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続・AIに『赤毛のアン』の翻訳をお願いしてみました。

以前、話題のAIを試してみようと、『赤毛のアン』の原文の翻訳をChatGPTClaudeにお願いした結果をまとめてご紹介しました。
あれからまだ2ヵ月あまりですが、会話型AIチャットサービスの進化は日進月歩。新しい機能が気軽に使えるようになっています。そして『赤毛のアン』の冒頭は6月初旬の出来事。花咲き乱れるこの季節にこそ読むにふさわしい気がするので、前回の記事からどれだけ進化したか試してみたいと思います。
お題は前回と同じく『赤毛のアン』の翻訳。今回もまた、第1章を和訳してもらいました(文章は例によってThe Project Gutenbergからの引用です)。
今回はシンプルに「次の英文を翻訳してください。」とお願いするだけでなく、「固有名詞について、Lyndeはリンド、Avonleaはアヴォンリー、Matthew Cuthbertはマシュウ・カスバート、Green Gablesはグリーン・ゲイブルズと訳してください。」との条件を追加しています。
なお、いずれのサービスも無料版での利用であることを補足しておきます。


ChatGPTの場合

まずは、会話型AIチャットといえば誰もが真っ先に思い浮かべるであろう、OpenAIChatGPTから。

第一章 リンド夫人、驚く

リンド夫人は、アヴォンリーのメインロードが小さな谷間に下っていく場所に住んでいました。その谷間は、ハンノキやイヤリングの花で縁取られ、小川が流れていました。その小川は、古いカスバート家の森から流れ出してきていました。その流れの初期には、入り組んで急流な部分があり、プールや滝の暗い秘密を抱えていたといいます。しかし、リンド夫人の谷間にたどり着く頃には、その小川は静かで品行方正な流れになっていました。リンド夫人の家の前を流れる際には、どんな小川でも礼儀と品位を守らなければならないことを知っていたのでしょう。リンド夫人が窓辺に座って、流れる小川から子供たちまで、すべてを厳しい目で見守っているのを意識していたのでしょう。何か奇妙なことや不適切なことを見つけたら、その原因を突き止めるまで決して休まないことは、誰もが知っていました。

アヴォンリーには、他人のことに気を配り、自分のことをないがしろにする人はたくさんいますが、リンド夫人は自分のことも他人のこともきちんとこなせる有能な人でした。彼女は立派な主婦で、仕事は常に完璧にこなし、縫い物サークルを運営し、日曜学校の運営にも携わり、教会の支援会や外国伝道補助会の最強の支柱でもありました。それにもかかわらず、リンド夫人は台所の窓辺に何時間も座り、綿糸でキルトを編みながら(アヴォンリーの主婦たちが畏敬の念を持って語るように、彼女は16枚も編んだことがあります)、谷間を横切るメインロードと、その先の赤い丘を登る道を鋭い目で見守る時間をたっぷりと持っていました。アヴォンリーはセントローレンス湾に突き出した小さな三角形の半島にあり、二方向が水に囲まれているため、アヴォンリーを出入りする人は誰でもその丘の道を通り、リンド夫人の全視の目に見守られることになります。

ある初夏の午後、彼女はそこに座っていました。窓からは明るく温かい日差しが差し込み、家の下の斜面にある果樹園はピンクと白の花で婚礼のように彩られ、無数の蜂がぶんぶん飛び回っていました。リンド夫人の夫であるトーマス・リンドは、畑の向こうの丘の畑で遅いカブの種を蒔いていました。彼はアヴォンリーの人々から「リンド夫人の夫」と呼ばれるおとなしい小柄な男でした。一方、マシュウ・カスバートはグリーン・ゲイブルズの大きな赤い小川の畑で種を蒔いているはずでした。リンド夫人は、前日の夜にマシュウがカーモディのウィリアム・J・ブレアの店でピーター・モリソンに翌日の午後にカブの種を蒔くつもりだと言っていたのを聞いていたので、そうするはずだと知っていました。ピーターが尋ねたのは当然のことで、マシュウ・カスバートが自分から情報を提供することは一度もなかったからです。

しかし、ここにマシュウ・カスバートが、忙しい日の午後3時半に、平然と谷間を越え、丘を登っていく姿がありました。しかも、彼は白い襟と最上級の服を着ていたので、アヴォンリーを出て行くことは明らかでした。彼はバギーに栗毛の馬を連れていて、かなりの距離を移動することを示していました。さて、マシュウ・カスバートはどこへ行くのでしょうか、そしてなぜそこへ行くのでしょうか?

