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抗うつ剤を飲む前に知っておきたいこと

私が初めて抗うつ剤を処方されたとき、医者には「ゆっくり効きますから、効果が出るまで何週間かかかります」と言われた。

今となっては、それはつまり薬の服用をやめたい時もゆっくりやめないといけないという意味なのだと分かるが、当時はそこまで知識もなく、ひどいうつ状態でネットで調べることもままならない状態だった。

抗うつ剤を急にやめると出る症状を離脱症状、中断症状などど言う。

離脱症状とは?
薬をしばらく継続して使用していくと、身体に薬があることが当たり前になってきます。その状態で薬の量を減らしたり、服用を中止したりすると、身体にいろいろな不調が出てくることがあります。これが離脱症状です。
「めまい・頭痛・吐き気・だるさ・しびれ・耳鳴り」といった身体の症状が出ることがあります。「イライラ・不安・不眠・ソワソワ感」といった精神症状がみられることもあります。また、「シャンビリ感」といって、金属音のようなシャンシャンという耳鳴りがし、電気が流れたようにビリビリとしびれた感じがすることがあります。

 出典:「抗うつ剤の離脱症状と4つの対策」元住吉こころみクリニック             


この内容は抗うつ剤を服用する前に、私は知っておきたかった。

それから、離脱症状は断薬後すぐではなく、数日後であるという点も大切だ。これは私が入院中のうつ病の講義で知ったことだ。

抗うつ剤は、人によっては深刻な副作用をもたらす場合もある。それなのに、もし副作用を発症したとしても、発症する人が少なかったり稀な症状だった場合、副作用だということ自体を医者に認めてもらえないこともある。それどころか、新たな精神疾患の症状だと見なされることもある。

もし医者が薬の副作用だと思ったとしても、抗うつ剤の他にも何種類か薬を飲んでいると、どの薬が原因かすぐには分からない、という問題も起きる。

抗うつ剤は急にはやめられないということと、副作用で精神疾患の症状に似たものが発症する場合が稀にあることを、精神科医は患者にきちんと説明してほしいと思う。それを伝えた上で、薬を服用するかどうか、患者の意思を確認するようにしてほしい。

精神科医の方は、万が一稀な副作用が出た場合に対応できるように考えて薬を処方することと、患者が訴える症状で薬の副作用の可能性はないか慎重に確認していただきたいと思う。滅多にないことだと軽視しないでほしい。これは抗うつ剤に限らず、薬全般に言えることではないだろうか。

ここに書いたことはあくまでも素人の考えだが、うつ病患者が感じたことだ。だれかの目に止まってほしいと願ってこの記事を書いた。もし副作用で苦しんでいる人の、何かの助けになれればと思う。


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