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生徒の評価による深い学び~IMETS フォーラム 2023 講話, VISITS Formsの活用について~#R5・学習者起点の学び


まえがき

 深い学びとは、学習者の「ものの見方が変わる」など学習者の意思でコントロールができずに、教師による外部支援が難しいといわれる。しかし、深い学びの入口までの支援は、十分にできるのではないか。
 今回は、本校で実践したICTサービスであるVISITS Formsを活用した深い学びへの挑戦をIMETSフォーラム2023で講話した内容を一部抜粋しまとめた。
 ここで、VISITS Formsとは、効率な議論を可能にするICTサービスである。

深い学びとVISITS Forms

  7月下旬のIMETSフーラム2023で港区教職員の方々へ本校の実践をご紹介内容の概要である。

@NoguLabo

1.総合的な学習の時間

 本年度、総合的な学習の時間で、フリーマーケットの出店を題材に取り組んでいる。

@NoguLabo

2.探究的な学習過程

 12月のフリーマーケットに出店するために、自分たちが何を出店するかをフリーマーケットの主催者の講話をもとに、アイデアを考える授業を実践した。探究的な学習過程では、情報収集や整理・分析の段階である。

@NoguLabo

3.アイデアを深める

 今回、生徒間でアイデアを深めるために、VISITS FormsというICTサービスを活用した。 VISITS Formsは、意見を相互評価し「重要な意見を浮かびあがらせる」最新テクノロジーである。

@NoguLabo

4.個人のアイデアを収集

 まず、生徒一人ひとりのアイデアをGIGA端末を通して投稿する。

@NoguLabo

5.級友のアイデアを評価

 つぎに匿名で級友のアイデアを評価する。評価観点は、事前に教師側が設定する(評価観点は、4.のアイデアを考える場面でも生徒に伝えている)

@NoguLabo

6.重要な意見が浮かびあがる。

 相互評価が終わると、評価スコアリングがはじまり、重要な意見がスコアリング表や散布図などで可視化される。

@NoguLabo

7.より良いアイデアをもとめて

 上記6の重要なアイデアを中心に、級友のアイデア同士を結び付け、より良いアイデアをグループで議論した。

@NoguLabo

8.レビュー
 上記7で、議論したアイデアを学級全体で共有しつつ、フリーマケット主催者からのご意見を頂いた。

@NoguLabo

8.振り返り
 本実践の振り返りアンケートの一部である。

@NoguLabo

あとがき

 今回の授業のねらいは、アイデアを広げることにあり、VISITS Formsを活用して、質の高いアイデアの集中しつつ、広がりのあるアイデアをつくりあげることができました。また、匿名で級友の意見を評価することにより、個人の発言力の強さに大きく流されない授業実践が実現できました。
 生徒は、評価する力量も問われます。自己の考えを評価されることにより、自己の考えを一層深めていくであろうと大きく期待しています。
 このような実践を繰り返すことで、多くの生徒が「ものの見方が変わる」ことを体験し深い学びとなるように、今後も、実践を積み重ねていきたいと思います。
 教師は、深い学びを直接支援できません。深い学びの入口にどのようにファシリテートするかが重要ではないかと考えさえる授業実践であった。

謝辞

 この深い学びの実践は、本校の生徒および教職員、岩井駅前交流拠点 boccs(ボックス)様、VISITS Technologies株式会社様、富士通Japan株式会社様など多数のご協力で実践と発表ができたことに、改めて感謝申し上げます。

・岩井駅前交流拠点 boccs(ボックス)

・VISTS forms

・IMETSフォーラム2023

・富士通Japan


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