アヴォンリーの他の男性であれば、リンド夫人はこれやあれを巧みに組み合わせて、その理由をかなり推測できたでしょう。しかし、マシュウは滅多に家を離れることがなかったため、彼を連れ出すのは何か緊急かつ異例のことであるに違いありませんでした。彼は生きている中で最も恥ずかしがり屋で、見知らぬ人々の中に行くことや、話をする必要がある場所に行くことを嫌っていました。マシュウが白い襟をつけてバギーに乗っているのは滅多にないことでした。リンド夫人はどれだけ考えても何も分からず、その日の午後の楽しみが台無しになりました。

「お茶の後でグリーン・ゲイブルズに行って、マリラにどこへ行ったのか、なぜ行ったのかを聞いてみよう」と、賢い女性はついに結論付けました。「この時期に町に行くことは滅多にないし、決して訪問もしない。もしカブの種が切れたら、こんなにおしゃれをしてバギーで取りに行くわけがない。医者を呼びに行くほど急いでもいなかった。何かが昨夜から今日の午後にかけて起こったに違いない。まったく謎で、マシュウ・カスバートが今日アヴォンリーを出た理由を知るまでは心の平穏も良心も得られない。」

そういうわけで、お茶の後にリンド夫人は出かけました。目的地までは遠くありませんでした。カスバート家が住む大きな、果樹園に囲まれた家は、リンドの谷からほんの4分の1マイル上の道にありました。もちろん、長い小道があるのでかなり遠く感じました。マシュウ・カスバートの父親も息子同様に恥ずかしがり屋で無口な人でしたが、彼は自分の家を建てる際に、森の中に実際に隠れることなく、できるだけ人里離れた場所を選びました。グリーン・ゲイブルズは彼の開拓地の端に建てられ、その日までメインロードからほとんど見えませんでした。他のアヴォンリーの家々が社交的に位置していたのに対し、リンド夫人はそんな場所での生活を「生きる」とは呼びませんでした。

「そんなのはただの『滞在』だ」と、彼女は深く溝のある草むらの小道を歩きながら言いました。「マシュウとマリラがちょっと変わっているのも無理はない。こんな場所で二人きりで暮らしているんだから。木々はあまり仲間にはならないし、もし仲間になったとしても、ここには木がたくさんあるけどね。私は人を見ているほうが好きだ。確かに、彼らは満足しているように見えるけど、それは慣れているからだろう。人は何にでも慣れるものだ、絞首刑でさえもね」と、アイルランド人が言ったように。」

そう言いながら、リンド夫人は小道を抜けてグリーン・ゲイブルズの裏庭に出ました。非常に緑豊かで整然としたその庭は、一方には大きな古い柳の木があり、もう一方にはきちんとしたポプラの木が並んでいました。枝や石ひとつも見当たりませんでした。なぜなら、リンド夫人が見つけるはずだったからです。彼女は密かに、マリラ・カスバートが家を掃除するのと同じくらい頻繁に庭を掃いていると思っていました。その地面の上で食事をしても、定評のある一掴みの汚れを超えないでしょう。

ChatGPT

文字数制限のせいか、リンド夫人がグリーン・ゲイブルズに到着する前に翻訳をやめてしまっています。
ちなみに、前回翻訳をお願いしたときはは"Mrs. Rachel Lynde"を「ライラック夫人」、"alders and ladies’ eardrops"を「ハンノキやムラサキシキブ」としていました。
"buggy"は「バギー」じゃなくて馬車って訳してほしかったなー。

