【農業女子にインタビュー】半農半Xのスタイルで農業と向き合うKanamiさんの”自分らしい生き方”とは?
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【農業女子にインタビュー】半農半Xのスタイルで農業と向き合うKanamiさんの”自分らしい生き方”とは?

こんにちは!農GIRL×農LIFEプロジェクト事務局です。

農GIRL×農LIFEでは、全国の農業女子の皆さんと一緒に、農業のイメージ向上や魅力発信、コミュニティづくりに取り組んでいます。

SNSでの農業女子紹介や、農作物のプレゼント企画、直売所での加工品販売など、様々な企画を実施してきましたが、『農業女子ひとりひとりの魅力をもっと伝えたい!』という想いから、このnoteでは農業女子により密着したインタビューを配信しています。

《前回の記事はコチラから↓↓↓》


今回は、兵庫にて手植え・手刈り・天日干しなど、作り方にこだわってお米づくりをされている人土菜(ひとつちな)・Kanamiさんにインタビュー。

約2年前に東京から兵庫へ移住し、農業を始めたKanamiさん。
お仕事をしながらの農業生活や、こだわりのお米づくりについてお話を伺いました!

■農業をはじめるまで

Q.まずはじめに農業を始めたきっかけを教えてください。

ーー昔から農業に興味があり、お仕事を通じて知り合った方が半農半Xをされていたのがきっかけで農業を始めようと思いました。

『半農半X』とは、自分の小さな半径の暮らしを成立させる農業と、生きがいとする仕事=Xをかけ合わせたライフスタイルのこと。塩見直紀氏が1994年頃に提唱した生き方。
Kanamiさんは毎日、WEB関係のお仕事をしながら農作業をされています。

Q.兵庫県への移住の決め手は何だったのでしょうか?

ーー今、一緒に農業をしている方の田んぼへ作業の体験に伺った時に、農作業はもちろんのこと、その町がとても気に入ってしまい移住を決めました!

夏は暑く冬は寒いといったような、はっきりとした気候で、とにかく空が広く、開放感のある町です。
暮らしている方々はとてもやさしく、のんびりとした雰囲気が好きです。

Q.移住する際に、転職などはされたのですか?

ーーしていません。
もともと個人事業主というかたちでWEB関係の会社でお仕事していて、移住前も在宅での仕事が主でした。
半農半Xを始めてからも、収穫の時などには働く時間に融通を利かせていただけているので、特に転職をする必要もなく、テレワークで仕事ができています。

Q.移住前後でイメージとのギャップはありましたか?

ーー思いのほか、ホームシックにならなかったことですかね笑
私は実家も関東で、兵庫にはほとんどと言っていいほど知人や友達もいない中での移住だったので、移住前はホームシックにならないか心配していましたが、農業ができる喜びとステキな環境で暮らせることの方が大きかったようです。


■人土菜でのお米づくりについて

Q.人土菜(ひとつちな)という名でお米の販売を行っていますが、このお名前の由来を教えてください!

ーーもともとお米と野菜どちらも表せる名前がいいなと思っていたのと、ゆくゆくは手仕事の商品も取り扱いたいなと思い、それに合うような名前をずっと考えていました。
そんな中、一昨年と去年で立て続けに2人の方から、
「名前の漢字がまさに自然ですね」とか「名前が農業に結びついてますね!ご両親はそういうつもりでつけたのでしょうか」と言われて、
その時初めて自分の名前が自然のもので出来ていると気がつきました。
名前の漢字を分解したのが「人」、「土」、「土」、「菜」、「未」で、手仕事の「人」や、田畑の「土」や「菜」にも繋がると思い、そこから『人土菜』と名付けました。

Q.現在は何人で農業をされているのですか?

ーー私を含めて2人で行っています。
2人とも半農半Xというかたちで仕事と農業を両立しています。

Q.1日の作業スケジュールを教えてください。

ーー春・夏・秋は朝に農作業をして日中はフルタイムでリモートワーク、夕方にもう一度農作業といった流れで、冬は日中に数時間リモートワークを抜けさせてもらって農作業をしています。

Q.実際に半農半Xの生活をしてみて、どのように感じていますか?

