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木星、土星、そして水瓶座

COBRAの2020年11月12日の記事「2020年12月21日 水瓶座の時代 最終立ち上げ」で紹介された記事「Jupiter, Saturn, and the sign of Aquarius」を翻訳いたしました。

"12月21日の木星・土星のコンジャンクションは、1405年以来のみずがめ座での最初の大規模コンジャンクションで、冬至の当日に起きます。待ちに待ったみずがめ座の最初のエネルギーがついに流入する瞬間です。"


※翻訳がお気に召しましたら、記事下部よりサポートのご検討をお願い申し上げます。


元記事:


はじめに

​占星術の定説として、大きな出来事が起きるときは常に動きの遅い惑星や、惑星間の結合があるものです。​2020年は特に、そのような天体同士の結合だらけの年です。2020年1月12日には、第一回目となる土星と冥王星のコンジャンクション(合)がありました。

おそらく、コロナウィルスのパンデミックの要因となった結合です。2020年4月4日には、木星と冥王星のコンジャンクションがありました。これらの天体同士の結合は、2020年を全体的に特色づける出来事となりました。特に、「山羊座」の特徴を大いに際立たせています。パンデミックに対する政府の態度が厳しいものとなったのにも、こうした要因があったのです。

2020年特色付けはまだ終わっていません。12月21日には、土星と木星がコンジャンクションする大きな出来事が残っています。それにこれは、水瓶座で起きることもあって、ここが大きな転機となる可能性もあるのです。

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一世紀ごろのユピテル(木星)の像

​その出来事の少し前、冥王星と土星、木星の3つの惑星が、ギリギリ山羊座で集中するという出来事があります。ここで、さらに状況が緊張感を強める瞬間があるかもしれません。​しかしその後、土星と木星は、やぎ座の中で冥王星だけを残し、ほとんど同時に水瓶座に突入します。なぜ「同時」かというと、二つの天体のコンジャンクションがなんと「0度」の差で起きるからです。

水瓶座というと、「希望」や「連帯」を象徴する星座です。占星術にご興味がおありであれば、​2020年12月21日 18:29 U.T.のチャートをご覧になってみてください。そこから読み取れるのは、​「独立」「洗練」、そして「勇敢」です。​それから、「名声や富を突然手に入れてしまい、しかもすぐに消えてしまうかも」と読み取れます。​ここから、2021年がどのような年になるのかを予見することもできますが、その前に他の天体もどのように動くか見てみましょう。

木星-土星コンジャンクション

こちらの「木星-土星」の周期について、まずは考察してみましょう。木星-土星周期は​約20年間続きます。その間、時代の潮流などを決定することになります。​土星は2年半、木星は1年、水瓶座に留まります。​したがって、2つの天体が合わさっている間は社会的経済的、法律的、行政的な観点から、それぞれ必然的に強い影響を及ぼすことになるでしょう。

​木星は、「拡大」の星です。それと、「楽観主義」、「寛大」、「安らぎ」、「霊性」、「知恵」を司ります。「誇張」や「行き過ぎ」などのネガティブな一面を誘発する力もあります。

土星は、「構造」、「制約」、「規制」、「忍耐」、「努力」、そして「統合」を司る惑星です。​古典的な占星術ですと、土星はネガティブな惑星として考えられることが多いです。​実際、土星はその厳格さゆえに、社会に強い緊張感を生み出す力があります。

​木星と土星の二つは、社会的進化とその原動力に関係していることから、お互いに似ているとも言えます。新しい環境で、我々が新たな枠組みを導入することの難しさを教えてくれます。そして、新システムがうまく回るかも、この二つの天体によって決定されます。

​もちろん、異なる面もたくさんあります。

たとえば​木星は「信頼」の惑星ですが、土星は「裏切り」の代名詞ともなっています。

​木星は拡張の星ですが、土星は「収縮」の星です。

他にも挙げればきりがありませんが、それほど違っている両方の惑星のコンジャンクションを、我々は切り抜けていかなければなりません。

​2020年12月21日にコンジャンクションが水瓶座で起きることで、新たな周期(サイクル)が始まります。それは、個々人のレベルでも十分感じることができるでしょう。新しい人生の始まりです。