Claudeの場合

お次はAnthropicClaude

第1章 リンド夫人は驚く

リンド夫人は、アヴォンリーの主要道路がくぼみに下り、アンペルサンと桔梗の花に囲まれ、古くからカスバート家の森を源とするせせらぎが横切る場所に住んでいた。この川は森の中では複雑で勢いよく流れ、暗い秘密の淵と滝があると評判だったが、リンドの谷に至る頃にはおとなしく、行儀の良い小川になっていた。リンド夫人の家の前を流れるなら、落ち着きと品位を備えねばならなかったからだろう。おそらく、リンド夫人が窓辺に座り、川や子供から何でも鋭い目で見張っており、何か変哲もないことがあれば、その理由を探り当てるまで休まないと自覚していたのだ。

アヴォンリーの中にも外にも、自分のことは手を抜きながら他人の用事にしっかりと注意を払う人間はたくさんいる。しかし、リンド夫人は自分の事務と他人の事務の両方を処理できる有能な人物だった。彼女は注目すべき家庭婦人で、仕事はいつも確実に片付けられていた。裁縫サークルを主宰し、日曜学校の運営を手伝い、教会の慈善団体や海外伝道支援団体の有力な支柱だった。それでも、リンド夫人はキッチンの窓辺に長居し、「木綿の経糸」でキルトを編む(アヴォンリーの家庭婦人たちが畏敬の念を込めて語るように、既に16枚編んでいた)時間が十分にあり、谷を横切り赤い丘を上る主要道路を鋭い目で見張っていた。アヴォンリーは、セントローレンス湾に突き出た三角形の半島のように水に囲まれていたので、出入りする者は全員その丘道を通らざるを得ず、リンド夫人の見張る目の下を潜り抜けなければならなかった。

6月の初めの午後のことだった。陽射しが暖かく明るく窓の内に差し込んでいた。屋敷の斜面下の果樹園は、ピンク色と白の花弁に包まれた花嫁のように咲き乱れ、数多くのミツバチが飛来していた。トーマス・リンド(アヴォンリー人がリンド夫人の夫と呼ぶ、小柄で臆病な男)は納屋の向こうの畑で遅まきのカブを蒔いていた。そしてマシュウ・カスバートはグリーン・ゲイブルズの向こうの大きな赤い川沿いの畑でカブを蒔いている頃だろう。リンド夫人は、カーモディにあるウィリアム・J・ブレアの店で前夜にピーター・モリソンにそう言っていたのを聞いていたので、カスバートが蒔くべき時だと知っていたのだ。そもそもマシュウ・カスバートは、人から尋ねられない限り生涯一度も自発的に何事かを話したことがなかった。

それなのに、この午後3時半過ぎ、マシュウ・カスバートは平然と谷を越え丘を上っていく。しかも、ワイシャツを着け上等の服装をしている。つまりアヴォンリーの外に出る証拠で、さらに馬車と栗毛の雌馬を連れているから、かなり遠くへ行くのだろう。では、マシュウ・カスバートはどこへ行くつもりなのだろうか、そしてなぜそこへ行くのだろうか?

もし他のアヴォンリーの男性なら、リンド夫人はこれらの事柄をうまく組み合わせ、どこへ行くのかと理由を大体当てられただろう。しかしマシュウはめったに家を出ないので、押し迫った珍しい用事があるに違いない。彼は世界でいちばん人見知りで、見知らぬ者の前に出たり、話さざるを得ない場所へ行くのを嫌っていた。ワイシャツ姿で馬車を曳いて出かけるなんて、めったにないことだった。リンド夫人は考えて考えてもわからず、午後の娯楽を台無しにされてしまった。

「それなら、お茶を飲んでから、グリーン・ゲイブルズへ行ってマリラに、どこへ行ったのか理由を聞いてみよう」と、この気立ての良い女性は最後に結論した。「普段ならこの時期に町へは行かない。そして訪問先もない。カブの種を切らしたのなら、見苦しく着飾る必要もなければ、わざわざ馬車を使う理由もない。医者を呼ぶほど馬を急がせてはいなかった。きっと昨夜から何か変わったことがあって、今日アヴォンリーの外へ出かける理由になったに違いない。完全に首を撫でておらず、マシュウ・カスバートがなぜアヴォンリーを出たのか理由がわかるまでは、気持ちも落ち着かないし、良心も納得がいかない」