ーー今、お仕事をさせていただいている会社はかなり融通を利かせてくれるのですが、稲刈りや、田植えの時期は少なくとも半日くらい作業時間が必要になるので、時間の使い方が難しいなと思います。
本当は、もう少し農業に力を入れたい思いもあるのですが、農業だけとなると、規模が必要になってきますが、手作業や、無農薬で作物を作るのには限界があるので、私は今のスタイルが1番合っているのかなと感じています。

Q.農業を始めてから生活に変化はありましたか?

ーー東京にいた頃は週に2回くらいは会社に出社していたのですが、それがなくなったのは大きな変化でした。
そして、何よりも生活のサイクルが整ったと思います!
健康的な生活を送れるようになりました。

Q.無農薬有機農法、手植え手刈り天日干しと、こだわりを持って農業をされていますが、こだわりを持ったきっかけはありますか?

ーー私はもともと体があまり強くなく、そういったところから色々調べたり、勉強していく中で、「体は自分が食べたものでできている」という当たり前だけど忘れがちなことを改めて認識して、そこからそういった農法に興味を持ち始めました。

Q.農業に関してはどのように勉強されているのですか?

ーー農業系の学校にも通ったことがなかったので、ほぼ、実践で学びながら農業をしています。
移住前もプランターでの野菜づくりはしていたのですが、お米づくりに関しては初挑戦でした。
農薬や、肥料を使わない栽培方法だからこそ、そういった面の専門知識がなくても始めることができたのだと思います。

Q.数種類のお米を作られていますが、それぞれの品種の特徴や、おすすめについて教えてください!

ーー去年は1品種でしたが、今年はヒカリ新世紀、キヌムスメ、ハッピーヒルの3品種に挑戦しました。


ヒカリ新世紀はやわらかめでもっちりしたお米。
キヌムスメとハッピーヒルは硬めでさっぱりしたお米です。
おすすめは、不耕起栽培や陸稲でも育てられるハッピーヒルです!
お米を食べるときは土鍋でごはんを炊くことと、まずはお米だけで味わうことをおすすめします。

Q.お米づくりで特に大切にしていることはなんですか?

ーー極力手間を惜しまないことです。
悩んだ時は自分がどうして欲しいか考えて作業をしています。
1番大切にしているのは「ありがとう」と「ごめんね」を忘れないこと。
手でひとつひとつ作業をする草引きをできる限りしています。

Q.Kanamiさんのお米や農作物はどこで購入が出来ますか?

ーー今年のお米は売り切れてしまったのですが、サイトにて販売をしています。
・人土菜 公式ストア
https://hitotsuchina.stores.jp/
今後は農作物の加工品も少しずつ販売していけたらと思います。

■半農半Xの農ライフとは?

Q.実際に半農半Xで農業をしていて、やりがいを感じるところはどんなところですか?

ーーすべてにやりがいを感じていますが、手間をかければかけるほど応えてくれるところです。

Q.反対に、大変だなと感じるところはありますか?

ーー農薬や化学肥料を使用していないため、どうしても虫に食われてしまったり野菜の大きさが均等でなかったりするところです。
あとは、半農半Xといいつつも、今の時期は平日、フルタイムで仕事をしていて、普通の生活に+αで農業がついているかたちになっています……。
在宅勤務で土日にも農業ができる職場環境だからこそ、このライフスタイルが成り立っていると思いますが、季節が限られている野菜や、栽培の時期が集中するような作物を育てるのは難しいと思いました。

Q.半農半Xを始めようと考えている人になにかアドバイスはありますか?

