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買うか買わないか、悩むのもまた楽し

いま、ノートを買おうかどうか悩んでいる。

メモの魔力の前田さんのように、普段からメモを取る習性は無いし、仕事上も手帳を持ち歩くような必要はほとんどありません。

なのに。

知らなかったら欲しいなんて全く思わなかったのに、知ってしまったから途端に気になってしまったのです。

買ったら買ったで、買ったことに満足して使わなくなってしまうかもしれない。買わなくても、いまこのnoteで書いているように、どうしようかなぁ、なんてうじうじ悩み続けてしまうのであって、そんなこと続けるくらいならいっそ買ってしまっても良いのではないか、とも思う。やらない後悔よりやる後悔、とも聞くけれど、大した後悔ではないのだから、早く決めた方が良いのだろうか。

でも、車買うときもそうだったけれど、買う前の、悩んでいる時が一番楽しいのもまた、事実なんですよね。

金額は違うけれど、こんな日々の中で、楽しめることがあること自体には、感謝してもいいのかもしれません。感謝しつつ、もう少しダラダラと悩んでみようかな、一先ず、来週、東急ハンズに行って実物を見てみます。

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先月の記事で投票率と無党派層の関係について、所感を書いたことがありました。

端的に纏めると、「限られたパイを取り合うよりもパイを大きくしていったほうが、絶対数は増えるよね」ということを言いたかったのですが、選挙だけでなくスポーツでも似たようなことを述べられていたので、今日はそちらについて少し触れてみます。

早稲田大学スポーツ科学学術院の松岡宏高教授にインタビューした、全7回の連載です。

「データが物語る日本ラグビーの未来像」というテーマで、約2年前のインタビューです。この当時は「未来」になっていたラグビーW杯2019は、いまでは「過去」になっていて、インタビュー当時から比べるとラグビーの一般への認知度は格段に上昇しているのではないでしょうか。

絶大な人気を誇る"嵐"の力はもちろんあったと思いますが(Youtube開設28時間で100万人登録はやっぱり異常です)、それでもそこを巻き込めたということとトップリーグの注目に繋げて瞬間風速では終わらせなかった、という事実は、嵐の力だけではないはずです。

その中でも、普段から何かしらのスポーツに触れている人は軒並み注目してくれた、ということは大きいと思います。野球やサッカーなどのメジャースポーツのファンが「推し増し」してくれた結果だと自分は思っています。

少しずつシーズンが違っていて、どのカテゴリーも応援できるようになっているので、競技間でバッティングするようなケースは、基本的にはないんじゃないかな

コアなファンを増やすよりも、何となく面白そう、と思ってくれる人たちを取り込むにはどうしたらいいか。と考えたときに、無趣味な人へのアプローチをするよりも、既に何か好きなことがある人へ「もひとついかが?」と聞くくらいのスタンスもアリでしょう。

取り合うよりも、シェアする時代へ。スポーツも、そうなるでしょうか。

本当にみんなお金を払って見に来るのかということを考えていかなければならない。

とはいえ、娯楽で続けていくには限界があるわけで、興行として考えたときに、収益は必要です。でも、シェアする時代になるのだとすれば、

かつてのラグビーはサッカーや野球と違って、新しいファンを獲得できていなかった。でも見方を変えれば、そういうファンを獲得することさえできれば、収益性があるスポーツイベントとして成り立つんじゃないかなと思うんです。

色んな他スポーツのファンが、オフシーズンにフラッと見に来たとして、そこを受け入れる土壌があれば、裾野は広がっていくのだと思います。

幸いにしてラグビーには、野球やサッカーにあるような「一部のサポーター、応援団が声援を構成する」文化はありません。サッカーのチャント文化も、スタジアムの一体感を創り上げてくれるので、それはとても良い文化ですが。ラグビーの試合では、各々が思い思いに試合を観戦し、良いと感じたときには拍手なり歓声を送ります。静かに観るのももちろんOK。おひとりさまだろうがファミリーだろうが、どなたでも入りやすい空気だと自分は思っていますがいかがでしょうか。

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もともと日本人は、スポーツの国際大会の影響を受けやすいんです。

先のオリンピックにしても、日本人は実にミーハー気質の高い国民だなぁ、なんて感じました。スケートボードなんて特に、大会前と後では、エラい変わりようです。

熱しやすいことは悪いことでは全くないと思いますが、問題は、その後に繋げていくことができるかどうか。

今回の松岡教授のように、そこを考えて、未来に繋げていく人がいてくれることは救いです。スポーツでも政治でも企業でも、「次」に繋げていく役割というのは、難しいけれど重要なこと。オリンピックの話題の時には「レガシー」なんて表現されていましたが、この先にどうしたいか、といった視点をもって物事を捉えていきたいな、というのが、HALF TIMEの記事を読んでの感想でした。

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