そこでお茶の後、リンド夫人は出かけた。行く先はそう遠くはなかった。カスバート家の広大で梅林に囲まれた家は、リンドの谷から車で四分の一マイルほど上った所にあった。確かにその長い私道があるので、かなり遠く感じるが。マシュウ・カスバートの父親も、息子と同じように人見知りで無口だったが、隣人と極力距離を置こうと、開墾地の最奥にこの家を建てたのだった。グリーン・ゲイブルズは主要道路からもかなり離れた場所に建っており、他のアヴォンリーの家々のように社交的な立地ではなかった。リンド夫人は、そんな場所に住むことを決して「暮らす」とは言わなかった。

「ただの"居る"に過ぎない。でも仕方がないわ」と、リンド夫人は野ばらの茂みに囲まれた深く草刈りされた私道

Claude

前回同様、文の途中で翻訳を放棄。文体はChatGPTより好きなんですけど、
定時になったら仕事の手を止めてさっさと帰るクールなビジネスマンって感じ。
"alders and ladies’ eardrops"は「アンペルサンと桔梗の花」。アンペルサンって何? 前回「ハンノキとフユリンドウ」って訳してませんでしたっけ。

Copilotの場合

ChatGPTを活用しているCopilot。Microsoft謹製ブラウザ、Edgeに標準搭載されています。
CopilotはAIとの会話のスタイルを「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3種類から選ぶことができます。今回は文学作品の翻訳をお願いするので、「より創造的に」を選んでみました。
なお、Copilotには質問にも文字数制限(2000文字まで)があるので注意が必要です。

第一章 リンド夫人は驚く

リンド夫人は、アヴォンリーの主要道路が小さなくぼ地に下り、アルダーの木やレディースイヤードロップスが縁取り、カスバート家の古い森から源を発する小川が流れるところに住んでいました。その小川は森を抜ける初期の流れでは複雑で急なもので、暗いプールや滝の秘密を抱えていましたが、リンドのくぼ地に達する頃には、静かで行儀の良い小川になっていました。なぜなら、リンド夫人の家の前を流れる小川であっても、礼儀と装いを重んじなければならなかったからです。おそらく、リンド夫人が窓辺に座り、小川から子供たちまで、通り過ぎるすべてに鋭い目を光らせていることを小川は知っていたのでしょう。そして、彼女が何か変わったことや場違いなことに気づけば、その理由を突き止めるまで休むことはなかったのです。

アヴォンリーにもその外にも、自分の仕事を怠って隣人のことに注意を払う人はたくさんいますが、リンド夫人は自分のことも他人のことも上手に管理できる有能な人物でした。彼女は立派な主婦で、仕事はいつも完了しており、よくできていました。「ソーイング・サークル」を「運営」し、日曜学校の運営を手伝い、教会援助協会と外国宣教補助の最大の支柱でした。それでも、リンド夫人はキッチンの窓辺に何時間も座り、「コットン・ワープ」のキルトを編む時間がたっぷりありました。彼女はそれを16枚も編んだと、アヴォンリーの家政婦たちは畏敬の念を込めて語っていました。そして、くぼ地を横切り、向こうの急な赤い丘を登る主要道路に鋭い目を光らせていました。アヴォンリーはセントローレンス湾に突き出た小さな三角形の半島に位置しており、二つの側面が水に囲まれていたため、そこから出たり入ったりする人は誰でもその丘道を通らなければならず、リンド夫人の全てを見通す目の見えないガントレットを走らなければなりませんでした。

彼女は6月の初めのある午後、そこに座っていました。太陽の光が窓から暖かく明るく入ってきていました。家の下の斜面にある果樹園は、ピンクと白の花で花嫁のように美しく、何千もの蜂がブンブンと飛び回っていました。トーマス・リンドという、アヴォンリーの人々が「リンド夫人の夫」と呼ぶ控えめな小柄な男性が、納屋の向こうの丘の畑で遅れたカブの種をまいていました。そして、マシュウ・カスバートはグリーン・ゲイブルズの向こうの大きな赤い小川の畑で彼の種をまくべきでした。リンド夫人は、彼が前の晩、カーモディのウィリアム・J・ブレアの店でピーター・モリソンに次の午後にカブの種をまくつもりだと話しているのを聞いたからです。もちろん、ピーターが尋ねたのです。なぜなら、マシュウ・カスバートが自分から何かを話すことは生涯で知られていなかったからです。

それにもかかわらず、ここには忙しい日の午後3時半に、マシュウ・カスバートがくぼ地を横切り、丘を登って平然と運転していました。さらに、彼は白い襟と最高のスーツを着ており、これは彼がアヴォンリーを出る明らかな証拠であり、馬車と栗色の牝馬を連れていたことから、かなりの距離を行くことを意味していました。さて、マシュウ・カスバートはどこへ行き、なぜ行くのでしょうか?

