もり人肌思う

10/20日
アルコール飲みうたたねしTV見る　悩むくらいはしてみろよ俺
SNS眺めるとほら誰彼の活動がありみんなすごいな

10/21月
あゝ他人（ひと）が休みを取る日出勤すもう夜なのに目処立たず萎え
文章を直す仕事をしています自分の正解手になく悩む
悩むのは自分の正解ないからで勤務時間にずっと吐きそう

10/22火
即位礼行わるる日仕事するそんな国民不敬じゃないか
（「塔」短歌会11/20締切）

10/23水
目の前は終わりの見えぬ仕事ばかり胃が蠢いて借り物のよう
（「塔」短歌会11/20締切）

10/24木
心重く体もだるく覇気がないこういうことも歌にしてやれ
（「塔」短歌会11/20締切）
今日もまた胃の腑に石を乗せたよう全身にぶく石になりそう

10/25金
人様に「固い会社だね」と言われ「固い会社と相性いいんです」

10/26土
息子には別に暮らすと告げるとき想像だけで嗚咽が漏れる
（「塔」短歌会11/20締切）

10/27日
今日もほら素敵な出会いが暗闇に蠢いている夜の片隅

10/28月
停滞す仕事や家庭のアレやコレ今日も心に靄と蜘蛛の巣

10/29火
気の重さ胸まで沼に浸るよう圧迫されて手足が凍え

10/30水
すわ火事か？　においも火元もどこもなく靄と気づくまでしばらくかかる
逢魔時（おうまがどき）ビルの谷間から空見上げそうか明日は神戻る月
（「塔」短歌会11/20締切）

10/31木
仕事してお迎えに行き家事をして今日も一日過ぎてゆくのだ
こんな日が続けばいいと思えたらお別れなぞはせずに済んだ、と。