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鏘々作物を販売す

花瑛農園では落花生が順調なので、貴重な生落花生の予約販売を開始しました。

https://kaei-farm.stores.jp/ 花瑛農園

生落花生は、塩ゆですると落花生の概念が変わります。蒸せば蒸すほど柔らかくなるので、お好みの食感を選んで食べることが出来ます。ビールにも最高ですが、ワインやウイスキーにももちろん合います。その時期にしか出回らないので入手も難しいです。なので、出来上がった落花生全てを「ジーマミー豆腐」にするつもりでいましたが、学生に販売まで手伝いたいと言われまして、悩んだ結果、落花生も順調に育っているので販売までをみなで共有することとなりました。普段消費をするだけの自分たちが、一から手を入れた作物を販売する側となることで、こんなに懸命に手を入れた野菜の価値がこれだけ?とか、そこに至るまでのプロセスの大変さなどを経験してもらうということです。

このプロジェクトを通して、もともと農業に興味をもっていたひとりの学生は農家への就職を決めました。もうひとりは現在住み込みが出来る農家を探していて、「農業体験」として少しは役に立てたのではないかなあと感じています。また「家賃が払えた」「本が買えた」「気分転換になった」「実家にお金を送った」などなどの声をいただき、「支援」という部分では少しは明るい話題も提供出来ているのではないだろうかと感じているところです。

農園では若い人たちが農家を営むことを推進しているのではなく、農業を通して見える社会そのものや、社会構造やものの本来の価値を見出すあるいは問いただす意味で、誰にでも広く農にふれることを推進したいです。
それから、この大切な土を維持することは、今も今までも容易ではなかったはずです。多くの先人達も強制の立ち退きや接収などをされて悔しい悲しい思いをしてきました。そうしたことを卓上で政治的に「許す・許さない」とせず、ほんの少しでも心からの解釈を得てまた体験を持って、大切なものを奪われたり雑に扱われたりするということはどんな思いに至るのかということを理解出来るようにと願っています。そしていま残る土をどう活かすのか、どう守っていくのかという事を発展的に考えて欲しいです。

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生落花生の販売は現在「予約販売」(10名分のみ)となっており、10月12日頃の発送となります。夏野菜は既に販売を開始しています。

ここで購入された売上は、全額を学生支援(落花生収穫後の土を休ませる工程までの10月末まで続きます)に使用させていただきます。

また、現在は子ども食堂やひとり親支援施設などには無料でお野菜を提供しています。野菜が高騰しているので、もし、施設に関わっている人でお困りの方がいましたら、メッセージを下さい。

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