アヴォンリーの他の男性であれば、リンド夫人はこのこととあれを巧みに組み合わせて、両方の質問にかなり良い推測をすることができたかもしれません。しかし、マシュウが家を出ることはめったにないので、彼を連れ出す何か重要で珍しいことが起こっていなければなりません。彼は生まれつきの内気な人で、見知らぬ人の中や話をしなければならない場所に行くことを嫌っていました。白い襟をつけて馬車を運転するマシュウは、めったに起こらないことでした。リンド夫人はどれだけ考えても、その理由を理解することができず、その日の午後の楽しみは台無しになりました。

「お茶の後にグリーン・ゲイブルズにちょっと寄って、マリラに彼がどこへ行ったのか、なぜ行ったのかを聞いてみよう」と、その立派な女性は最終的に結論づけました。「彼はこの時期に町に行くことは普通ないし、訪問することもありません。カブの種がなくなったら、もっと取りに行くために着飾って馬車を使うことはありません。医者を呼びに行くには速く運転していませんでした。それでも、昨夜から何かが起こったに違いありません。私は本当に困惑しています。そして、今日マシュウ・カスバートがアヴォンリーを出た理由を知らない限り、心の平穏も良心も得られません。」

それに応じて、お茶の後にリンド夫人は出かけました。行

Copilot

ここまで翻訳した後いくつかの選択肢が表示されたので、「続きを読んでください。」を選ぶと、その続きを翻訳してくれました。でも、正直なところ、うまく和訳できているとは言い難いですよね。続きを読む気にはなれません。
とはいえ、これがきっかけで、ChatGPTやClaudeに「続きを翻訳してください。」とお願いすると、そのとおり実行してくれることがわかりました。

Geminiの場合

前回の記事ではChatGPT、ClaudeとCopilotを試しただけでしたが、今回はGoogleの生成AI、Geminiにもお願いしてみました。
すると・・・。

Chapter 1: Mrs. Rachel Lynde is Surprised

Setting the Scene

The story begins with a description of Mrs. Rachel Lynde, who lives in Avonlea, Canada. She is a busybody who likes to keep track of everyone's business. Her house is situated where the main road dips into a hollow, overlooking a brook and the Cuthbert farm, known as Green Gables.

Matthew's Unusual Outing

One sunny afternoon in June, Mrs. Rachel observes Matthew Cuthbert, a shy and quiet man who rarely leaves Avonlea, driving away in his buggy dressed up with a white collar. This unexpected event sparks her curiosity as to where he's going and why.

A Shocking Revelation

Unable to contain herself, Mrs. Rachel heads to Green Gables to question Marilla Cuthbert, Matthew's sister. There, she learns the astonishing news: Matthew has gone to Bright River to pick up a boy from an orphanage in Nova Scotia!

Marilla's Reasoning

Marilla explains that she and Matthew, both getting older and facing challenges with farm work, decided to adopt a boy to help out. They believe a young boy from Canada wouldn't be too different from them.

Mrs. Rachel's Doubts

Mrs. Rachel is deeply skeptical of this decision. She worries about the unknown background of the boy and expresses various fears, including arson and poisoning. Marilla remains resolute, though admits to her own anxieties.

News Spreads

Unable to resist sharing this juicy gossip, Mrs. Rachel leaves Green Gables and heads off to spread the news, further fueling her own doubts and anxieties about the orphan's arrival.

A Look Ahead

The chapter ends with Mrs. Rachel feeling sorry for the orphan, believing Matthew and Marilla are unprepared to raise a child. Little does she know, the orphan's situation might be even more difficult than she imagines.

