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【農業女子にインタビュー】看護師から梅農家へ。こだわり抜いた”梅干づくり”とは?

こんにちは!農GIRL×農LIFEプロジェクト事務局です。

農GIRL×農LIFEでは、全国の農業女子の皆さんと一緒に、農業のイメージ向上や魅力発信、コミュニティづくりに取り組んでいます。

SNSでの農業女子紹介や、農作物のプレゼント企画、直売所での加工品販売など、様々な企画を実施してきましたが、
農業女子ひとりひとりの魅力をもっと伝えたい!』という想いから、
このnoteでは農業女子により密着したインタビューを配信しています。

《前回の記事はコチラから↓↓↓》

今回は和歌山県の白浜町で梅農家をされている、
紀州小阪農園・梅ちゃんさんにインタビュー。

看護師から転身し、ご主人のご両親が営む梅農家を手伝い始めた梅ちゃんさん。
農家になったきっかけや、紀州小阪農園さんのこだわり抜いた梅干づくりについてたっぷりお話しを伺いました😊

■夢だった看護師を辞め、農家になった理由

Q.農業を始めたきっかけを教えてください。

ーー主人の『両親の仕事を手伝いたい』という気持ちがきっかけです。
私が今、お手伝いをしている紀州小阪農園は、主人のご両親が一から始めた農園です。
結婚当初は私は看護師、主人は会社員として働いていて、梅農園をお手伝いする予定はありませんでした。
しかし、収穫時期など、梅農家が忙しい時期の土日にお手伝いをしているうちに、主人に『両親の仕事を手伝いたい』という気持ちが生まれたようです。
『両親がたくさん苦労をしながら続けてきた農園がこのままなくなってしまうのはもったいない』という気持ちもあったのだと思います。

Q.もともとは看護師をされていたのですね。

ーーはい、名古屋で看護師をしていました。
看護師になるのがずっと夢で、学生時代にたくさんの勉強や努力をして、私なりにやっと叶えた夢でした。主人との出会いも学生時代です。
『看護師は私にとって天職だ!』と思うほど毎日忙しく、そして楽しくやりがいを持って働いていました。

Q.看護師から農家になることへ、不安はありませんでしたか?

ーー自分の夢である看護師ができなくなることや、自分の両親と遠く離れて暮らすことなどに対して、すごく寂しくも思いましたが、主人についていくことを決めました。

Q.ご主人についていこうと決心した理由は何だったのでしょうか?

ーー決めた理由は色々ありますが、『まずは主人のその想いを大切にしたい』と思ったことです。
自分が農家になるとは、今まで考えたこともありませんでしたが、『自分たちで考えて工夫し、大切に育てたものを、食べてくださる方に直接届けられるなんてやりがいがありそう!』と思ったり、『会社の中で働くのではなく、自分たちの家族次第で色々なことに挑戦できたり、協力していける』ということにとても魅力を感じたり。
そうやって主人と話して考えているうちに、また新しい夢を見つけて、今までとは全く異なる世界でチャレンジしていくことにワクワクしました。

Q.実際に農業を始めてみて、心境に変化はありましたか?

ーー『やっぱりあの時の選択は間違っていなかった』と、心から思っています。
看護師を目指して学生時代に頑張ってきたこと、看護師をしていたからこその経験が、今になって役立っていることもあります。
本当に不思議なことですが、看護師と農家、全く異なる職種であるにも関わらず、『農家になるなら、看護学校に行った意味はなかった』とは全く思いません。
全てがすべて、必要な経験や出会いだったと思えています!

■紀州小阪農園について

Q.紀州小阪農園さんが栽培している梅について教えてください。

ーー紀州産南高梅は日本で1番の梅ブランド。
皮が薄く、種が小さく、果肉が柔らかいことから長く愛され続けています。
同じ南高梅でも、栽培方法によって風味や香り、果肉や皮が全く異なってくるのですが、私たちはそんな南高梅を自家製栽培しています!

