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ようやく古谷徹さん(マリオ)と水島裕さん(ルイージ)の声を上書きできそうです! #スーパーマリオブラザーズ

金曜の21時回、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Dolby-ATMOS・字幕版) [上映時間: 94分]は、かなり空いてました。

お子さんがいるところは、子どもと観に行くので、吹替版で観に行くからでしょうか? 映画が好きな人でも、それがどんなにいい映画でも、必ず複数回見るわけでもないので、吹き替えで一度見ちゃった人は、字幕でもう一度、見ようとも思わないかもしれませんね。

私にとってのマリオの映画と言えば、
『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』
ですよ。

1986年公開ですが、映画館では見ておらず(そもそも上映館は多くなかったでしょう)、叔父からプレゼントされたビデオテープで何度も見ました。

えー、何この話…?

と正直思いましたよ。

雑貨屋を営むマリオとルイージ。テレビ画面の向こうの世界に吸い込まれます。軽妙な音楽に乗って歩く、マリオ。幻の宝石を探す旅をします。

ある夜マリオはファミコンに熱中していたが、突如テレビの画面が消えたかと思うと、その中から突然、誰かに助けを求めるピーチ姫が飛び出して来た。姫に会ったマリオは一目惚れし、彼女を守ってあげることを決意する。しかし、同じくテレビ画面から後を追ってやって来たカメ一族のクッパ大王にマリオは全く歯が立たず、ピーチ姫はあっけなくさらわれてしまう。この時、ピーチはマリオのもとに大事なペンダントを落としていった。ルイージは「夢で見ればいい」と言いながら眠りにつき、マリオは「可愛い人だった」と呟きながらペンダントを握りしめていた。

翌日、マリオは昨夜のピーチ姫のことが気になって仕事が手に付かないありさまだったが、ピーチの残したペンダントが「宝の国にある幻の宝石」であることがルイージによって分かる。宝の国の情報を聞くためマリオが104番に電話をかけると、電話先の謎の男から「今、使いの者をやるからすぐに来てくれ!」と言う声を聞く。直後にやって来た子犬のキビダンゴは、マリオの持っているペンダントを奪い取ることで、マリオとルイージの2人を導く。マリオたちがキビダンゴを追いかけ、土管の中を抜けて辿り着いた先は、宝の国とされる「きのこの国」だった。

スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦! | Wikipedia

何だよ、そのストーリー…

と正直、思いました。何度も思いました。それでも、自分で操作するのではなく、画面の中を勝手に動くマリオが見たくて、何度も再生しました。

今でも、マリオ(CV:古谷徹)のぼやき、モグモグと食べる音、マリオとルイージ(CV:水島裕)の掛け合い、ピーチ姫の叱咤が聞こえてきます。
(ピーチの声は、山瀬まみさんですよ! クッパは、和田アキ子さん)

マリオの設定に詳しいわけでも、過去のマリオシリーズを遊びまくったわけではないので、本当のところはわかりませんが、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、この最初のアニメ映画をかなり大事にしてくれてる気がします。単に公式設定があって、その設定を踏襲してる可能性もあるかもしれませんが、話の筋、キャラクター設定は『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』を踏襲してくれてんじゃないのかと思います。


今回は、字幕でしたが、ようやくマリオとルイージ、ピーチの声が上書きされそうです。吹き替えで見て、日本語もしっかり上書きしたいと思いました。

ちゃんと過去のマリオのゲーム、公式のゲームの設定、マリオの世界観を表現しながら、見る人をマリオがいる世界に連れてってくれます。


マリオというキャラクターができた時の設定、配管工という職業、リアルな世界から、ゲームの世界に入り込むところも、すんなり受け入れられます。一部の映画ファン・評論家からの評価が高くないようですが、キャラクターが、設定や、状況をすんなりと受け入れてしまうからでしょう。

だってこれ、ゲーム(の世界)なんだもん。

突然、わけのわからない世界に放り込まれることに慣れた今と昔の少年少女にとっては、普通のことです。

『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』(1986)の場合は、ゲーム好きも、マリオ好きも、ドット絵のファミコン映像で世界を夢想するしかなかった少年少女が、えー っと思っちゃう話ではありましたが…。

今回の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、マリオの弟思いの感じが最高でした。陳腐なメッセージであるはずの「あきらめない!」も、ずっとクリアできないステージに何度もチャレンジした経験とリンクして、過去と現在の少年少女たちに、とてもとても響くメッセージになっていたと思います。

(劇場で流れたCM、みんながマリオで遊ぶやつ!)



ここからちょっとネタバレします。



オープニング、ファーストのドットで動くマリオとルイージに心をつかまれます。

そう、マリオとの出会いは、ここからですよ。

小ネタも多いと評判でしたが、昔のファミコン世代も嬉しくなるネタも多かったですね。

『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』同様、映画の中で、マリオがテレビゲームをするシーンがありますが、ディスクシステムのゲーム『パルテナの鏡』でしたね。

もうちょい後の世代(スーパーファミコン世代)に響く『スーパードンキーコング』からは、ディディーも登場してましたし、ジュニアも参戦してのマリオカートはもう、マッドマックス感もあって、最高でしたよ。

ルイージファンのために、『ルイージマンション』っぽい絵も挟まれてましたよね。

キノコ王国に戻ってからの、マリオのBダッシュが、シンプルにかっこいい。キーンって感じで走りたいですよね。

ネコマリオは強かったし、たぬきマリオも見れてよかった。
(たぬきマリオそんな速く飛べねーだろ!)


なぜキノコの国なのにピーチ姫? ピーチの設定についても、今回、一つのアンサーがありましたね。なぜ統治者なのに、「(女王でなく)姫なのか?」の解答はありませんでしたけど、何となくみんな気にするピーチの存在には、ちゃんと説明がありました。

ピーチは、勇ましく、お転婆で、かっこよかった。こうしたキャラ設定も『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』を踏襲していたように思います。


吹き替え版は、脚本が違うそうです。もうこれは吹き替え版も見るしかないですね。先に吹き替え版を見ちゃった人はもういいかな、と思いそうですが、私のように、字幕 → 吹き替えの順で見ると、両方、おもいっっっきり!楽しめるかもしれません。

きっとまだまだ上映が続くでしょうから、子どもの頃の気持ちをちょっとでも思いだしたなら、一緒に観に行きましょう。

音楽含め、記憶の琴線に直接触れられてしまうと思います。すばらしいです。

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