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成長する檸檬が愛おしい
4ヶ月前くらいに、小さな青いレモンの実がついた鉢植えを買いました。青くて固くて小さなその実は、ぐっと手を握りしめた生まれたての赤ちゃんのようでした。
実がなる植物を育てたのは10年以上前のプチトマト以来だったので、早く食べてみたくて、大きくならないかなぁと観察する毎日。
日差しが大好きな柑橘の木のために、数時間ごとにベランダで置く場所を変えてみたりしながら、過保護に育てていました。
2ヶ月たってもすこーしだけ大きくなったくらいで、真っ青なまま。
いっそ青レモンとして食べてみちゃおうかな、なんて思いつつも、黄色く大きくなった姿を見たくて、ぐっと我慢しました。
そして寒くなった日を境に、越冬のためにリビングにお引越しさせました。
リビングは南向きなので、日中は燦々と日が当たります。
一番日当たりの良い場所に置いてやり、水捌けの良い土なので毎日水やりだけをしていたところ、だいぶ黄色くなってきたことに気づきました。
過保護にすることにも段々飽きてきて、ルーティンワークのように他の植物たちを含めた流れの中で、ぼんやりと水やりをしていたので、大きくなっていることにあまり気づいていなかったのです。
まだ青い部分も残るレモンは、中学生から高校生くらいに育ったところでしょうか。
思春期は多少放任にしてあげた方が本人(実)のためにはいいのかもしれない、と思いました。
ここまで育ってくるとなんだか、完熟しても愛おしくて食べられないかもしれない、などと考えながら、今日もレモンに水やりをしたのでした。
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