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つかの間の幻影

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志稲です。結社誌等への既発表作品をまとめています。
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2022年8月の記事一覧

『蒼海』14号掲載7句

『蒼海』14号掲載7句

あぢさゐの犇めきてその奥昏し

職歴の狭間は沼地バナナ剥く

靴擦れに汗沁みたるや外回り

言ひかけてやめたる喉をソーダ水

すすり泣く面談の子や扇風機

日盛りや刃傷沙汰の規制線

背泳ぎの不意なる無音終戦日

          南波志稲

作句は昨年の夏。たったの1年前なのに大昔のことのようです。

当時は街なかの就労移行支援事業所に転職して、転職したばかりの頃に職場の近くで殺人事件があった

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