【メタバースデザイン】Web3型メタバースの本質 -What's the Value of Web3 Metaverse.
まず前提として、Web3とメタバースを合わせて語っている記事は信じてはいけない。それぞれは独立して進化しており、今のところ合わせる必要は無い。
その上で、Web3の道とメタバースの道が将来繋がるとどんな価値が生まれるのだろうか?今回はメタバースデザインにWeb3をかけることで少し未来のWeb3型メタバースの世界を考える。
■Web3ならではの価値は?
Web3の価値は何か?
Web3の理念から、以下のような考え方で個人へ富の再分配をすることだと考える。
・中央集権(Web2)のBigTachに支配されない
・個人に権利が帰属、富が返ってくるようなエコノミーが回る
そのためのツールとして、ブロックチェーン技術に基づいたトークンを用いる。
何をわざわざトークン化して、上記のような価値を生み出せるか?これがWeb3ならではの価値となるはずである。
■RWM+T分析
メタバースデザインでは、メタバース(Metaverse)ならではの価値をリアル(Real)、Webの価値と比べる事でインサイトを得るRWM分析を用いてきた。リアル、Webのサービス・商品・体験の価値または課題解決について、メタバースならではの提供できるものを探求する。
現在ではメタバースの形も正解のない状態のため、このような手法を用いてデザインする。ここに、さらにトークン化する事て新しい価値を見出すことが、Web3型メタバースを考える手法として有効と考える。
■何をトークン化するか?
トークンはファンジブルトークン(仮想通貨等)とノンファンジブルトークン(NFT)がある。これらを持ちいてどのようなメタバースサービスがデザインできるだろうか。
例えば「Play to Earn」のメタバースゲームを考える。メタバースでゲームをプレイして楽しみながら、トークンを稼げる。問題はその稼げるトークンの原資をどこから持ってくるかだ。プレイヤーから集めるようなネズミ講方式ではエコノミーは回らないため、外から持ってくる必要がある。それはメタバース上の広告モデルなのか、プレイデータを提供して運営がマネタイズできるか、まだ未知の領域である。
NFTは、メタバースイベントの入場券やファーストパス的な使い方ができる。また証明書的な機能から、イベントの思い出証明や修了証としても使える。これらは、NFTならではではあるので、メタバースならではのイベントを考えて組み合わせる、また相乗効果まで生み出せるかが鍵となるだろう。
■まとめ
Web3型メタバースは、メタバースならではの価値とWeb3ならではの価値を融合させるデザインが必要であり、その手法について考えてきた。
現状のメタバースで良いデザインのものがあるかは、次の機会に語りたい。よくあるメタバースの土地に価値があるのかも考えたい。
まだ少し未来の世界観ではあるが、Web3メタバースは目指す価値のある世界だと私は考える。このムーンショットに挑戦する人たちを応援する。
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