見出し画像

【積読日記6】航海の歴史/物語創世/ラグビーの世界史/文学問題(F+f)+/WTF経済

分厚い本っていいですよね。持ち運びがどうとか、重さがどうとかありますけど、手が攣るように本を読みたい。5冊合わせて2,400ページほど。並ぶと一番端の文庫の薄いこと薄いこと。

ちらっとうつっているその文庫はヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」。語りえぬものについては~ってやつですね。誰かがね、この古典新訳文庫のやつがいいって言ってたんですよ、誰やったかな……。はさんである栞を見る限り、新宿のブックファーストで買ったようなのですが、かの店に最後に行ったのは何年前だろう……。せっかくちょっと前に谷賢一さんの「従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行「──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない」という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語」という戯曲も読んだので、改めて読もうと思うのだけれど、まだ積まれています。「WTF経済」はオライリーやし、山形浩生さん訳やし、テーマ的にも読んどいたほうがいいんだろうなぁと思って出て割とすぐに買ったんですが、積まれています。テクノロジーとかITとかって技術的な話じゃなくて、今となっては社会に組み込まれているものなので、専門書の一部の人の…でなくて、と思っています。「文学問題(F+f)+」は確か幻戯書房さんが先行予約キャンペーン的なのをやっていて、特典でメイキングの冊子がついています。すごい達筆の人から手紙とともに振込用紙がきたのを覚えています。「ラグビーの世界史」は、これはね、通勤途中の最寄の本屋さんに一冊入っていて。これは僕が買わないと、と思って。当時ワールドカップ開催前。あぁ、ラグビーのワールドカップ?なんかテレビで見たような……なんて世界でした。変わるものだなぁ。白水社さんの分厚い本はいつも読み応えもあるし、楽しみです。「物語創世」は早川書房なので、読むころには文庫になってるんじゃないかという気もしなくもない。最後に「航海の歴史」なんですが、イギリスには海軍小説というジャンルがあって、きっとこれは日本における時代劇小説的なモノなのではないかと個人的には思っているんですが、その金字塔に「ホレイショ=ホーンブロワー」シリーズというのがあります。その昔、NHKで海外ドラマでやっててですね、のちにファンタスティック・フォーにも出演するヨアン=グリフィスがめちゃくちゃよかったんですよ。のちにハヤカワの文庫本を全部買い揃え、3周ぐらい読んでるんですが、もう頭の中ではヨアン=グリフィスが大活躍なわけです。しかし帆船のマストがどうしたとか、どこの索が切れたとか言われてもなかなかイメージが湧かないこともあって、どこかで帆船についてちゃんと読みたいと思っていました。そういう図鑑があるのも知っていたのですがどうせなら18~19世紀の話だけじゃなくて、航海という行為自体をもっと……!!ということで、たぶん買ったはずです。

分厚い本ほどタイトルがシンプル。しかし版元ドットコムさん、どうも著者名で検索できないような気がするんですが、どうなんですか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?