ブリヂストンが畑違いの「データ会社」を1000億円超で買収する理由 -日刊のぐりゅうAIニュース #22
「すべてのビジネスはAIと共に!」をモットーにしています のぐりゅう(野口竜司)です。さて、本日もAIニュースをお届けします。
2月7日(木)の記事はこちら。
ブリヂストンが畑違いの「データ会社」を1000億円超で買収する理由
トム トム テレマティクスは、膨大な車両関連情報を抱えるデータ会社である。車両の運行ルートや運転スピード、メンテナンス状況などの情報をデジタル化して蓄積・分析し、トラックやバスなどの運送業者に最適な車両オペレーションを提案している。
車両の蓄積データは欧州最大で、現在、約86万台の車両にサービスを提供中だ。
ブリヂストンが1000億円以上をかけて手に入れるのは、トラック・バスなどの走行データ、メンテナス等のビッグデータを管理・活用する会社。本業とどれほどシナジーが生まれるのかはすこし想像力が必要だが、ブリヂストンがデジタルトランスフォーメーションに本気で乗り出したことは間違いがない。
今回の買収には、こうしたソリューションビジネスを拡充し、変革期を乗り切る目的がある。ブリヂストンが持つタイヤデータに、トム トム テレマティクスの車両データを掛け合わせることで、ドライバーの人件費と燃料費、タイヤの交換費という運送業界の3大コスト全てに対応できるサービス網を築き上げようというわけだ。
車のデジタルトランスフォーメーションの話題は、現在自動運転に一極集中しているが、自動車にまつわる全てのコストコントロールや自動化を、同社は着目しているに違いない。
また、同社と車メーカーとの協業のベクトルもきっとこの取り組みから変わり始めるはずだ。
AI活用エヴンジェリスト 野口竜司(のぐりゅう)
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