見出し画像

橋本英郎引退試合

2023年12月16日土曜日。
この日、青黒のレジェンドは最後の試合に出た。彼の新たな門出を祝う試合だ。

私は、実際にスタジアムに足を運んで、彼の最後のピッチ上の姿を数々のスター選手と共に楽しんでる姿を見に行くことができた。

ガンバ大阪'05 vs 日本代表フレンズ

彼と共に戦った選手たちが彼のために集まった。その光景は、当時幼かった僕でも鳥肌が立つような光景だった。
青黒のチームにはヤットさんをはじめ、恒様や二川、大黒、アラウージョ、シジクレイと言ったガンバのレジェンドに加え、
日本代表には、ボンバー中澤に、うっちー、今ちゃん、楢崎、乾、松井、本田といった面々がパナスタのピッチに立っていた。


【試合内容】
試合内容は、前半はフレンズがかなりの時間相手陣地でプレーしてて橋本に決めてからと言わんばかり彼にボールを集めていて、時折、本田のシュートや松井・乾・本田のパス交換で観客を魅了していたりしていた。その結果前半に橋本が2得点決め、終了間際に本田が決めてハーフタイムに。
また、この前半で笑いを誘ったのは播戸の解説だった。
元ガンバの監督の松波やレジェンドの二川、加地のことをいじって引退試合を盛り上げていた。


後半は、彼のラストプレーに相応しい内容だった。
前半橋本は代表チームとしてプレーしていて、積極的にゴール前に顔を出していた。
しかし、後半はガンバのチームでプレーしていて、ほんとに当時のガンバが蘇ったように彼は縁の下の力持ちのような後方からのビルドアップに徹していて、得点は前線のアラウージョ、フェルナンジーニョ、大黒に任せていた。
後半のガンバチームはその四人に加えて、ヤットさん、シジクレイ、恒様、山口が出場しており、ワンプレーワンプレーが当時を思い出させるようなプレーだった。
ヤットさんの超絶上手いパスや、大黒の裏抜け・迫力のあるシュート、アラウージョのドリブル・悪魔の左足など。
後半の解説では加地が試合を盛り上げていた。
西の監督のモノマネをしたり、今ちゃんやみっちーをいじっていたり、よくテレビで見るような感じだった。

個人的にはヤットさんが青倉のユニ来てボール持っている姿は涙が溢れ出そうだった。
あと家長はガンバユニが超似合ってたww

結果的に後半に大黒が4ゴールにアラウージョが1得点、橋本も点を決めてまさしく当時の攻撃力を象徴するかのような得点力を見せ7対5でガンバが勝利に終わった 
(今のガンバもこれだけの力があればと…ww)

橋本がガンバにいた時はまだ今のパナスタではなく万博だった。
僕自身もよく家族で見に行っていた。
青黒のストライプのユニを身に纏い、ヤットさんや明神と共に当時のガンバの中盤を支えていた一人。その運動量とパスセンスとクレバーなプレースタイルは今でも鮮明に覚えている。

この日の彼は終始柔らかな表情だった。
まさに引退試合ならではの試合内容だった。
ガンバのスタジアムDJでお馴染みの仙石さんもリーグ戦と変わらない彼へのリスペクトと感謝のこもった実況やこの日集まってくれたスターたちとのトークで試合を盛り上げていた。

25年間の現役生活を終えた橋本英郎。
試合後のスピーチでは「僕がスター選手じゃなくて、脇役だったからこそこれだけのメンバーが集まってくれたんじゃないかと思う。」と語っていた。
25年間"脇役"に徹した彼の最後のサッカー選手としての姿を見れたことは、この先一生忘れることのない90分間だった。
ありがとうハッシー。ありがとう"知性のダイナモ"

今年最後のパナスタの見納めがこの引退試合。最幸の締めくくりだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?