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スペインのドキュメンタリー番組から取材が来ました

何かのコンペや賞を獲ったりしたこともなく、有名企業の出身でもなく。SNSのフォロワーを全部かき集めても1万に届かない、目立つ要素これといってなしの私の元に、なぜかスペインからテレビ取材が来ました。

なかなか不思議な体験だったのでnoteにまとめてみます。ページ最後には2Pの体験レポマンガもありますのですっ飛ばしたい方は目次からどうぞ↓

見知らぬDMがインスタに

2023年5月。
Instagramを開いたらダイレクトメールのリクエスト通知がきていた。
宛名は、マキコさんという方。
知らない人だな。
でも、知らないアカウントからの仕事の相談DMは時々来るし、そういうものかなと思って開いてみた。

「夜分遅くにメッセージ失礼いたします。
このたびスペインカタルーニャ州公共放送TV3で
AIに関するドキュメンタリー番組を制作しております。
(中略)
のぐちさまのInstagramを拝見し、
AIについてどのように感じていられるかお伺いできないかと思い連絡いたしました」

なに!?
スペイン!!?

あまりにも現実離れしたメッセージに、二度見、いや、数回読み直した。
私とAIって、自分でいうのもナンだけど縁がなさすぎる。

こちらは自画像。こんな絵柄です。


でも、メッセージを拝見するに、私の絵柄を確認された上で、私がAIの第一人者ではないと理解されての依頼。
逆に、素朴でAIに疎そうな人の回答を求めているってことなのかな?

スペインのテレビ局……
AIについてのドキュメンタリー……
普段から縁のないパワーワードがてんこ盛り。

私の好奇心が騒ぎ出す、

当然、2つ返事でオッケーしました。

疑い続けた数週間

今回はスペインカタルーニャ州のテレビ局で放映する、AIに関するドキュメンタリーの撮影。数回に渡ってAIをテーマにした番組を制作することになっており、そのうちのひとつが日本のAIについて。

制作はスペイン人ジャーナリストのラウール・ガリエゴさん。
私に連絡をくれたのは日本人のエージェント兼通訳のマキコさん。

今回はこのふたりが我が家に来て撮影をすることになった。

「やります!」と言う前から、
頭に浮かんでいたのは、失礼ながら、詐欺ではないか…?ということ。
メディアに出演させる名目で多額の請求が来るかもしれない!
とか勝手に想像。

ただ、自分の価値を冷静に考えると、スペインから海を渡って狙われるほどの有名人とはとても思えない。
しかし根っからの妄想癖なのでいろいろ考えてしまった。

その後マキコさんと何度かやりとりを交わす。
「AIが及ぼすリスクについてノグチさんはどんな見解を持っていますか?」

具体的な質問が来た!
やっぱりやるのか(そりゃそうだ)

「テレビ出るぜ〜!イエーイ!」なんて呑気にミーハーするわけにはいかない、今回はAIについて等身大の価値観を語る場なのだ。

何かを語るためにはそれについて知らなければならない。
その時の私にはせいぜい「すごいと思います〜」くらいしか言えないと気づいた。
詐欺かどうかはさておき、ひとまずAIについて自分の見解が語れるくらい勉強しなければ。

ということで、AIについて周りの人に聞きまくり、第一人者や優良な記事を紹介してもらったりして当日までに超準備しました。

撮影当日がやってきた

そして当日となった。
朝からソワソワして掃除やら片付けやらに終われているうちに約束の時間に。
玄関のチャイムが鳴る。

「Hello!」
ヒエエ、ついにいらっしゃった。

もうあとはやるしかない。

お二人から丁重な手土産をいただきつつ、普段の作業部屋にお通しする。
さっそくラウールさんはカメラの機材を広げ、撮影の準備を始めた。

上に貼ってあるのはMAN WITH A MISSIONのポスター

ラウールさんが撮影をしながら英語で質問し、彼の背面にいるマキコさんが日本語に翻訳。私はカメラに向かって日本語で回答する。翻訳の作業上、喋る時に少し気を遣わねばならず、緊張のあまりガチガチになってしまった。
こういう時、方法を間違えないようにしなきゃ!に頭がいってしまう。

あれだけ調べたAIについての見解も、いざカメラを向けられるとろくなことが言えない。結局のところ、自分の本心がどう感じているかでしかない。

散らかった部屋で攻殻機動隊を読む私とラウールさん

途中で記憶が飛んで喋れなくなってしまったこともあったけど、とりあえずカタチになる分は撮れたようで質問パートは終了。

その後は日常シーンの撮影。
「普段、近所で散歩したりしている場所はありますか?」
ということで、私のお気に入りのお散歩コースである江戸川の土手に行くことに。

私は江戸川に向かって住宅街をテクテク歩き、その数メートル後ろからラウールさんが動画撮影し、さらに後ろをマキコさんがついてくる。
途中、何度か人にすれ違ったが、きっと「あの人なんか撮影されてる」と思われたんだろうな。

江戸川に到着したらまた少し歩いて、撮影。
何度か歩く姿を撮影して、無事に終了となった。
いや〜緊張した。

歩く!

ちなみに、ラウールさんは江戸川の展望にとても感動していたのが印象的でした。
どうやら日本の漫画で見かける場所らしい。
渋谷や秋葉原のような都会とも違う、緑あふれる日本の原風景とも違う、独特の場所だもんね。

クリエイターは何が起こるかわからない

イラストレーターを始めてから、新聞やローカルテレビ、ラジオに出たりしました。
次は地上波!なんて思っていたけど、まさか海外のテレビから声がかかるとは。

大した人物でもないのにこういった声がかかるのは、イラストレーターだから、クリエイターだからかもしれない。なんだろう、自分でメディアを発信できるってことかな。

こういう経験をどんどん増やしていけたらいいな。

出来上がったのがこの映像です。8:17あたりから私が映ってます。
おそらく想像以上に本気の映像です。映画みたいです。
ぜひご覧ください。

マンガ版:なぜかスペインのドキュメンタリー番組から取材が来た時の話

と、長々文章にしてみましたが2Pの体験レポマンガにしてみました。


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