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赤ちゃんのいる生活と”ママ”としてのわたし

午前3時30分。
隣でいびきをたてて眠る生後1ヶ月の我が子は、3時間にわたる覚醒からようやく落ち着いてくれた。

「ようやく眠れる…だけど次はいつ起きるのかな?」

新聞配達のバイクの音を聞きながら、頭のなかでは次に目を覚ますときのことを考える。「カーテンに光が差すまでは…」と、できるだけまとまった睡眠を求め、私もようやく眠りについた。

「ねむり」を求める日々

4月に第1子を出産し、先日1ヶ月を迎えた。この1ヶ月間、毎日我が子を見ては「かわいい」しか言葉が出ず、スマホのフォルダにはほぼ同じ顔写真。出産直後に比べ、わたしの体調も徐々に回復し、新生児と過ごすひとときが本当に平和で幸せであった。

だけど1つだけ、ささいなことだけど1つだけ。夜が怖かった

理由は十分な睡眠時間を取れないからであった。
赤ちゃんは我々の生活リズムなんて知らないので、夜中に何度も起きてしまう。わたしもある程度は寝不足になるって分かっていたけれど、そのような夜が続くと頭が回らなくなっていった。

〜ある日の夜中〜(赤ちゃんとわたしの行動を交互に記しています)
23時:就寝時間
授乳→あやす・ベッドに置く→泣きだす→抱っこする→落ち着く→ベットに置く→ぐずって泣き出す→(気づけば日付が変わってる)→授乳→眠る
1時半:1回目授乳
唸る→起きる・トントンする→落ち着くが唸りはじめる→寝ぼけてる→泣きだす→だっこする&授乳(15分)→ゲップ(出ず)→ベットに置く→ミルクを吐き出す→ガーゼで拭き取る・おむつ替え→眠る
3時:2回目授乳
唸る→抱っこする→落ち着かず、口をチュパチュパ→授乳(10分)→ゲップ(出た)→ベットに置くが泣きだす・口をチュパチュパ→授乳(10分)してあやす→ぐずる→左腕を赤ちゃんの首下へ、枕にしてそのまま眠る
5時:3回目授乳
左腕の痺れで起きる→びっくりして起きる→トントンする→ぐずる→添い乳(横になりながら授乳・20分)→落ち着く→💩→おむつ替え→おしっこ噴水→再度おむつ替え→眠る
7時:4回目授乳
唸る→……以下同文

夜中の赤ちゃんのお世話は、眠い目をこすれば達成できるが、それでもまとまった睡眠時間が取れないのは心身ともにキツい。
こういう日は眠くて眠くてたまらないので、朝ご飯を食べたらすぐに赤ちゃんを両親に預け、泥のように眠りこんだ。(里帰り出産中の恩恵とはまさにこれ…!)

スッキリ目覚めたあとのSNS

時計を見たらお昼12時前。気づけば3時間近くまとまった睡眠をとっていた。そのおかげで寝不足も解消でき、なんだか気持ちにも余裕が生まれた。
「やっぱ寝ることって大事なんだな〜」と改めて睡眠の大事さに気づきつつ、いつものくせでスマホを手にしてSNSを開く。

SNSではいつも通り、同業や友人が活動内容や実績を述べていた。そしてそれを読んで羨望を感じている自分がいた。

昔から「自分は自分!ゴーイングマイウェイ!」と言っては、他人の功績を耳にした途端、心から羨んでしまう。さらには比べる必要もないのに、「いいなぁ…わたしも何かやらなくちゃ」と気づけばだれかと自分を比較してしまっていた。

それはママになった今も同じだった。
赤ちゃんのお世話、自分の生活を維持することが最優先にもかかわらず、「あの人が〇〇やっているからわたしもしたい」と頭の中では自分のこと。
そうやって呆然といつかはやりたいことを考えながら、午後の時間が過ぎていった。

前まで「こなせる」と思っていた

時計を見たら夕方の17時。
「あれ、もうこんな時間。午後はお昼を食べたあと、赤ちゃんのお世話とスマホをいじって、家事をして、終いには昼寝。え〜これだけしかやってない

午後の行動を回想していたら、昨日も同じことを言っていたことに気がする。よく考えてみたら一昨日も、もしかしたら明日もこんな生活になるのだろうか。

いつかはやりたいことを考えながら、なんだかフツフツと煮え切らない感情が湧いてきた。
「自分のことがまったくできていない!赤ちゃんのお世話のあいだに時間があったにもかかわらず、なんで着手しなかったのだろう!!」

そもそもの話。わたしは「(どこかで無理だと分かっていても)なんとかなる」の一点張りでムリやり計画してしまう人間だった。
こういう性格だから、妊娠中も「子育てはなんとかしてうまくこなせるんじゃないの〜」と甘く考えていたのが正直なところ。

だから夜中のように、あやしても授乳しても寝てくれない赤ちゃんを前にすると「なんとかなれないT_T」とお手上げしたくなった。だから憤慨する気持ちが生まれるとも思わなかったし、ときにはできない自分に自己嫌悪するときもあった。そうこうしているうちに新生児の1ヶ月はあっという間に終わった。

”過去の自分”は通用しないということ

この1ヶ月はこれまでの過去の自分が通用しない時期だったと、今振り返れば思う。お昼まで寝続けたり、自分のことにすぐ取り組めていたりする以前の余裕は生まれず、目の前のことで精一杯だった。

結局、SNSとは距離を置き、無理なスケジューリングをすることもやめた。赤ちゃんとともに元気でいられるように、健康的な生活を整えることが、これからママとして頑張る新しい自分なのだろう。

この記事の内容に賛否両論あるかもしれないが、ママへ成長する記録として残すことにした。
まだ産まれて1ヶ月。同時にママになって1ヶ月。
こうやって気持ちの整理をしながら、子育てを頑張っていくぞ。


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