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おとおとの ばったもんの話

皆さんご無沙汰しております。
兄弟のハンサムだけど書けない担当、おとおとでございます。
忙しいだの書く暇ないだのって言い訳をしたところで寝る時間削りゃ書けるわけだし。休むなんてただの甘えだよ。という皆さんのお声、真摯に受け止めております。
今更言い訳をするつもりは毛頭ございませんが、一言だけ!!
ひとりごとを叫ばせて頂きますので読み流して下さい。


会社独立したんだよ!!
あにちゃん花ありがとな!!(二言目)


さて!うちの頭めちゃいいけど学歴はふふふふふっ.…担当のあにに甘えさせていただき、先週はお休みさせて頂いきましたが今週から通常営業に戻りたいと思います。
戻れるのか?

今週はばったもんの話。
ばったもんの話となればこっちのもんですよ。
幼少期からものを買うことに慎重なあにと違いあったらあっただけ使い、物欲をフィーリングに任せてきたおとおとはとてつもないばったもんを掴まされるというか自分から掴みにいくばったもナーでした。
そんなばったも二ストのおとおとが買ったパチモノのなかでダントツ1位だったのがこれ。

時は1996年。
日本で空前の人気を博したおもちゃ「たまごっち」。
売り切れ続出で値段が高騰して2万円という高値で取引されていた。
中でも白いたまごっちなんかプレミアがついて20万なんて噂も。
おとおと少年も別にゲームとかやらないくせに巷で噂のたまごっちが欲しくて欲しくてしょうがなかった。

そんな悶々とした日々を送っていたおとおとがたまたまひとりで近所のくき屋という駄菓子屋に行った。
するとくき屋のババアがいつも座っているきったねー椅子の横にさも誇らしげにある小さなゲームが飾っていた。

なんで..…
こんな汚いボロ駄菓子屋に..…

育成シュミレーションゲーム
『ねこっちゃ』

ばったもんじゃねーか!!!笑

ド直球ストレートのばったもん。
しかしおとおとは震えた。
これは買うしかない!!

定価1500円(税抜)

たけぇ!!
ばったもんの癖に本家(1980円)並に高い!!
おとおとは家にすっ飛んで帰りどうやって集めたのか1500円を握りしめくき屋へ急いだ。
誰にも買われる前にあのゲームを!!

これは流行るぞ!!
時代はたまごっちじゃない!!
ねこっちゃだ!!

くき屋のババアに1500円を叩きつけ
手に入れたお宝を早速開け、スイッチを入れてみた。
何の設定もなく丸いキャラクターが出てきた。
どうやら特にキャラが変わったりとかではないらしい。
餌をあげてみたり、ウンコを掃除してみたり。

全然面白くない。

本家がどうなのかは知る由もないので横で見てくるあにの前ではなんとなく楽しい感を出してみるが
本当は全然響いてこない。
だったら1500円でエヴァのなにかを買えばよかった。
というかその為に貯めていたんだった。

あ!でもこういうのってコギャル達は持ってることにステータスを感じるっていうものだってテレビで言ってたぞ!!
よっしゃ!本当はダメだけどランドセルにくっつけて明日学校に持ってったろ!!

次の日、
それはそれは鼻を高くしたおとおとはランドセルにばったもんのおもちゃをつけて学校へ行った。
一緒に通ってるアホのシノブ君にはねこっちゃがどれだけ凄いものかを登校中に嫌っちゅうほど語りつくしていた。
そしてクラスが違うのでシノブ君とは廊下で別れ、おとおとは教室へ入った。
まずは誰かに気付かれるまでは何も言わんとこ。
聞かれたら
「あーこれ?飼ってんだ。」
とでも言おう。
頭の中でシュミレーションしながら教室へ入った。
すると教室でこれまたアホのケンモチ君ことモチを中心とした人だかりができていた。

おいおいどうした。
アホのモチがウンコでも漏らしたか?
おっとこっちはねこっちゃのウンコを掃除しなきゃいけないから君のウンコに構っている暇はないぞ!

しかし盛り上がり方がウンコのそれではない。
なにかと聞きゃなんと、モチがたまごっちを学校に持ってきたのだという。
モチのやつたまたま日曜の朝におもちゃ屋に行ったら予告無しでたまごっちが売っていたそうで、ラッキーで買えたのである。
(もちろんその後数分で完売したそうな)

モチの持ってるたまごっちを見た途端、さっきまで自慢したくてしょうがなかった「ねこっちゃ」が恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなくなり、真っ赤な顔でおとおとはばったもんをランドセルの中にしまった。

家に帰ったら、このばったもんを触る気にもならずそのまま机の引き出しの隅っこにしまわれたのでした。

以上。
面白話として書いてたのに書いてるうちにちょっと切なくなっちゃった。話でした。
ちゃんちゃん。


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