休むという選択

私のライフスタイル

1人目が２歳の時にミシンを購入し、趣味から始まったミシン生活。
やがて2人目を授かりつわりがひどく気を抜くと気持ち悪くなりトイレに駆け込むことも多かった時期でさえもほぼ毎日のようにミシンに触れていた私。
ミシン時間が“わたし時間”となり、子育てや主婦業の息抜きとなっていました。

そして、ハンドメイド作家として活動を始めてからはそれまで以上にミシンに向き合う時間が増え、それまで使っていた家庭用ミシンが悲鳴を上げて壊れてしまうくらい空き時間があれば製作に費やし、出店をする日々でした。
趣味の時期から換算すると約13年そんな生活をしていますので、ミシンに触れない日というのは長くても2週間あったかどうかくらいです。

そんな私がミシンを休む選択をした。

2か月近くミシンを触れていないのは初めてのことです。

インスタから毎日のように投稿をしていたので、ずっと見てくださっている方からすると
『あれ？最近作品が載らないなぁ』
と気づいた方もいて、心配して連絡をくださった方もいます。

インスタではお伝えしましたが、4月より製作をお休みしています。

が、しっかりと理由はお伝えしていませんでした。
どう伝えたらいいのかも分からない。
そもそも伝える方がいいのかも分からない。
伝えることで余計に心配させてしまうのも違う。
ずっとこの感じが続き言えませんでした。

休むという選択をした理由…

お話しますが、先程も伝えたように心配させてしまうといけないので先に伝えますね！
今はもう大丈夫です！
なぜ大丈夫になったのかも嘘のような本当の話もお伝えします。

それは事件というか事故というか…
人生の最期を自ら選択をした方の現場をはっきりと見てしまったんです。
全く知らない方ではありましたが、どこでどうやってどのようにを見ました。もちろん見たのは事後ですよ。
過程を見ていたわけではありません。
警察や救急車が来てその方を運ぶ一部始終。
その時見た光景があまりに衝撃的過ぎて、しかもその場所が家の目の前の公園だったため毎日絶対目にする場所。
だから忘れたくても現場を見ては思い出し、ふとした瞬間にその光景が浮かびフラッシュバック。それが夜の出来事だったのでそれ以降特に夜は外に出るのも怖くなってしまったんです。

しかも偶然とは思いますが、突然玄関のチャイムが無人なのに鳴ることも2回あったりして…
怖くて家の中に誰かいるんじゃないかと携帯片手にウロウロしたこともしばしば…
外に働きに出ていたら行かなきゃ！と気持ちをそちらに向けていけていたと思います。
また、在宅でのサロンワークも向き合っているときは〆切があったり、開催日が決まっていたりしたためそちらに集中しているときは忘れられるから継続が出来ましたが、いざ製作となるとやっぱりフラッシュバックでその風景を思い出す。
これは甘えだ！仕事なら作らなきゃ！
そう思って何度も何度も作業机に向かいましたが全く手がつかない。

ハンドメイドは手から作り手の想いが伝わるものだと思っています。
だから、こういう状態で作ってもきっと納得のいく物はできないし、もし続けたとしてもかなり時間がかかったり、うまくいかずに空回りしたりすると思ったんです。

だから思い切って自分が整うまで休むという選択でした。
ミシンやデニムに触れない2か月。
ただただ積み上げられたデニムを眺めるだけの日々。

休んでいる間、ふとした瞬間フラッシュバックが続いたときは本当にしんどさがありましたが、とにかく休んでいる期間は自分を存分に楽しまそう！と決めました。

・会いたい人に会いに行く。
・好きなものに触れる。
・インスタでは気持ちの部分を伝えていく。
・決められた役割はきちんとこなす。

これがこの2か月の私です。
そして、フラッシュバックが起きそうになったら意識した事。
嘘みたいな本当の話をしますね。
ちょうどこの休み期間の5/24にずっと待ち望んでいた『あぶない刑事』の映画が公開され、『好きなものに触れる』ために初日に見に行ったんです。
そして、その映画の中で大好きなシーンがあったんですが、映画を見た日からふとした瞬間に思い出して辛くなるタイミングですぐさま意識的に記憶の差し替えをするようにしたんです。

あぶない刑事の好きなシーンを思い出すようにしていったんですね。
そしたら気持ちがすぐ落ち着いて、差し替えたことで意識が悪い記憶に引っ張られないようになりました。
タカ＆ユージのおかげ様です。
それをするようになってからは思い出す頻度もだいぶ減ってきたんです。

そして、会いたいと思ってた人に会うことできたおかげで段々と気持ちが落ち着いてきました。
会って話すことでのエネルギーチャージは本当に身を持って今回感じています。

全てタイミング

今回のこのこともですが、今年は息子が中学3年で、部活や受験大切なものが控えているためそもそもイベント出店の頻度例年よりも減ってしまいます。
だからいつも会ってお話し出来ていたお客様たちや作家さんともなかなか会うことが出来ません。
出店しないことで作家を辞めたという話が流れていたというのも耳にして悲しくもなりましたが、そう思われてしまってもしかないくらい活動は以前に比べたら緩やかになっています。
そして今回のことでさらに止まってしまうという結果。

このまま噂通りにフェードアウトも出来たかもしれません。
でも、『いつまでも待っています』と連絡をくれた方々の想いが本当に嬉しかったし、頑張っている周りの作家さんの様子を見ると私もまた作りたい！という意欲が少しずつですが湧いてきたし、何より作ることは私が大好きなことだからやめる選択は出来ませんでした。

今後について

今月からまた製作を始めます。
それこそお預かりしているデニムもあるし、リクエスト頂いているものもある。何より作りたいものがたくさんあるんです。
販売形態としては、来年3月まではオンラインがメインとなってしまうと思います。
インスタからしっかり想いや作品をお届けする。
会うことが減ってしまっても近くにいる存在でいられるように考えます。

また、作ることを楽しんでいきますね♡
見てくださった皆様、ありがとうございました。