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心を守るための知恵

こちらは、最近とても感銘を受けた齋藤薫さんのコラムです。

実は最近、オンラインゲームで「もう一緒に遊びたくない」と言われてしまいまして。
とても好きなお友達だったので、年甲斐もなくかなり落ち込んでしまいました。

ただ、ことの発端となったこのお友達はかなり年下(推定)で、ゲームの攻略だけではなく普段から色々教えてくれるとてもかわいい存在だったので、今思い返しても楽しい思い出ばかりです。

なので、今回の記事は恨みつらみといった話ではないです。

そういった思いを含めての複雑かつ悲しい気持ちなわけですが、「こういうときに自分の心を立て直すためにも、知恵って必要だよな・・・」と思ったので、自分なりに色々整理してみました。

冒頭の齋藤薫さんのコラムで目から鱗だったのは「嫌いな人を嫌いと思わず、自分とは関係のない人と思う」という概念。

「もう遊びたくないということは、何かしでかして嫌われちゃったんだろうな」と大変ショックでしたが、そこを「もっと他に遊びたい人や集まりが出来たから、自分はその人にとって関係ない人になっただけ」と(勝手に)受け止めれば、少なくとも自分が相手を嫌いになる理由はないんですよね。

嫌いにならなければ、誰かに愚痴や悪口を言うこともない・・・これはとてもいいですね!
人を嫌いでいるのって、悪い意味でとてもエネルギーを使うことだと思うので。

そして実際に嫌われているほうのパターンももちろんあり得るわけで、その場合はパレートの法則を人間関係にあてはめて「仕方ない」と思うことにすればいいのかなと考えています。

2割の人が何もしなくても自分のことが好き。
2割の人が何をしても自分のことが嫌い。
残りの6割の人の評価は自分の行い次第。

万人に好かれるのは無理だから、こういうふうに考えると少し楽な気がするんですよね・・・。
ただ、今回の場合だと6割のパターンに該当すると思うので、やはり自分の行いについてはすごく気になりますが。

でもこのお友達が以前「人の気持ちは些細なことがきっかけで変わってしまう」と教えてくれたので、理由を突き詰めることについてはどこか諦めもつきました。

あとは心に穴が空いたような寂しさへの対処ですが。
これはもう方法はひとつしかなくて、時間薬ですね。
ただこの「時間薬」って言葉が、かなり気が遠くなる響きで(せっかちだからかな?)。

それについては「人間が習慣化にかかる時間」と捉えることで、時間に区切りをつけて解決します。
そして習慣化にかかる時間については諸説あるので、単純に気が楽になるという理由から最も短い「3週間説」を採用します。

例えばダイエットなら、どんなに簡単な運動でもいいからとりあえず3週間続けてみる。
3週間経ってもまだ習慣とまでは言い切れないと感じたら、さらに3週間続けてみる。

簡単なのは構築のほうだと思うのですが、これを人間関係に当てはめてみます。
3週間接触しないと自分の不在(概念としての)が相手に習慣化されてしまうので、簡単な挨拶でもいいから3週間経つ前になんらかのアクションを起こす。

今回は人間関係の構築ではないので、要はこれと逆のことを行うわけですね。

オンラインゲームなので、この場合の習慣化されている思考が「今(この時制は単なる例えですが)あのお友達と遊べるかな?」になります。
これを「今はあのお友達と遊べない」に置き換えて、3週間過ごすということです。

習慣化されるまでは普通につらいです。
なぜつらいか・・・それは、今までの自分を壊して組み替える作業だからなんですよね。
人に変わってもらうのが1番楽、でもそんなことは不可能で自分が変わるしかないから。
ただその苦労のぶん、効果はちゃんとあります。

論理的にはこれで自ずと自分の心も守れるはず。
そう信じてこれらのプロセスを経ているところです。

災害を想定して色々備えている人は多いと思うのですが、心のダメージにも備えって必要ですね。
それは普段から気を付けてできることかもしれないし、話を聞いてくれる存在や先人の教え、あるいは自分が培ってきた経験なのかもしれません。

実は今回のことで後悔せずに済んだこともあって、それは好意や感謝は普段から伝えていた点です。
(本当に伝わっていたかどうかはともかくとして。)

良い感情はその都度相手に言葉で伝える・・・これは自分の心だけではなく、人の心を守ることにもつながるかもしれないな、とふと思ったりもしました。

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