『蒼海』15号掲載7句
秋の日やキウイにおじぎさせて捥ぐ
下りてなほ楽しき山よとろろ汁
灯火親しゆつたり座る自由席
かりがねやいまだいらへの無き手紙
ポインセチア遅刻の電話かろやかに
片恋よ十字に縛る古日記
途切れたるレール北端時雨かな
昨年秋に作句したもの。
「国立本店」の10期メンバーになってすぐ、交流のため市内の澤登キウイ園でキウイ狩りをしたり、有志メンバーで高尾山登山に行ったりしていました。
仕事はまだ福祉事業所に勤めていた頃。
7句目は作者としては多摩モノレールを詠んでおります。
(もちろんどんなレールを想像していただいても良いのですが)
延伸の計画はあるようですが、住宅地の中でぶつりと断面を晒しており。
この句を見返すたびに、頑張った割に中途半端な自分の転職経験を思います。少なくとも自分の糧にはなったので全く無駄になったわけでもないのですが、いつかまた他人様のために生かせるときが来るといいんですけれどね。
国立本店ですが、10期でいったんメンバーを卒業したのですが、来月あたりからまた復帰するつもりです。ご近所の方、また遊びにいらしてください。
ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。