Gemini

うーん。翻訳してくださいってお願いしたんですけど、要約ですねこれ。
うまくまとめていますが、「全部読むのはタイパがよくないので、あらすじを教えてあげますよ」ってことでしょうか。

「次の英文を翻訳してください。」ではなく、「次の英文を和訳してください。」とお願いすると、仕方なく(?)応じてくれました。

第1章 リンド夫人驚く

リンド夫人(レイチェル・リンド)は、アヴォンリーのメインストリートが小さな窪地に下る場所に住んでいました。その窪地は、ハンノキやタニウツギが生い茂り、小川が流れています。小川は、昔はカスバート家の森の中を流れ、深い淵や急流など、隠された秘密を持っていたと伝えられています。しかし、リンド夫人の窪地まで来ると、静かで穏やかな小川になっていました。小川でさえ、リンド夫人の家の前を流れる時、礼儀正しく、節度を守るように見えました。小川はきっと、リンド夫人が窓際に座って、通り過ぎるもの全て、小川から子供まで、鋭い目で観察していることを知っていたのでしょう。そして、何か目新しいことや場違いなことに気づいたら、徹底的に調べて原因を突き止めるだろうことも知っていたのでしょう。

アヴォンリーやその周辺には、隣人のことに気を配りすぎて、自分のことはおろそかにする人がたくさんいます。しかし、リンド夫人(レイチェル・リンド)は、自分の仕事も他人の仕事も同時にこなすことができる有能な人物でした。彼女は立派な主婦で、仕事は常にきちんとされており、縫製サークルを運営し、日曜学校を手伝い、教会援助協会と海外宣教補助会の頼みの綱でした。それでもなお、リンド夫人は何時間もキッチン窓際に座って、「麻糸の横糸」で作ったキルトを編む(アヴォンリーの主婦たちは畏敬の念を込めて16枚も編んだと噂していました)こと、そして窪地を横断して向こう側の赤い丘に登るメインストリートを鋭く観察することに、たっぷりと時間を使っていました。アヴォンリーはセントローレンス湾に突き出た小さな三角形の半島なので、そこから出入りする人は誰でも、その丘陵地帯の道を通り、リンド夫人の見えない全知の目の見えない選抜レースを潜り抜けることになりました。

ある6月初めの日の午後、リンド夫人はそこに座っていました。窓から温かい陽射しが差し込み、家の下の斜面にある果樹園は、ピンクと白の花で飾られた新婦のような美しさでした。穏やかな小柄な男性で、アヴォンリーの人々から「レイチェル・リンドの夫」と呼ばれていたトーマス・リンドは、納屋先の丘陵地で遅まきの大根の種を蒔いていました。そして、マシュー・カスバートは、グリーン・ゲイブルズの方にある大きな赤い小川畑で種を蒔くはずでした。リンド夫人は、前日の夕方にウィリアム・J・ブレアの店(カーモディにある)でピーター・モリソンと話をしているのを聞いたので、マシューが種を蒔くはずだと知っていました。ピーターは当然のようにマシューに尋ねたのです。なぜなら、マシュー・カスバートは、一生涯自分のことについて進んで情報を話すような人ではなかったからです。

なのに、午後3時半という忙しい日の午後、マシュー・カスバートは、穏やかな顔つきで窪地と丘を車で登っていきました。しかも、白い襟と一番良いスーツを着ていたので、アヴォンリーを出かけることは明らかでした。彼はバギーと栗毛の牝馬を使っていて、かなりの距離を移動することを示唆していました。さて、マシュー・カスバートはどこへ行くのでしょうか?そして、なぜ行くのでしょうか?

他のアヴォンリーの人だったら、リンド夫人はあれこれと巧みに組み合わせることで、両方の質問にかなり良い推測を与えられたかもしれません。しかし、マシューはめったに家を出ないので、何か差し迫った珍しい用事があるに違いないのです。彼は非常に内気な人で、知らない人や話をする必要のある場所に行くのが嫌でした。白い襟を付けてバギーで出かけるマシュー・カスバートは、そう頻繁に見られる光景ではありませんでした。リンド夫人はいくら考えを巡らせても見当がつかず、午後の楽しみが台無しになってしまいました。