ーー私自身は、もっと農業の時間をとりたいと思っているので、週3日くらい普通のお仕事があって、それ以外の日を農作業に当てられる職業だと理想的だと思います!
あと、作物の種類や育てる量はきちんと調節した方がいいと思います
兵庫は雪が降らないので、作物を育てやすいのですが、自分で育てる量を調節しないと収穫が追いつかなくなります。
私は今年、小松菜やほうれん草を作りすぎてしまって、本当は藁細工などに挑戦しようと思っていたのですが、時間がなくなってしまったので反省しています……。

Q.紙木鉄布(カミキテップ)での活動についても教えて頂けますか?

ーー最近はイベント等も難しくあまり活動できていないのですが
手漉き和紙職人の弟を中心に和紙の素晴らしさを紙漉き体験を通して伝える活動をしています。
(※紙木鉄布Instagram:https://www.instagram.com/kamikitep/
原料のひとつ、ねりとして使用するトロロアオイの栽培も去年から行っています!

Q.様々なことに挑戦されていますが、そのバイタリティがどこから生まれてくるのかが気になります。

ーーこう見えて、もともとはとても消極的で小心者で引っ込み思案です笑
そういうと色々な人に驚かれますが、今も根っこの部分は変わってないと思います。
ただ、直感で『コレ!』と思ったことに関しては突き進むかもしれません。
子供の時から体が強くなかったので、極端な話、明日死んでしまってもいいと思える生き方は心がけています。

Q.人土菜では、今後どのようなことに挑戦していきたいですか?

ーー農作物だけではなく、それらを加工した手仕事の物なども提供していけたらと考えています。
特に、藁細工は挑戦したいと思っていて、本を購入しました。
お米を収穫した後、藁が残ってしまうのはもったいないし、無農薬で栽培をしているので、藁細工として活用して、安全性の高いものを届けられたらなと思います。
あとは、籾殻のまくらづくりに興味があります!
昔はよく作られていたそうなのですが、枕って体に接触するものですし、呼吸をする時にも近くにあるものなので、それこそ無農薬でお米づくりをしているからこそ、作ってみたいなとおもいます。

Q.Kanamiさんは農業のどのようなところに魅力を感じていますか?

ーー自分と向き合う時間がものすごくあって、なんだか瞑想に近いところに魅力を感じています。
もちろん、農業を通して人と関わることもあるけれど、普段、農作業をしていて対人面でのストレスを感じることはあまりないです。
農業は自然が相手なので、例え失敗をしたとしても、自分の責任ですし、良い意味でも、悪い意味でも自分次第なので、気を使わずできるところがいいと思います。
特に、無農薬だからということもあるけれど、除草剤も一切使わず、ひたすら手で草を抜いたり、世話をしたり、黙々と作業をする時間は、瞑想のように自分と向き合うことができると思います。

Q.Kanamiさんご自身の将来の夢や、目標があれば教えてください!

ーー循環を意識し、生き物や環境にもやさしい農作業をしていきたいと思っているのでそこをさらに強化したいです!
あと、夢や目標とは違いますが、色々な人に農業を体験して欲しいと思います。
特に小さい子には、田植えや稲刈り体験は色々なところでやっているので、野菜やお米がどうやってできていくのか、作り方の過程を知って欲しいです。
お米とか、野菜の作り方を学んで、作ることができたら、「最悪、お米と野菜は自分で作って食べていける」という生きていく勇気や、自信に繋がりますし、将来、食べるためではなく、自分の夢や理想を求めて仕事をすることができるのではないかと思います。
なので、まずはたくさんの人に農業を体験して欲しいです!

半農半Xというスタイルで農業と移住生活を営むKanamiさん。
からだのことを意識したお米づくりと、後悔しない生き方、やさしい暮らし方がとっても素敵だと思いました。
今後、挑戦予定の藁細工や籾殻の枕づくりなどの手仕事も楽しみです!

■Kanamiさん&農GIRL×農LIFEの情報はこちらから!

《Kanamiさん》

●Instagram

・Kanamiさん

・人土菜
https://www.instagram.com/hitotsuchina/?hl=ja

・紙木鉄布
https://www.instagram.com/kamikitep/?hl=ja

●人土菜 オンラインストア
https://hitotsuchina.stores.jp

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