​水瓶座でのコンジャンクションが、私達の社会を「再構築」する可能性は高いです。人は​今よりもっと利他的になっていき、「新世界」が構築されるまでの間、すべての人は団結し、統合していくようになるでしょう。これからは、​すべての人のとっての「利害」が一致されなければなりません。現在の権力構造の改革も済ませておかなければなりません。山羊座で何度もコンジャンクションがあったのは、実はそうした至高の目的があったのです。

「水瓶座の時代」においては、世の中はもっと良くなっていくでしょう。​土星はこれまで居座っていた山羊座を離れ、歴史的に制御してきた星座(天王星の発見の前に)へと入り、木星もこの風のサインである星座で、完全に力を解放することになります。

​科学と権力者はついに和解します。​土星の力と、寛大な木星のおかげで、大きな変革が実現することになるかもしれません。

​より高速なインターネット回線が出現して、それを使って自動運転をしてくれる車両が普及して、医学ではアンチエイジング治療が進歩して、仮想通貨についても完全体にまで成熟していき、量子コンピュータが登場して、その信じられないほどの速度を披露して、人工知能も普通に使われるようになり、あらゆるものがネット接続され、自動化されていき、気候の変動についても完璧に近いほど予測されることになり、瞬間移動の方法についてもブレイクスルーが起きるのではないかと、私たちは何度もこれまで予測してきました。

ただし、​木星と土星 VS 天王星のバトルは激しいものになる!

​土星と木星の大結合に対抗するかのように、天王星がおうし座でスクエアを形成します。2020年12月21日においては戦いは激しくはならないでしょうが、2021年の大部分は激しいバトルが予想されるのです。

​天王星は元々、水瓶座の支配者とされていました。したがって、天王星は水瓶座で起きるコンジャンクションについても管轄しているのです。木星と土星は、いわば天王星の屋敷内でコンジャンクションを起こすというわけで、基本的には天王星に従わなければならないということです。しかも、天王星はこれを歓迎していません。

木星にとっては2021年1月17日が、土星にとっては2月17日にスクエアを形成することになる日ですが、必ず「対決」という出来事が起きるでしょう。

​2つの惑星の間でスクエアが形成される、ということはお互いの「矛盾」する面が衝突することになるのです。​木星と天王星の間のスクエアは、それまでに起きていた出来事のなかで、「行動すること」に関して何かしらの危険をはらむことになるということが示されています。​ここから、「健康問題に対しての制限が行き過ぎて民衆の怒りを買うことになる」ということが推測できます。

​土星もこの対決を避けては通れません。木星ほど急激にはならないでしょうが、2021年の二月には、土星も天王星の影響を受けるようになるからです。

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乱暴な変化を司る天王星のエネルギーが、抵抗、伝統、現状維持、過去を重んじる土星のエネルギーと衝突することになります。その時の世界情勢がどうであれ、社会も市民も、不可避の変化に適応するのは難しいでしょう。​さらに、2021年の5月と6月、そして12月にも急速急激なスクエアがあり、その影響を及ぼすことになるはずです。その締めくくりは、2022年10月となります。

おわりに

​占星術師たるもの、「重なり合わない周期は無い」ということを忘れてはいけません。土星と木星のコンジャンクションも例外ではありません。上記はあくまで、そういう傾向や兆候があるということを読み取って、お話しているにすぎません。

私の観点からすれば、この土星-木星コンジャンクションがもたらす大変化は、今もこれからも妨げられることはあるとしても、今後数年のうちに必ず発露することになるでしょう。

​早ければ来年、5月13日から2021年7月28日まで魚座に木星が第一回通過をする際に、天王星との戦いのエネルギーが和らぐことになると思われます。その時は、天王星は土星との戦いの真っ最中のはずです。木星は天王星に触れることなく、土星との戦いに気を取られている間に、その王座に座るのです。

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