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バックヤード 【短歌5首】

月並みな悪役でいる所作として
薄目で見やるウェザーリポート

満潮の時刻を過ぎる
薄繭の銀塩フィルムに露光する影

これからがカランと鳴ってしみ入れば
朔夜に虹が架かる 友引

ついさっきすれ違ったか
あの時の素足の君とオカリナを吹く

考えることをやめた日
雑踏のもとでゆらめく濃いめのカルピス

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