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2連休最後の今日。

わたしはベトナムの展示を観に街へ出た。
今日はついでに、見たかった蓮たちも見に行くぞと意気込んで、ベトナムっぽい格好をして気分を上げていく。


小さいけど、異国を感じた展示は心を潤す。
よきものをみることは大事だ。

蓮の花は、今朝までの雨と強風で乱れていたけど、近くで見る葉の大きさやどーんとした背の高さには、まじまじと見入ってしまった。

 
せっかくだからと近くの本屋さんへ立ち寄る。
少しのつもりが、どっぷり1時間くらいは居た。

そこで、旅のコーナーを見ていた時。

横におじさんが来る。
「前すみません。」

あ、はい。とわたしが立ち読みしていた近くの本を取るおじさんに言う。

「ごめんなさい、前すみません。」

あ、はい。と2回目のやり取りをした、少し後。

おじさんが、
「旅、行きたいですよね」
と声をかけてきた。

わたしはまた  あ、はい。くらいしか言えなかったのだが、心ではそれがとてもすごく嬉しかった。

あ、はい。くらいしか言えなくても申し訳ないって思ったのだけど、そのおじさんはそれを言ってどこかへ行ってしまった。

知らない人とそうやって何気なく喋れることが旅のようで。それだけで何か特別な日になったように感じた。

おじさんありがとう。

 
結局欲しかった小説をひとつ買い家に帰る。

鞄に本がいれば、旅気分。

旅をしてる時の気持ちで日々を過ごす事ができたら、毎日が旅になりそうだ。



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