はじめての「はじめてのトランスジェンダー」その23 SNSの情報をファクトチェックしてみた結果 性犯罪をしても「自分は女」と自称すれば逮捕できないのか その2
こんにちは。
はじめての「はじめてのトランスジェンダー」その22です。
はじめてのトランスジェンダーというサイトがありますね。
こちらのサイトはトランスジェンダーについて知りたいという人に紹介されることが多いサイトです。
しかし、このサイトには非常に多くの問題点が指摘されていて、トランスジェンダーについてはじめて学ぶ人に対して非常に不誠実な内容となっています。
それをなるべく丁寧に説明していきたいと思います。
今回は前回に引き続き SNSの情報をファクトチェックしてみた結果 性犯罪をしても「自分は女」と自称すれば逮捕できないのか について見ていきます。
5.社会的な混乱とは何か
「性別移行段階の進んだトランス当事者の中には、むしろ戸籍上の性別にしたがったトイレを使うと社会的に混乱をきたすことがあります」とのことですが、これは誰のどのような混乱でしょうか?
トランス女性を想定したとして、トランス女性が男子トイレに入って混乱するのは男性です。
そして、「混乱」はしてもそれで男性が何か危険にさらされたりすることはありません。
「あれ?スカート履いてる人が入ってるぞ?」と感じてビックリするだけです。
一方で、身体的に男性である人が女性トイレに入れるとなれば、
女性は性犯罪被害のリスクが高まります。
「その1」でも言ったように、
トランス女性の代表的な論者が
犯罪をするまで区别できないと言っています。
「男性の混乱」と「女性の性犯罪被害」を比較して、
「男性の混乱」の方をより防ぐべきものとして
高いプライオリティを置いていることになります。
男性の「お気持ち」のみ最大限に優先しているのですね。
6.サイト運営者自身が身体的性別に合わせたトイレを利用していた
こういう話をすると今度は「じゃあトランス男性が女子トイレに入ってきていいのか?」という反論が来ます。
しかし、多くのジェンダー・クリティカル論者が「入っていいのでは?」と答えます。
何より「はじめてのトランスジェンダー」のサイト運営者自身が、トランス男性でありながら女子トイレを利用していることを表明しています。
男性だと思われても、身分証明書を見せれば大丈夫であることも分かっています。
それならば、トランス女性も男子トイレを利用し、
男性から何か言われたら身分証明書を見せればいいのではないでしょうか。
だってサイト運営者自身が「こうしたらいい」と言っているのですから。
7.多目的トイレの存在を消している
「いやいや、そんなこと言っても、トランス女性だって男子トイレに入ったら性被害に遭うリスクがあるんだよ」
という反論が予測されます。
ですが、「男子トイレでなければ、女子トイレ」であるかのような前提が、そもそもおかしいと思いませんか?
そういう話をする際になかったことにされているものがあります。
それは「多目的トイレ」「だれでもトイレ」「ユニセックストイレ」などの存在です。
現在の、少なくとも都市部であれば商業施設や公共交通機関では、
男女のトイレとは別にそういうトイレがあるのが一般的です。
そういう場所を充実させることで、
トランス女性が排泄場所に困らないようにする、という選択肢だってあるのです。
その存在をわざわざ消して、
女子トイレに入る以外の選択肢がないように
見せているのです。
その1はこちら。
その3はこちら。
目次はこちら
はじめての「はじめてのトランスジェンダー」目次|ヘイトを許さない一市民🐸人権を相対化する改憲に反対|note
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?