見出し画像

あにの 記憶の話

 皆様、いつも「ふたりの のはなし」をご覧いただき誠にありがとうございます。ここでは毎回一つお題を決めて、兄弟で思いついたことをあーだこーだと好き勝手に書き下しております。
 みなさま前回の「おとおとの 記憶の話」はお読みいただきましたでしょか?

 まあいわゆる夢の話ですよ。しかも将来実現させようと思っている事柄の方ではなくて、夜見る方の。
 アラフォーおじさんが昨日の夜見た夢の話とか、この世で1番世の中に求められていない文章ですよ。ちなみに2番目はアラフォーおじさんの愚痴。この文章のこのですね。いつもスキをくれる皆様、本当にありがとうございます。

 この「ふたりの のはなし」は、毎週先に投稿する方がお題を自由に決めて書き、後手は投稿された文章を見て初めてお題を知り、自分の文章を書き始めるという流れで行っています。
 そんな後手の人間が先手の文章をディスりながら始めるとき、それは往々にして書くことが思いつかないときなわけです。

 なにかお題があったほうが書きやすいかなーと思っているあにが後手になることが多いのですが、やれ「フルパワーの話」だの「脱・○○の話」だの「タイミングの話」だの、はてには「ビッキーンの話」だの、とかく雲を掴むようなお題が多く毎度なんとなくお茶を濁す日々です。

 そして今週のお題。「記憶の話」て。
 そもそも二人で同じお題で、昔の記憶を頼りにエピソードトークをしようって話をしてるのにお題が「記憶の話」では、実質お題なしのフリートークじゃありませんか。


 さて、まえがきはこのあたりにしておきまして。


 「おとおとの 記憶の話」で少し触れてふれているように、弟は昔からコントや漫才といったいわゆるバラエティー、お笑いが大好きで、あにをライブに誘ったり、品川庄司のDVDを押し付けて来たりしていました。

 そんなある日二人で八王子のタワーレコードに出かけたときに「是非紹介したい物がある」とDVDの試聴コーナーに連れて行かれて見せられたのが「はねるのトびら」のでした。

 もう10年も前に放送の終わったバラエティー番組なので覚えてない方、知らない方もいるかと思うので簡単に説明すると、キングコング、ロバート、ドランクドラゴン、インパルスといった、今でもテレビを付けたら毎日どこかしらで目にする有名芸人達の出世作で、深夜放送から火が付きゴールデンに進出し、その後何年もお茶の間に笑いと憤りを振りまくことになるおばけ番組です。

 ちょうど最初の深夜放送に区切りがついて発売されたDVDがタワレコの視聴コーナーに設置されており「とにかく最後まで見てくれ! 見ればわかる!」という弟の熱意に押されてヘッドホンを装着するのですが、これが合わない。とにかく合わない。

 テレビで全然見たことのない若手芸人が、ノリとシュールだけの一発ギャグを続けていくばかり。

 おもんない。

 帰りたい。

 耐えられずにヘッドホンを外そうとしたとき、突然スーツを着た太った芸人と、警備員服を来た痩せ眼鏡の芸人が殺陣を始めます。
 若き日のドランクドラゴンです。
 二人は荒削りながらも綿密に計算され、組み立て、そして確実に練習を積み重ねたであろう動きで殺陣を披露していきます。

 裏拳を掴み、背負投げをする塚地。

 華麗に着地し、キックで反撃する鈴木拓。

 それを大きなモーションで避け、体勢を崩すも跳ね起きる塚地。

 キックで牽制をする鈴木拓。

 距離を取りバク転する塚地。

 恒例の「ボキボキ」というSEとともに頭から落ちる塚地。


 八王子は

 タワレコの

 店内に

 笑いが

 こだました


 突然奇妙な悲鳴を上げて店を走り去る兄弟を、店員さんたちはさぞ不審な目で見ていたことでしょう。

 youtubeでも「塚地 バク転」あたりで検索すれば見れないことはないので、色々とグレーゾーンなのですが興味がある方は良かったら。

 最後に我々兄弟のビジュアルイメージが、良く言えば間宮兄弟、悪く言えばドランクドラゴンであるとお伝えする事をもって、締めとさせていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?