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会報誌に掲載された歌(2020年3月号)

短歌の会報誌に歌を投稿している。送り先は、入会一年目向けの誌面。
10首まで投稿できて、採用は5首前後。多い人は7首採用されてる方もいる。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。

今回は、12/20締切投稿分。5首採用。

若葉集に採用された歌(記載順)

「穏やかね」「穏やかだねえ」バス停で透き通る空 霜月の朝
悪寒して一眠りして散歩して悪寒するのでまた一眠り
目の前の男が一人眼鏡かけ酔うてる俺に何かを語る
川の流れ風が強くて早く見ゆ水面下ではきっとゆっくり
疲れても仕事の目処が立ったなら吹き飛ぶように感じるものさ

選ばれた歌をみて感じたこと

手帳を見返すと、少しでも推敲している歌が採用されていた。
ちょっと変えるだけでよくなりそうな語感が見て取れるのがダメなのかなぁ。

投稿した歌

(日付は詠んだ日、太字は採用、矢印は投稿時に推敲したもの)
11/2土
「穏やかね」「穏やかだねえ」バス停で透き通る空 霜月の朝
国技館は永く国技を知らしめる見下ろすようにAPAホテル立つ
11/4月
悪寒して一眠りして散歩して悪寒するので一眠りして
悪寒して一眠りして散歩して悪寒するのでまた一眠り
11/9土
目の前の男が一人眼鏡かけ酔うてる俺に何かを語る
11/10日
「トンボはね、目をぐるぐると回すんだ」たった一言で見事に捕らえ
公園のトンボを見事手で捕らえ公園にいる皆に自慢す
ぶら下がり一分半は見事なり子に勝てぬものはっきりできた日
→ぶら下がり一分半は見事なり子に勝てぬこと今日はできた日
11/13水
川の流れ風が強くて早く見ゆ水面下ではきっとゆっくり
疲れても仕事の目処が立ったなら吹き飛ぶように感じるものさ

11/27水
一番の心波立つ瞬間が通勤電車のイライラとはね

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。