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"好き" を諦めらめられにゃい

ある日の放課後

〇〇「俺、お前のこと好きになったみたい」
〇〇「だから、俺と付き合ってください」

井上「遅いよ…ずっと好きだったんだから(涙)」

〇〇「遅くなってごめんな」

〇〇は、抱きしめた。

これは約2年前の話。




私井上和は、高校1年生。



高校に入ってからもう、3ヶ月経った夏休み中の出来事

夏祭りに行こうと咲月からいきなり誘われた。

メンツは、友達の咲月と咲月が気になってる××

あと、私が気になってる〇〇

この4人で行くことになった。

あまり現実では話したことのない2人

でも、LINEではよく話す。

不思議とまだ、現実では話が出来ない。

なのに夏祭り行くことになった。



私は、咲月が××のこと好きなの知ってる
だから私は〇〇と作戦を組むことにした。

井上L「当日、2人にしてあげよ!」

〇〇L「いいよ」

でも、当日結局あまり話が出来ないまま

4人でフラフラ歩いてるだけで夏祭りが終わった。




夏休み終わる頃に咲月からLINEが来た

咲月L「聞いて、〇〇付き合ったんだって」

(え?うそ…そんな…)

何事もないかのようにとりあえず返す。

井上L「そーなの?」

咲月L「なんか、桜が電話で告白したんだって」

井上L「へぇ〜凄いね」

咲月L「大丈夫?好きだったじゃん?」

井上L「大丈夫!気になってただけだから」

咲月L「そっか…相談のるからね?」

井上L「うん、ありがとね!!」


(そーだったんだ…桜凄いなぁ…私じゃ無理だなぁ…)




私はまだ確信したくなくって確かめに行った

井上「付き合ったんだってー??」

〇〇「なんで知ってんの?」

井上「情報網なめんなよ〜笑」

〇〇「バレたかぁ!そーだよ、付き合ったよ//」

(やっぱり、そーだったんだ…)

井上「そっか、大事にしてやれよ〜」

〇〇「分かってるよ!!!笑」

(あ〜あ、好きだったのになぁ…先越されちゃった…)(泣いてスッキリしよう)


そして私は泣ける曲を聞いて思い切り泣いた

でも、やっぱり好きだ

桜はきっと私よりずっと前から好きだったんだろう

泣いたのに、またあの夜のことを思い出して泣いてしまった

ーあの夜ー

井上L「心理テストやろう!」

〇〇L「いいよ!」

井上L「じゃぁ、行くよ」

心理テストが始まった

私は、ネットで調べた好きな人当てる心理テストをやった

〇〇L「出来たよ」

井上L「じゃぁ、結果発表〜!」

井上L「あなたの思い浮かべた人は会いたい人です!」

井上L「誰?」

〇〇L「お前だった笑」

井上L「私なんだ笑」

〇〇L「そうみたい笑」

井上L「面白いね、心理テスト笑」

〇〇L「そーだな笑」

井上L「夏祭りに会えるのにね笑」

〇〇「そーだったな!楽しみだな!」

井上「楽しみだね!」

そんなトークを見なおして、また涙が止まらない。

忘れようとしても忘れられない。

違うトークを見ても
ペア画を作ったりしてた時の見ても
通話をかけて今出れないけどホントだったらすぐ出るよ

っていう言葉も

何もかももう、出来ないんだ

そう、思うと余計涙が止まらない。





夏休みが明け学校が始まった。

私達のクラスは席替えをした

そしたら、〇〇の近くになれたけど

〇〇と桜は隣同士の席で嬉しそうだった

それを見るだけでもまだ辛い

どうしたらいいんだろう

私はあまり見ないことにした

話さないようにした

けれど、話さないだけでも辛い

やっぱりまだ好きなんだ





そのまま2年が経ち

今現在私は高校3年生になった

今でも〇〇のことが好きだ。

でも、まだ〇〇と桜は付き合ってる

だから、私はこの気持ちを伝えるだけ伝えたかった。

そうしないと心が痛くて痛くて仕方がなかった

私は金曜日の夜に伝えようと決心した

金曜日なら2日休みがあるから大丈夫だと思った

〜LINE〜

井上L「ねぇ、聞いて」

〇〇L「どうした?」

井上L「1年生の時から〇〇のこと好きだったんだ」

〇〇L「ごめん」

井上L「知ってるよ〜笑」

〇〇L「笑」

井上L「これからも普通に話そうね」

〇〇L「分かった、ありがとう」



意味無いのは分かってるけど

どうしても伝えたかったから

伝えられてよかった…

でも、忘れることは出来なかった

だから、せめて学校で話せなくても

LINEで話をしようと努力した

でも、〇〇の心はもう桜にしかない

なのに

3年生になってからますます目が離せない

なんでだろう

体育祭にしても文化祭にしても

かっこよく見えて仕方がなかった

この際当たって砕けろだ

それから私は猛アタックした

LINEをいっぱいした

学校でいっぱい話した

桜からの視線が痛かった

球技大会の時には

「かっこよかったよ」

って言ってしまった

それでも

〇〇には届かない

そう思っていた

けれど、違った






〜ある夜〜

〇〇L「おれ、桜と別れた」

え、うそっ

嬉しいって思っちゃいけないのに

嬉しいって思ってしまった

井上L「え、なんで??なんかあったの?」

〇〇L「前から桜より気になる人が出来てさ」
〇〇L「そっちにしか目が行かなくなったんだよ」

井上L「そーなんだ…桜めっちゃいい子じゃん」

〇〇L「いい子なんだけどさ、束縛が…」

井上L「そっか…それは仕方がないね…」

(でも、それって私のせいなのかも)