「夕食後にグリーン・ゲイブルズに行って、マリラから彼がどこへ行ってなぜ行ったのか聞いてみよう」と、その立派な女性は最終的に結論を出しました。「彼は普通、この時期には町に行かないし、訪問もしない。もし大根の種が切れていても、わざわざ着飾ってバギーを取りに行って買いに行くことはないだろうし、医者を呼ぶほど急いで運転していなかった。しかし、昨夜以来何か起こって、彼を今日アヴォンリーから連れ出さなければならなくなったに違いない。全く見当がつかない。マシュー・カスバートを今日アヴォンリーから連れ出したのは何なのか、知るまでは心穏やかでいられない

Gemini

"alders and ladies’ eardrops"は「ハンノキやタニウツギ」。
"Matthew"を「マシュウ」と表記するお願いは拒否されました。
でも、仕事の速さはピカイチかも。

Perplexityの場合

今回は会話型AIチャット検索エンジン、Perplexityも試してみました。アカウントを作成せずともすぐ使えるのが特徴(履歴を残したいならアカウントが必要)。
有料版は文字数無制限だそうですが、無料版だとそもそも長文を受け付けてくれません。制限が厳しいので、原文を細かく分けて都度お願いする必要があります。次の引用はいくつかに分けたものを繋いだものですが、煩雑なので途中で諦めました。

第1章 リンド夫人の驚き

リンド夫人はちょうどアヴォンリーの主要道路が小さな谷間に落ち込むところに住んでいた。その谷間は縁にハンノキとフクロナデシコが生え、カスバート家の古い森から源を発する小川が流れていた。この小川は森の中を通る上流では複雑で勢いよく流れ、暗い淵や滝があると評判だったが、リンド の谷間に至る頃にはおとなしく行儀の良い小川になっていた。リンド夫人の家の門を通る小川ならば、品行方正を心がけずにはいられないだろう。おそらく小川も、リンド夫人が窓辺に座り、通りすがりの小川や子供から何でも鋭い眼で見張っており、おかしなことや場違いなことがあれば、その理由を徹底的に探り尽くすまで決して休まないことを自覚していたのだ。

Perplexity

アヴォンリーの中外には、自分の用事は手を抜きながら、隣人の事情には熱心に気を配る人間がたくさんいる。しかしリンド夫人は、自分の事柄も他人の事柄も手際よく処理できる有能な人物だった。彼女は注目すべき家庭婦人で、仕事は常に手際よくこなされていた。彼女は裁縫サークルを主宰し、日曜学校の運営を手伝い、教会の施し物協会と外国伝道助成会の主力でもあった。それでいてリンド夫人は、キッチンの窓辺に腰を下ろし、綿糸のキルトを編みながら(アヴォンリーの主婦たちが畏敬の念を込めて語るように、彼女は16枚ものキルトを編んだ)、谷間を横切り急な赤い丘を上る主要道路を鋭い眼で監視する時間は十分にあった。アヴォンリーは、セントローレンス湾に突き出た小さな三角形の半島にあり、出入りには必ずこの丘道を通らねばならなかったので、リンド夫人の見えざる全視線の檻を潜らずにはいられなかった。
6月の初めの午後のことだった。リンド夫人は窓辺に座り、暖かく明るい日差しを浴びていた。家の下の斜面にある果樹園は、ピンク色の白い花で婚礼の衣装を纏い、数多くのミツバチが飛び交っていた。リンド夫人の夫で、アヴォンリーの人々から「リンド夫人の旦那」と呼ばれているおとなしいトーマス・リンドは、納屋の向こうの畑で晩期の芝ジャガイモの種を蒔いていた。一方、マシュウ・カスバートはグリーン・ゲイブルズの向こう側にある大きな赤い川沿いの畑で、芝ジャガイモの種を蒔くべきはずだった。リンド夫人がそう知っているのは、前夜にカーモディのウィリアム・J・ブレアの店でピーター・モリソンにそう言っているのを聞いたからだ。もっともピーターが尋ねたのだが、マシュウ・カスバートが自らから何事かを口にすることは、これまで一度もなかった。

