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中井家 母の教え ~勉強編~

なかい予備校グループ代表の中井のどかです。
前回『中井家 父の教え~水泳編~ 』を投稿しましたが、今回は『中井家 母の教え~勉強編~』をお伝えしたいと思います。

『中井家 父の教え~水泳編~ 』
https://hattatsu-labo.jp/blog/%e4%b8%ad%e4%ba%95%e5%ae%b6-%e7%88%b6%e3%81%ae%e6%95%99%e3%81%88%ef%bd%9e%e6%b0%b4%e6%b3%b3%e7%b7%a8%ef%bd%9e/

私の母は、小学校教諭を定年まで勤め、今も常勤講師として小学校教諭をしていますが、そんな教育の専門家である母も子育てについては、『のどかだったから子育てがうまくいったけど、他の子だった無理だったかもしれない』と言っています。

こんな子育てもあるんだぁ!等、何か感じてもらえたら幸いです。

■中井家の環境

私は、小学校教諭の父、小学校教諭の母から生まれました。兄妹はいません。
両親が共働きのため、父方の祖父母と一緒に5人で暮らしていました。
両親ともに小学校教諭であることで、自宅でテスト採点や通知表をつけたりすることも昔はあり、物心ついた時からテストの点数が高いと大きな数字で点数が書かれてあり、点数が低いと小さい数字で点数が書かれている事を知っていました。

母は、府内トップの高校を卒業している事を自慢していましたし、祖母も母の優秀な通知表を宝物箱にいれていました。
父も小さい頃から賢かった事を母や親戚からも聞いていました。
父も母も小さい頃から英才教育等を私に受けさせることはありませんし、両親のように賢くなれと強要されたこともありませんが、勉強は出来た方が良いし、勉強が将来の夢を叶えるために必要な事はなんとなく幼稚園ぐらいからわかっていました。

■水泳と勉強の両立

私は、小学校1年生秋からスイミングスクールに通いました。
スイミングスクールの私の進級スピードはなかなか早く、3年生にはすべての級を合格し、選手育成クラスへ、4年生からは選手コースへ通うことになりました。
この選手コースがなかなかハードなもので小学校4年生から中学校3年生まで通いつづけたのですが、もう二度とあの時にはもどりたくないです。
平日1日だけ練習が休みで、平日学校が終わって18時半から21時ごろまで練習、平日1日と土曜日の6時から7時に朝練習があり練習後に学校へ登校、
日曜日も朝練習が2時間。とにかくクタクタな毎日でした。普通の学生生活が送りたいと何度思ったことか。

しかし、こんなハードな生活の中でも、勉強はそこそこでいいという選択を母は私に与えたことはありません。
私の小学校の勉強のできが悪かったこともあるのですが、私の子育てをほったらかしていた母も中学校1年生の時は中間期末テスト1週間ほど前から、
スイミングの練習から帰ってきた後22時から2時、3時ぐらいまで、私が勉強している横について次はこれと勉強の指示を出してきました。
中間期末テストの点数も70点以下になると、かなり怒られていました。

水泳をやめたいと思ったことは何度かありますし、とにかく練習がつらいので、嫌だなぁと思う日がほぼ毎日でした。
スイミングスクールの選手コースに通っていた6年間で『練習嫌だな』と家でつぶやいてしまったことは、数回あります。
それを耳にした時の母の一言(毎回絶対同じ一言です)『スイミングやめたらいいやん!嫌やったらやめたらいいねん。私はやめてほしいと思っています』
その次に一言『スイミングスクールに通っている時間、全部勉強してください!』。こわすぎる(笑)

『練習嫌だなぁ』とつぶやいただけで、『やめたらいいやん!』と言われてしまっては、練習が辛すぎた日に感情的に『スイミングやめたい!』と言ってしまったら、完全にやめて勉強をすることになります。
私としては、スイミングスクールをやめたら普通の学生生活(友達と遊んだり、家でゆっくりすごしたり)を送りたいという希望があるのに、これではやめたとしても普通の学生生活を送ることは無理です。水泳か勉強か…。さすがに、水泳です。
毎日勉強をやる生活は水泳よりも辛いと思っていたため、母には冗談でも『水泳をやめます』とは言いませんでした。いや、言えませんでした。

学生時代私は、母に『宿題はできたの?』『勉強しなさい』などと言われたことは1回もありません。が、中学校の頃はテストの点数が悪いことは、かなり怒られました。
成績が悪いならスイミングスクールをやめて勉強させられる事になり兼ねません。
さほど頭が良くない私は、テストの2、3週間ぐらい前からスイミングの練習の後にテスト勉強をはじめてみたり、暗記方法を変えてみたりと自分なりに工夫はしてきました。
そんな中でも、母は勉強に関しては、私の努力よりも結果でしか判断しませんでした。

■母の教え

厳しいお母さんと思われたでしょうか?子どもが可哀想と思われたでしょうか??こんな母の教えをまとめてみました。

母の教え ①習い事が忙しくても、勉強することは当たり前

中井家では勉強することは当たり前とされてきました。そこに疑問を抱いたことはありません。
私の小3~中3にかけてのスイミングスクール生活は過酷でしたが、タイトな時間の中に勉強をしなければいけないという状況は、
今思うと非常に意味のある時間だったと思います。

水泳で活躍できる期間は人生のほんの一瞬の事であるため、将来の選択肢を広げるためにも、ある程度の勉強をやってきてよかったなとは感じていますが、それ以上にスケジュールの管理能力やタスク処理の能力、寝不足でも体調不良でも乗り切る体力を身につけられた事が社会で生きていく上で非常に役に立っていると感じています。

今考えても、中学校の自分が一番ハードなスケジュールをこなしていたと思います。
授業中絶えず睡魔がおそってきて担任の先生から心配の電話が家にかかってきたこともありました。
その状況をやりきっているので、今でもスケジュールを詰めることにも抵抗はありませんし、自分のスケジュールやタスクの処理能力があがるとテンションが上がります。
どれだけ忙しくでも、当たり前の事はやらなければいけない。
自分の限界は、自分が知る必要があり、自分で調整できなければなりません。

母の教え ②努力よりも結果を求める。

これは、さすがに子どもにとっては可哀想と感じてしまいますが、私が頑張っていることを褒めるだけの母では私にとっては意味がなかったと思います。
水泳も勉強も言われたことをやる事は当たり前と思っていた私ですので、努力してなかったわけではないです。
努力することができるのであるならば、次はやはり結果を出すことでしょう。

母はよく『自分に向いてないならやめたら?』と言います。
傍からすると可哀想に感じますが、社会に出たらその考えが必要なこともわかります。
向いてなくても努力し続けていることが楽しいのであれば、やめる必要はありません。
でも、向いていなくて努力することも苦しいのであれば、やめた方が良いでしょう。
でもどちらにせよ、努力する力がある人だけがそれを選択できると思います。

努力することは1番大切なことであり、そして当たり前のことです。
結果を出すことは努力すること以上に難しいです、それは正しく努力できないと結果は出すことができないからです。

■最後に

以上が、中井家 母の教えです。いかがでしたでしょうか?

勉強が得意不得意や好き嫌いは関係ありません。
勉強が得意でも不得意でも、好きでも嫌いでも、勉強を当たり前にする先に、社会に出て必要な力は必ず身につきます。
勉強を当たり前に行う先に得るものは、勉強ができる事より大切なものかもしれません。

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