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短歌活動

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詠んだ歌、歌に関すること
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2024年1月の記事一覧

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(五九、六〇)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首がよくわかる(橋本治)』『英語で読む百人一首(ピーター・J

「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌(2024年1月号)

短歌結社の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。 今月は6首採用。 採用された歌(掲載順)土砂降りのゲリラ豪雨に逃げ込んだスーパーで取る半額の肉 他人のため剥ける林檎は多けれど 自分のために剥く林檎がない 徳を積む 善行を積むと名づけつつ ほ

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(五七、五八)

いつもは歌の解釈のみ(恋のお相手のこと、歌会の様子など歌の理解に説明が必要な場合を除き)だが、今回、今年の大河ドラマ『光る君へ』が始まったばかりなので、紫式部の解説も引用している。紫式部と、その娘の大弐三位ペア回。 普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてでは

今月もひとり歌会(2023年12月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。 近況先月、年を越せてるイメージがない、と書いたが、まぁほっといても時間は過ぎて、2024年になった。先月は、父が亡くなり、引っ越しをした。父が残したもろもろの対応も、実家の後始末も終わってないし、四十九日も今月末に控えている。同居する相手は、まだ引っ越してきていないので、引っ越しもまだ半ばという感じ。上司と同僚のおかげで、12月はほとんど仕事をせず

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(五五、五六)

普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首がよくわかる(橋本治)』『英語で読む百人一首(ピーター・J

百人一首復習ノート:現代語訳、英訳、解釈とその感想(五三、五四)

『光る君へ』に登場した方々。 普段、現代語で短歌を詠んでいるのであって、文語に親しみたいわけでも、文語で短歌を詠みたいわけでもない。けど、永く日本人の体に染みついたリズムで、教養ある人が一度は親しんだ(無理やり覚えさせられた)歌に接することには、意味があることかもしれない。 教養としてではなく、自分の作歌の養分と作歌のテクニックという実利を期待して、いまさらながら百人一首を復習してみようと思う。情報は、手元にあった百人一首の本三冊から(『百人一首がよくわかる(橋本治)』『