シェア
志稲
2017年2月7日 21:54
鎌倉吟行二〇一六秋看板を杜のみどりに装ひてファミリーマート由比ヶ浜店晩秋の雨消えなづむ径のやう文学館の信綱の手蹟ははなびらにはなびらの影深くまで紅き薔薇は「流鏑馬」といふ長谷寺のフランス人の団体が旗の代はりに振るこひのぼり藤袴のひとつひとつの白ひかる土産物屋の金平糖に相模沖にけむる伊豆大島の影あるいは巨大な〈しつぽ〉持つもの水際までの近さを言へば青年はかつての恋の