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色トリドリ

視力の低下が止まりません。

両目2.0あった時代が長かったからか、ここ数年での急激な数値の現象が恐ろしくてたまりません。食事時の口元なんて、もはや勘です。近いものが見えない、ということは、つまり...?

その答えは、まだ考えないことにします。現実逃避。一先ず、目に効きそうなサプリメントを摂取することにしました。効果があるといいなぁ。

。。。

パラリンピックが閉幕して1カ月弱。

色んな障碍について知ってきましたが、目にまつわるものもありました。

今回は、その中でも「色覚機能」について、です。「東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン」なるものを読みまして。

視覚が弱い、と一口にいっても色々あります。このガイドラインにあるような「色」の判別がしにくいですとか、そもそも全く見えないとか、自分のように手元に近いものの判別がしにくい、とか。

でも、色の見え方が異なる人もいる、ということは、正直知らなかったです。

色はだれにでも同じように見えているわけではありません。ある人にとって区別しやすい配色が、別の人には区別しにくいことがあります。

信号機の"進め"は「青」「緑」どっちだ問題は今に始まった話しではありませんが、「暗い緑は赤や茶色と間違えやすい」「明るい黄色を白と混同する」のように色自体を誤認することもあるんですね。

仕事をするうえで、文字が小さくて見えない、と難癖をつけてくるお偉いさんがいて、それはそれで困るのですが、

プレゼンをする時に「こちらのグラフをご覧ください。赤線の示すものは…」と説明したとて、伝わらない人がいるかもしれないと考えると、

「分かりやすくて伝わる資料とは」という問いは案外とてつもない難題なのかもしれないです。

ガイドラインからの抜粋ですが、

・ある一つの色を何色と呼ぶかは、個人によって異なります。また、照明や見る角度などによって違った色に見えることもあります。
・色の区別で情報を伝える場合には、色の部分に「何色」かを表記すれば、誰にでも分かりやすくなります。

伝わりにくいことを前提にすると、どうやったら分かりやすくなるか、ということも考えられそうです。わからん!見にくい!とハナから決めつけない方が柔軟に思考できるとは聞きますが、こういう姿勢を心がけていきたいものです。

また、そもそも色で伝えられる範囲には限界があるので、別の手段を考えましょう、という提案も。

明度や彩度、形状の違い、ハッチング・文字・記号などを併用して、色に頼らなくても情報が得られるようにします。

理解に努めよう、と、言うは易しですが、実際にじゃあどうしたらいいの?と思う人も多いはず。そういう人のために、今回のようなガイドラインが整備されていくことは非常に有用だと思うのです。

。。。

わからない、をそのままにしない。理解することから始まる、ということを、今回のガイドラインから学んだように思います。

目のサプリメントが効果を発揮してくれることをまずは願いつつ、そうならなかったとてまだまだ悲観するような世の中ではなさそうで、少し安心しました。

お互いを思いやる、理解に努める、違いを認める、想像する。小さな一歩の積み重ねから、より生きやすい世の中になりますように。

鈴と、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
(わたしと小鳥と鈴と / 金子みすゞ)

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