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クリエイティブになるための読書(13週目)

今週は、体調がすぐれず。でも、クリエイティブになるための読書は、分量的にちょっとだけ多くて、それがなかなかしんどかった週。なんとか続けられてよかった。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品あるいは3作品を予約する。その他、図書館にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

先週まで、海外の詩に触れることが多かったので、今週は、日本人の最近の詩人の作品を借りてきた。暁方ミセイさん。今のところ、めっちゃハマれる詩には出会っていないけれど、日本語の詩はちょっと楽しい。漢字とかなのバランス、改行、空白、といった視覚でも何かを伝えようとしてくれる。同じ意味の語でも、日常語とは違う、普段使わない語にも目がとまる。視覚的、意味的な仕掛けが作りやすい。その分、バランスが難しい。ただ楽しいだけとも違う。気持ち悪いわけでもないけど、何か、違和感に触れる感覚がある。生活にない要素に触れる意味では、一つの詩に触れることは、一つの物語に触れる以上の意味があるかもしれない。

海外の詩も、エリオットの詩集を借りてきたので、間に挟んでいこう。

評論

現在、東京都美術館で『マティス展』をやっている。近いうちに行こうと決めているが、まだ行けていない。学生が夏休みに入る前には行きたいところ。で、たまたま図書館にあった『マティスの切り絵と挿絵の世界』を手に取った。老年に至り、体調を崩し、絵画を離れた後のマティスの取り組みに関する本。マティスがそもそもどういう人かもしらなかったし、同時代のピカソとどう比べられてきたのかもしれなかった。ピカソより下に評価されていたかもしれないけれど、ピカソよりも、時間や音楽を感じさせるマティスという存在を少し知ることができた。

物語

小説の短編というと、30-50ページのものが多い。星新一さんのショートショートのようなものばかりではない。昔の名作の短編の中には、100ページ近いものもある。いい物語には出会えるものの、毎日やることになると、ちょっとしんどい時がある。たった30ページ…と言っても、そのまま寝落ちしたい気持ちと戦うのはしんどい。

それでも、アリス・マンロ―やオコナーのような作家を図書館から借りてきて、おもしろそうな作品が並んでいるのを見てしまったので、来週と、本を返す予定の再来週の前半まで、できるだけ触れたいところ。できるだけ。続けることが一番なので、無理はしない。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/6/12(月)
・【詩】アナベル・リイ ポー詩集(世界詩人全集)

・【評論】翻訳されるということ(「サラエボで。ゴドーを待ちながら」) スーザン・ソンダク
・【物語】「いやだ」/人類のリレー 90秒の別世界(千葉聡)

2023/6/13(火)
・【詩】世界葬(「ウイルスちゃん」)暁方ミセイ
・【評論】満足の文化(「満足の文化」) J・K・ガルブレイス
・【物語】黄金脚の蛙(ラーオカムホーム(世界短編名作選 東南アジア編)

2023/6/14(水)
・【詩】空き部屋(「ウイルスちゃん」) 暁方ミセイ
・【評論】序文 マティスの光の楽園への長い旅(「マティスの切り絵と挿絵の世界」)海野弘
・【物語】愛の深まり(「愛の深まり」) アリス・マンロ―

2023/6/15(木)
・【詩】遊山西村(陸游)
・【評論】マティスとバレエ/マティスと音楽(「マティスの切り絵と挿絵の世界」)海野弘
・【物語】一一〇条(テイパン・マンウ・ワ(世界短編名作選 東南アジア編)

2023/6/16(金)
・【詩】叱咤、アジアの河岸/リビング(「ウイルスちゃん」)暁方ミセイ
・【評論】満足の政治(「満足の文化」) J・K・ガルブレイス
・【物語】善良な田舎者(オコナー短編集)須山静夫訳

これまで読んだリスト

(誰かが同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)


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