Q.紀州小阪農園さんの梅干にはどのような特徴がありますか?

ーー「とろっとまろやかな、しっかりとした果肉あふれる梅干」であるのが特徴です!
日本に古くから伝わる伝統を守りながら、長年の経験も生かした「こだわりを」もって梅干をつくっています。


梅干づくりの「こだわり」についても、詳しく教えていただきました!

【紀州小阪農園の梅干づくりのこだわり】

①美味しい梅干は“土づくり”から

その年々の気候や畑、樹の状態に合わせて肥料を自分たちで調合しています。
肥料の調合は、日々観察して得た情報や、それぞれの畑の土の特性なども含めて考え、長年の経験に基づいて判断をしています。
人間の私たちが口にするもので体ができているように、梅にとって「土」はとても大切なものです。
理想としている梅の実を作るために、日々の観察や学びを大切にしています。

②大自然が生み出す「澄んだ空気」「澄んだ水」

紀州小阪農園のある白浜町大地区は、山の折り合いの日置川沿いにあります。
山にはたくさんの動物や虫たちが住んでいて、透き通る川には鮎をはじめ、たくさんの魚やエビたちがいます。
近くに工場や車通りもほとんどなく、本当に澄んだ空気や水が自慢です。

これは先祖代々、自然や生き物を大切に守り抜いてきてくれたことの賜物で、私たちも環境保全に協力し、大切にしながら、この自然が生み出す梅を作り続けていきたいと思っています。

③樹上で完熟を待ってから収穫

私たちは、樹から直接梅の実を収穫することは絶対にしません。
梅の実が樹についている間は、こだわりの土から吸い上げた栄養を使って、樹から実へ栄養や旨味が送られていて、どんどん成長している段階であるからです。
樹が『もう十分に栄養や旨味を送ってあげたよ!もういっぱいいっぱいだよ!』となってくれた時に、樹から梅の実を自然落下させてくれます。
これが完熟梅です。

完熟梅は皮が薄く、実が柔らかく、フルーティーなのが特徴です。
そのため、自然落下した時に傷が付いたり、実がつぶれてしまうこともあります。
そこで、私たちは畑中にネットをピンと張り、自然落下した梅の実を優しく受け止められるように工夫しています。
その後、自分たちの手で完熟梅が傷つかないよう優しく収穫しています。

これが梅干にした時に「薄皮で、トロットまろやかな果肉溢れる梅干」になる秘訣の一つです。

④塩へのこだわり

美味しい梅干づくりのために、私たちは本当に良い塩を探して色々学んできました。
塩選びのポイントは3つ。
・国産か外国産か
・岩塩か海塩か
・天日塩(非加熱)か釜焚き塩(加熱)か

これらの要素の中から一つずつ選択をしていきます。

私たちの農園では、美しい南極海から繋がる南オーストラリアの海水で作られた「非加熱の海水天日塩」を選んでを梅干づくりで使用しています。
この塩の特徴は、天然のミネラルを含んでいて、熟成された海水天日塩であることです!

※海水天日塩とは?
 海水をくみ上げ、加熱処理を一切せず天日だけで乾燥させたものです。
 天日のみで結晶化していくと、海水がゆっくり結晶していくために 
 一つ一つの結晶の中に海水中の豊富なミネラルを無駄なく取り込みます。

※ミネラルとは?
 海水には、90種類以上の微量元素(ミネラル)が含まれています。
 ミネラルは、生命体を構成する重要な成分で、人間の体液は、
 海水のミネラル比とほぼ同じであり、海と人は切り離せない関係です。
 体内のミネラルが不足し、バランスを崩すことが
 様々な現代病の要因と考える研究者も増え、
 ミネラルに対する注目が年々高まっています。

■紀州小阪農園さんの梅干が買える場所

和歌山県・白浜町の大自然の中で、丁寧に、たっぷり時間をかけてつくられた南高梅からできる、トロッとまろやかな紀州小阪農園さんの梅干。
和歌山県だけでなく、東京やネットでも購入が可能です!
ぜひ一度、食べてみてください☺️

🔴ネット

・紀州小阪農園HP
https://www.kosakanoume.com/smp/index.html?

