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肩書きと能書き

滅多にないが、ドラマを見ていて「あいつ、ぶん殴りてぇーー!」と
思ったのは、久しぶりの事だ。
役者の演技が素晴らしかったんですね、きっと…^^;

ホームレスの父と息子がいた。
息子はあちらこちらの飲食店を廻り、施しを受けた食べ物を持って父の元へと帰る。
訳の分からんプライドを持つ健常な父は、ただそれを食うだけ。
金銭の施しは一切受けぬというそれなりの哲学を持ち、高い教養がそうさせるのか、歯が浮くようなふわふわとした理想や能書きを偉そうに息子に垂れながら、ただそれを食うだけ。
おそらく昔は、大層な肩書きを持つ父だったのではないかと匂わせる展開だった。

不平も不満も言わず黙々と毎日食料を調達する息子が病に倒れ、何日も空腹に耐える親子。
やがて耐え切れなくなった父は、息子の馴染みの飲食店におずおずと物乞いに行き、店が息子のためにと用意しておいた食べ物を小刻みに震えながら受け取り、その場で見るも浅ましく貪り、食い尽くす。
そして息子は死んだ。
この男を思わず殴りたくなったシーンだ (*´Д`)ハァハァ

狂っているわけでもなく、うわ言のように理想ばかりを語り、意気地無しで不甲斐ないこの男に、腹が立った。
だから何なんだ! ドラマだろ? って言われれば、まぁ… それまでの話しなんですけど…(;´▽`A``

昨日 ある方から名刺をいただいた。
見るからに意気地も甲斐性も持ち合わせていそうな男なのだが、雰囲気が似ていた事もあってか、この、半月ほども前に見たドラマの父が頭に浮かんできてしまった。
男の名刺には、いっその事A4で作ったらどう?と言いたくなるほどの肩書き その他が、所狭しと並んでいた。
それは能力を手早くアピールして事をスムーズに運ぶための 一手段なのだろうが…。
何となく、どーでもいーよーな能書きがペラペラと始まりそうな気がしてしまい、つい身構えてしまった^^;



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