Perplexity

それなのに、この忙しい日の午後3時半過ぎになって、マシュウ・カスバートが平然と谷間を横切り、丘を上って来るではないか。しかも彼は白い襟付きシャツを着て、最良の服装をしている。これは明らかにアヴォンリーの外に出かける証拠だ。そして馬車に掛け馬を引かせているのも、かなり遠くへ行く予定があることを示していた。一体マシュウ・カスバートはどこへ行くつもりなのか、そしてなぜそこへ行くのか?もしこれがアヴォンリーの他の男性なら、リンド夫人はこれこれの事実を巧みに組み合わせ、両方の疑問に対してかなりの確度の推測ができただろう。しかしマシュウはめったに外出しないので、今回は何か切迫した非日常的な用事があるに違いない。彼は世界で一番内気な男で、見知らぬ人の集まりや、話をしなければならない場所を嫌った。白い襟付きシャツを着て馬車に乗るなんて、マシュウには滅多にないことだった。リンド夫人が考えてみても、どうしてもわからず、その日の楽しみは台無しになってしまった。「お茶を飲んだ後、グリーン・ゲイブルズにでも立ち寄って、マリラに尋ねてみるとしよう。マシュウがどこへ行ったのか、そしてなぜそこへ行ったのか」と、この良き婦人はついに決心した。「この時期に町へ行くことは普通ないし、訪問に行くこともまずない。もし芝ジャガイモの種が足りなくなっても、こんな身なりをして馬車を出すはずがない。医者を呼ぶほど急いでいる様子でもない。でも昨夜から何か起きたに違いない、マシュウを外出させるほどのことが。私はもう首を突っ込んで、マシュウ・カスバートがなぜ今日アヴォンリーを出たのか分からなければ、気が済まないわ」

Perplexity

融通は利かないけれど、文体はわりといい感じ。
"alders and ladies’ eardrops"は「ハンノキとフクロナデシコ」でした。
"ladies’ eardrops"って、どう翻訳するのが最適解なんでしょうね。

なべて世はこともなし

前回の記事では、AIにもう一つ翻訳のお題を出してみました。
物語の終わりにアンがブラウニングの言葉を呟く場面。

“‘God’s in his heaven, all’s right with the world,’” whispered Anne softly.

ANNE OF GREEN GABLES
CHAPTER XXXVIII. The Bend in the road

前回のChatGPT、ClaudeとCopilotに続いて、GeminiとPerplexityにも翻訳してもらいましょう。

先にPerplexityから。

"'神は天にいて、世界はすべて正しい'とアンネは静かに囁いた。"

Perplexity

Anneがドイツ語圏の女の子になっちゃいました。

お次はGemini。

和訳
「神は天にあり、世の中は全てうまくいっているわ」とアンはそっとつぶやいた。

解説
God's in his heaven: 神は天上にいる
all's right with the world: 世の中は全てうまくいっている
whispered: ささやく
softly: 柔らかく

このフレーズは、イギリスの詩人ロバート・ブラウニングの詩「ピッパが通る」の一節です。この詩の中で、主人公のピッパは、旅をしながら様々な人々の話を耳にします。ある日、彼女は殺人犯の男の告白を耳にし、絶望に陥ります。しかし、その後、教会の鐘の音を聞き、このフレーズを思い出し、希望を取り戻します。
このフレーズは、神の存在と、神の愛による世の中の秩序を表現しています。また、どんな困難な状況でも、希望を失わずに生きることの大切さを訴えています。

補足
このフレーズは、日本語では様々な訳し方があります。上記の訳語はあくまでも一例です。
このフレーズは、宗教的な意味合いだけでなく、単に楽観的な気持ちを表すために使われることもあります。

この和訳があなたの役に立てば幸いです。

Gemini

さすがはGoogle。いろいろ教えてくれました。

Geminiが言うとおり、上記の訳語はあくまでも一例。これまで多くの翻訳家によってさまざまな表現で世に示されてきました。
“all’s right with the world”のお気に入りの訳例はこちら。

なべて世はこともなし。

大好きな言葉です。
人生いろいろ大変なことがあっても、慌てず騒がずどんと構えて「こともなし」って言える心持ちで、いやせめて、そう自分に言い聞かせる心の余裕を持って生きたいものです。
とはいえ、どう翻訳するのかみたいな、小さなことはついつい気になっちゃうし、それを面白がるのは悪くないと思うんですけども。

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