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茶色で財運パワーハウスを作る5つのTIPS

東洋占星術において財運をもたらすのは土性。
それが表すのは山や大地。色は黄色。
その元は世の中のすべてのものは
「木・火・土・金・水」の五つに分けられる
という五行説から導き出されている。
五行説では色も「青・赤・黄・白・黒」の
五色に分けられる。
土性も黄色も、五行の真ん中にある
エレメント・色である。

2月に入り暦の上では旧正月を迎え、そろそろお財布の買い替えを検討してもいいのかもしれないと思い始めた。

お財布の買い替えに関しては、昔から縁起が担がれることが多い。私も20代の頃には外側がキラキラのゴールド、内側はピンクのお財布を選び、まさに「金と愛」を求めんばかりの強欲さ丸出しで財布を持ち歩いていた。今振り返ると少々恥ずかしい。その次に買い求めたのは確かボッテガ ヴェネタのレモンイエローの財布だ。この時もお金の色=黄色というイメージから、金運を祈願して選んだように思う。現在使っているのは、堅実な財運を意識し、色にこだわることなく選んだ落ち着いたネイビーの革財布。しかし、今もう一度買い換えるなら、再び色にこだわりたい。

財運を表す土性を象徴する色が黄色なため、お財布を黄色のものに買い換えることは東洋占星術の観点からも理に適った選び方である。黄色=財運という定説は東洋占星術だけに限らないようで、例えば色石の世界でも財運を表す石としてよく知られているのは「シトリン」という黄色い石だ。滴る蜂蜜のような黄金色の輝きを放つ美しい石である。豊かさを象徴する天然石と言われ、20世紀初頭にカルティエがインドのマハラジャのために制作したネックレスにも大粒のシトリンがあしらわれるなど、世界の為政者の間でも人気を博してきた。

財運を司る土性が配当されている色は黄色ではあるけれど、そもそも土性は大地を象徴するエレメントだ。だから土を表す「茶色」もまた、財運の色としても良いのではないかと考えた。土性は大地であり、また地球を意味している。「木火土金水」の五行のうち、真ん中に位置しているのも意味がある。他のエレメントは皆、土があってこそ成り立つものだ。土があって木が生え、火を起こせ、岩が生まれ、水が流れる。土は万物を引きつける力をもつ。その引力こそが財運となるのだ。

茶色と言えば、我が家ではインテリアのキーカラーでもある。

2年前に家をリノベーションした際、私が選んだのは結果的に「JAPANDI(ジャパンディ)」というインテリアスタイルだった。結果的にと書いたのは、リノベーションした当初はその自覚がなかったからで、完成からしばらくしてどうやら我が家は「JAPANDI」と呼ばれるインテリアスタイルらしい、と海外のインスタグラマーの本から気づかせてもらったのだった。お膝元の日本よりも海外で人気を博しているようで、SNSで「JAPANDIINTERIOR」とタグ検索すれば、たくさんの素敵な部屋を見ることができる。

「JAPANDI(ジャパンディ)」とは「JAPAN(日本)」と「北欧(SCANDI)」を組み合わせた造語で、北欧と日本の文化に通底する繊細な美意識を融合させた比較的新しいスタイルを指す。色には自然の色彩が用いられ、主にブラウン、ベージュ、白などニュートラルな色彩を基調にまとめられることが多い。我が家もブラウンと白を基調に、北欧家具や照明、日本の骨董や美術品などをミックスしたインテリアに仕上げている。

財布の買い替えから「財運を招く茶色を」と思い立った私であったが、考えてみれば今まさに住んでいる家こそが財運カラーにまとめられていることに気づく。茶色い木のカウンター、茶色いクッション、茶色いブランケットに茶色い花器。特に小物類は最初から茶色縛りで選んだものはなく、好きなものを買っていたら自然と土色のものが集まったというのが実感だけれど、縁起をかつげるならそれに越したことはない。我が家のインテリアは、色で考えたら恐れながらも「財運パワーハウス」に仕上がっていたのだ。かなりおめでたすぎる考えなのは重々承知しているけれど、自分でそう信じられるならそれでいい。

ゴールドや黄色のお財布を買っていた20代や30代の頃は、周囲の言葉やトレンドに流されるまま、深く考えずに買い物を楽しんでいた。いや考えていたつもりだったけれど頭でっかちで、ただセオリーに縛られた買い物をしているだけなのに、愚かなことに物知り顔になっていた。アラフィフになり、心につかえた小さな疑問や違和感を見過ごさないように努めている今では、自分なりの根拠と納得感を得て買い物することに喜びを感じている。財布も今は世の中で一般的な財運カラーの黄色や金色ではなく、時間をかけてじっくり学んだ東洋占星術から、心にフィットする根拠を自分で導き出した「茶色」が気分だ。黄色い財布のように願掛けがわかりやすくなく、真の豊かさをしっとり願う大人の落ち着きが感じられるのも、また良い。

来週2月14日にはバレンタインデーがやってくる。そう言えばチョコレートもまさに、正真正銘の茶色い財運スイーツではないか。銀座での待ち時間、ベルギーのショコラティエ「ピエール マルコリーニ」のカフェを探して席に座った。入店したのは今回が初めてだ。頼んだのは、こっくりと深みのある茶色いガトーショコラ。どこを切ってもギッシリとチョコが詰まった濃厚なケーキには運もたっぷり注入されているような気がして、まるでお年玉をもらった小学生のようにホクホク顔で店を後にした。

暮らしの中のおめでたい財運探しは、かくも楽しい。

ピエール マルコリーニのガトーショコラ。濃厚な味わいと共に運をチャージした体感を得た。
バレンタインデーは贈り手もチョコレートを楽しみたい。財運スイーツなら尚のこと!

財運パワーハウスを作る、5つのTIPS

インテリアにすぐに取り入れられるTIPSをまとめました。
よろしければお試しください!

1 クッションを茶色に
我が家で使っているのはベルギーの「リベコ」とフィンランドの「イッタラ」のクッション。部屋全体が茶色でなくても、ブラウンのクッションがいくつかあるだけで、JAPANDIな雰囲気に。

2 茶色いアートを飾る
京都のアーティスト、ハタノワタルさんの絵「積み重なったもの」を最近手に入れました。ダークブラウンとベージュの2点を並べて飾っています。北欧のアートポスターなども素敵です。

3 花器は茶色に
気に入った花器を集めていたら、自然と茶色い花瓶が集まってきました。日本や東欧の骨董、デンマークの「ジョージ ジェンセン」のガラス花器などを愛用しています。

4 茶色いお皿を選ぶ
食事とはそもそも大地が育んだ食べ物をいただくこと。だから大地の色でもある茶色いお皿は、大地に育まれた野菜や肉などの料理を美味しく見せてくれます。私が愛用しているのは作家の安斎新・厚子さんの飴釉のお皿、森本仁さんの小鉢などです。

5 木の椅子を使う
我が家は木家具がほとんど。お気に入りはKvadratの茶色いファブリックを張ったフィン ユールのFJ53です。北欧デザインには巨匠のものから新進気鋭のクリエイターまで、木製の椅子がバリエーション豊富にあります。

※私のInstagramインテリア垢もよろしければご覧ください。


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