(私が桜の気持ち考えないでアタックしたから)

井上L「でも、まだ好きなんでしょ?」

〇〇L「うん…でも、気になる人の方が気になって
仕方がなかった」

井上L「そっか、その気になる人好きなんだね」

私に勝ち目はないのかな…

もう、あんなLINEもすることできないのかな…

考えたら涙が出てきた

でも、必死にこらえて涙を拭いた

〇〇L「まだ、好きではないけど、気になる?てき
な?感じだよ」

井上L「なのね!いつでも相談乗るよ〜」

〇〇L「おぅ!サンキュ!」

井上L「うん!」

相談乗るって言ってもやっぱり気になる

気になって仕方がない

だって、桜めちゃくちゃいい子だったのに

なんでだろ

もったいない気がしてならない

別れたのが嬉しいと思う気持ちと

なんでだろうってって気持ちがぶつかり合って

心の中がごちゃごちゃしてる

頭の整理がつかない

どうしたらいいんだろう

でも、決めたのは自分なのだから

最後までやろう

そう思った

その時

ピロンッ!

通知音がなった

誰だろって私は見た

そしたら、〇〇だった

〇〇L「明日、相談乗ってくれない?」

テレパシーでも感じたのかな?

とか思っちゃった

井上L「いいよ!いつ?」

〇〇L「放課後」

井上L「分かった、教室で待ってるね」

〇〇L「うん、部活終わったらすぐ行く」

井上L「了解!」





次の日の放課後

〇〇が部活から来るまであと2時間弱ある

私はそれまで寝ようと思った

2時間後・・・

〇〇「おーい、起きろー!置いてくぞー?」

井上「…ん〜、ぁ、おはよう…ムニャムニャ」

〇〇が思いっきり笑った

井上「なになになに??!!」

〇〇「顔に笑、顔に跡ついてるよ笑」

井上「うそっ!恥ずかしいんだけど笑

〇〇はすごい笑ってた

そんな笑顔を見て胸が締め付けられた

今日はきっと気になる人の話だろう

案の定そうだった

〇〇「俺さ、桜と別れてからすぐ違う人好きになったけどほんとは、もっと前から、1ヶ月前くらいからずっとその人が気になってたんだよね」

井上「そーなんだ、どんな人?」

〇〇「俺と仲良くしてくれ、俺の事大事にしてくれて、落ち込んだ時とか助けてくれる人」

井上「めちゃめちゃいい人じゃん!!」

〇〇「だよー!だから、俺好きになっちゃったんだと思う」

井上「へぇ〜誰々??」

私はニヤニヤしながら聞いた

心の中ではずっと怖かった

聞くのが怖かった

だけど聞きたかった

そして〇〇は言った

〇〇「ちょ待って、恥ずかしい///」

井上「大丈夫!私しか今ここにいないから!笑」

スーッと〇〇は深呼吸した

〇〇「じゃぁ、言うよ」

井上「うん、」

誰なんだろう

クラスメイトかな

それとも違うクラスかな

胸がざわざわする

このざわめきはなんだろう

警備員「いつまでいるんだ!早く帰りなさい」

(うわっ!いいタイミングで!!)

「「はーい、さようなら」」

2人は下駄箱に向かう

井上「タイミング良く警備員さん来たね笑」

〇〇「…そうだな…」

(どうしたんだろ、元気ないな…)

井上「んで〜、さっきの続き聞かせてよ」

〇〇「待って、心の準備が、、、笑」

((ドキドキ、ドキドキ)

(俺の心臓なりやめ)

〇〇はもう一度深呼吸をした。

〇〇「じゃ、言うよ」

〇〇「俺、お前のこと好きになったみたい」

〇〇はボソッと呟いた

(え?なんかの聞き間違えかな…?)

井上「え?なんて言ったの?」

私はもう1度確認をする

〇〇「俺、お前のこと好きになったみたい」

〇〇「だから、俺と付き合ってください」

(聞き間違えじゃなかったんだ)

私は涙を流しながら

井上「遅いよ…ずっと好きだったんだから」

〇〇「遅くなってごめんな」

泣いてる私を〇〇はぎゅっと抱きしめてくれた

〇〇は井上が泣き止むまでそのままで居てくれた

井上「もう、大丈夫、ありがとう」

涙をふいて私は確認した

井上「ほんとに私でいいの?」

〇〇「お前がいいんだよ、俺がお前じゃなきゃ嫌なんだよ、どんな時でもお前と……和と」

〇〇「一緒がいいんだよ、お前が好きなんだよ」

また、涙がこぼれ落ちてきた

井上「嬉しい、こんな私でも好きになってくれて」

〇〇はまた抱きしめてくてた

〇〇「あぁーー、もう〜泣くなよ、もらい泣きし
そうになるじゃん///」

そう言いながら頭を撫でてくれた

〇〇の頬にもきらりと光る雫が流れ落ちていた

井上「今度こそ大丈夫!!」

〇〇「そっか、よかった」

井上「〇〇泣いたのー??」

ニヤニヤしながら聞いた

〇〇「泣いてねーよ!もらい泣きだっつーの笑」

〇〇「ばーか」

2人で泣いて、笑った

実際泣いてたのは私だけだったけど

井上「これからよろしくね!」

井上「こんな私だけど、そばに居させてね?」

〇〇「もちろんだよ、お前しかそばに置かねぇよ」



あれから2年。

私と〇〇は、結婚式を挙げていた。


菅原「おめでとう和」

××「おめでとう〇〇」


「「ありがとう」」












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