・楽天市場
 https://www.rakuten.co.jp/umebosi-kosaka/

・Instagramのショップページ

・LIVE812の配信アプリ内


🔴店舗

[和歌山県]
・くちくまの
・海来館
・つばき温泉 椿花の湯
・エネルギーランド
・エバーグリーンプラス 上富田店

[東京]
・大きなかぶ 板橋店
・銀座十石

■今後の夢や目標について

Q.梅ちゃんさんは未経験から農家に転身されていますが、未経験から農家になることは難しいと思いますか?

ーー新しいチャレンジをすることに“もう今からじゃ遅い”、“経験がないから難しい”ということはないと思っています。
もちろん、若い頃から農家をされている方のほうが、農家としての経験や知識は多いと思います。だけど、そこの社会でしか見えない世界、そこでしかできない経験も多くあるので、長い目で見ると他の社会を経験してこられた人の方が有利なこともあると思っています。

Q.農家として、どのように勉強をされていますか?

ーー私は農家としての知識が全くないので、自分から色々な場に出たり、積極的に勉強をしたりすることはもちろんですが、周りのたくさんの人に助けられながら日々学んでいます。
農業の他にも、農家として発信し、皆さんに知ってもらえるように、Webやマーケティング、HTMLやCSSなど様々なことをオンライン学校に通って学びました。
全国の方と出会えるSNSも始めてよかったと思っています!

Q.行動力が素晴らしいのですが、そのバイタリティはどこからきているのでしょうか?

ーー私は、経験は全て身になり、自分の自信に繋がると思っています。
看護学生として、看護師として頑張ってきた自分やその時の仲間たちを誇りに思っているため、農業の世界に飛び込んでも『やってやるぞー!』という意気込みで頑張っていけているところもあると思います。

Q.今後の夢や目標があれば教えてください!

ーー近々の目標は、一人前の梅農家になることです。
今はまだまだ見習い農家で、教えていただいたことを確実にこなす毎日です。
日々の経験を積み重ね、いずれは自分たちで工夫しながら、より美味しくて皆様から愛される梅干を作っていきたいと思っています。
私は「たくさんの梅干の中から私たちの梅干を選んでくださる方々の元へ、私たちから直接お届けすることができること」がとても嬉しくて、やりがいに感じています。お客様の専用農家として、より安心して、信頼していただける農園にしていきたいです。

もっともっと欲を言うと、私たちの梅干を買ってくださった方々が、自信を持ってご家族やご友人に『南高梅といえば、紀州小阪農園の梅干がおすすめだよ!』とおすすめしてもらえるような農園になりたいです!
梅干づくりを通して、温かく素敵な輪がどんどん広がって、全国の方々の食卓に私たちの梅干が並ぶ日を夢見ています✨
「たくさんの方々の健康や食卓を支える」それが一番大きな目標です。

看護師から農家へ、目指す夢や目標が変わっても、ひたむきに真っ直ぐ突き進む、梅ちゃんさんの明るさと、真剣な姿が伝わってくるインタビューでした!
紀州小阪農園こだわりの梅干が、もっともっと全国に届くよう、これからも応援しています💫

■紀州小阪農園&農GIRL×農LIFEの情報はこちらから!

【紀州小阪農園】
・梅ちゃんさんInstagram
https://instagram.com/kosakahouse?igshid=duhwvzpvqm1c

・紀州小阪農園Instagram
https://instagram.com/kosakanoume?igshid=jnhumdoyhx4c

・紀州小阪農園HP
https://www.kosakanoume.com/smp/index.html

【農GIRL×農LIFE】
・農GIRL×農LIFEの各種SNSはこちらから👇
https://linktr.ee/nogyogirl

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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次回もどうぞお楽しみに!

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