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覚醒とアドレナリン 5

14:00 自分の指をしゃぶりながら、余韻で身悶える人妻かおり

京都のラグジュアリーホテルに到着してから、およそ3時間、かおりのアナルを掻き回し続けた。
シャワーを出て、時計に目をやると、近未来デジタルの時計の数字は、14:00を少し回っていた。
ベッドの上では、自分の指を舐めながら、余韻で身悶えている かおり。女性の根底にあるエロを見た様に思えた

第一印象、上品で美人の
かおりの本来の姿がそこにあった

本当は性欲が人一倍強く好きな男には、何でも言う事をききいれる、根っからのM体質。30分ほど意識の遠のいた
かおりを眺めていると
ようやく薄っすらと瞼が上がり、タバコを吸って座っている俺を見た。

急に我にかえった
かおりが

今、何時?

14時45分くらいじゃない

しゅうと ごめん
あたし、意識飛んでた

知ってるよ

わたしの素顔、しゅうとには見透かされてるね
もう、しゅうとじゃないとダメな女になってる
いえ、、、なったわ。
しゅうとは、もう22歳になったの?
13歳も年上の女を上手に扱うのね。

かおりは、カラダにシーツをくるりと巻いて
俺の膝に乗り

ねぇ、しゅうと
キスして

シャワー浴びて支度しろよ
16:00には出かけたいから

かおりは
はい、といって浴室へ向かった。

かおりがシャワーを浴びている間、携帯でニュースを見ながら、35歳のかおり
想像していたより若い年齢に驚いた。

けして老け顔とは思っていない
すました顔で色気と上品な雰囲気、以前の旦那の容姿から
39歳くらいだろうなと勝手に推測
年齢を意識して女性を区別したことはない、むしろ、年上の方が好みなのかもしれないと、その時感じた。

かおりに、俺の中学生の時の体験を、話そうと思っていたが、自分の中で、良いタイミングがつかめていない。
全てを知る必要はない、だけど、この事は、俺の人生にとって、とてもウェイトの高い事で、俺は常に、この蔓延りを吐き出したいと思っていた。

シャワーから出てきた
かおりは

どれが好み?
何着かの洋服を俺に見せた。

俺はシンプルな黒の膝丈スカートを指さした、そして
黒のヒール、トップスも黒のニットを指さした。

フロントに電話し、支店長をお願いしますと告げた
電話にでた支店長にタクシーを16:00にとお願いし
あとシーツが汚れたので、外出中にシーツの交換をと
依頼した。

電話を切ると、かおりが
しゅうと これからどこに行くの?

夕飯だよ

何食べるの?

和食

必要最低限の答えに

かおりは
おしゃべりじゃないのスキよ
寡黙は嫌だけど、
とりとめもなく内容の無い話しを延々と話されるのは
好きじゃない。

16:00まで、あと30分だから
俺は時間を守らない人が嫌いだ

かおりは
俺を見て、はい と言った。

かおりの洋服を黒で選んだのは、シックな装いが似合うと思ったから、それと、胸が強調されるトップスを選んだのは、きっと男の視線を集めるだろうと思った。
淡い綺麗なグレーのコートを着て、かおりは

準備できました
3分前だからセーフでしょ?

セーフね、、、

行くよといってルームキーと携帯と
かおりのコートより
濃いめのチャコールグレーのコートを肘にかけて
部屋を出た。

EVがロビー階に止まる間際に

かおり
綺麗だよと言った

ホテルスタッフに
タクシーをお願いしています
と告げると

案内され、先にかおりを乗せ、スタッフに
ありがとうございますと声をかけて、タクシーに乗り込んだ。ドライバーがどちらまで?と聞いてきたので

嵐山の吉兆までお願いしますと告げた

かおりは
吉兆って あの吉兆?

どの吉兆があるの?

今日はお酒飲むからタクシー頼んだけど
明日は、行きたい所があるから、ホテルでレンタカーを予約しておいたから、それで、京都市内を観光?

?マークにしたのは、かおりへの?
かおりは、観光もしたい、だけど
っもっと
沢山したい
と小声で呟き、俺の右腕にしがみついた。

腐るほど金があったわけではないが、4年間のバイトで貯めた400万くらいの小銭は持っていた。
預金していた銀行でクレジットカードを作り、現金以外の決済は、便利で役にたつ事を既に理解していた。

吉兆も御曹司のすすめだった。予約時に、御曹司からすすめてもらってと言うと、店側の電話対応はあきらきに変化した。御曹司は効果抜群だなと感じた。

2時間少し回ったくらいで食事を終え
お会計を告げる
クレジットカードを渡し、サインの時に会計金額を見せないようにし、サインをする所を
かおりにわざと見せた。かおりは、小さな声で
しゅうとって、本名なんだね。
わざと、見せるようにしてくれて、ありがとう。

そういう小さな気づきを、口にして表す
俺は、かおりを気にいった。思っているだけでは相手に伝わらない。伝えてこそ相手との距離が縮まる。
それができる女性は個人的には、あんまり居ないように感じる。この個人的な感想は、今現在の時制。

帰りのタクシーの中で
かおりに

俺はかおりを気に入った
だから、かおりとの時間を大切にする
決して雑な扱いはしない
俺の傍にいろ。

タクシーの中で、かおりは泣き
俺はハンカチを手渡した。

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