『蒼海』19号掲載7句
早退の吾に充ちゆく秋の昼
糸屑のごと残る蚊や吸はせとけ
銀の腹舐めて秋刀魚に猛る火よ
話せずばただ触れたきを星月夜
マフラーに鼻先埋む受験の子
飴の匂ひ鉄焼く匂ひ一の酉
汝が好む湖沼のはなし掘炬燵
南波志稲
作句時季は昨年の秋~初冬。
この頃は派遣社員としてとある大学の入試広報関係の部署で働いていました。詳細は省きますが多忙でした。「早退」したのはワクチン接種のためだったかな。(実体験だけで作句しているわけではないです)
投句の季節とnoteへの掲載の季節を合わせているので、『蒼海』への投句時期が近づくとおのずと1年前の自分の作品を読み返すことになります。正直、進歩しているとはあまり思えないですが、今はとにかく作句を続けることだけを考えています。
*ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。