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つかの間の幻影

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志稲です。結社誌等への既発表作品をまとめています。
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2020年10月の記事一覧

『蒼海』8号掲載6句

『蒼海』8号掲載6句

マフラーに残る宴の熱気かな

大根の葉踏みて深夜のワンルーム

雪催サドル低きが過ぎゆきぬ

北風や道の果てなる富士の峰

冬の陽に如来像めくぷりんぱふえ

貨物列車よぎり春愁断ちにけり

          南波志稲

 今号も10句提出6句掲載。

 離婚して国立の線路端の狭い部屋に住んでいた頃の句。季節は冬から早春の頃です。

 部屋を探していた頃、たしかNHK俳句だったか、長嶋有さんが「線

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