【鍼灸師って、何ができるの??】

よくこんな質問をされます。人によっては「怪しい人」と思われています(笑)
多くの人は、ツボに鍼と灸をする人ですよね?と言われます。しかし、最近では、鍼灸治療で問題解決をするよりも、問題解決の一つの手法と考えている鍼灸師が増えています。

そのため答えは、
「鍼灸師それぞれに専門がある」です。

どんな資格でも、
どこで、どんな人に対して、どんな結果を得るために何をしてきたか(経験)によって、専門は大きく変わります。
医師では、「内科」「外科」「皮膚科」「眼科」「在宅」・・・・細かく言うとたくさんあります。
看護師も、「外科の病棟」「整形外科の病棟」「回復期病棟」「ホスピス」「外来」「訪問看護」・・・・まだまだ細かくあります。
理学療法士と作業療法士も、「急性期」「回復期」「生活期」「訪問」「外来」「小児」「呼吸器」「整形術後」「心機能」「脳神経障害」「終末期」・・・・もっとたくさんあります。
ケアマネでは、「施設」「居宅」「地域包括」など、似ているようで違います。


鍼灸師とは、人に対して「鍼と灸」ができる資格です。あくまでそれは手段であって、取り組む課題は、他職種と同じように専門があります。
「東洋医学」「肩凝り・腰痛改善」「痛みの緩和」「スポーツトレーナー」「美容コンサルタント」「健康増進」「緩和ケア」・・・・まだまだあると思います。
鍼灸師の養成学校の教育課程では、
・解剖学
・生理学
・免役学
・薬理学
・運動学
・リハビリテーション医学
・臨床医学
・スポーツ医学
・東洋医学



など、体のこと、病気や傷害のこと、動きのこと、を学びます。そして、鍼灸師全員ができることは、「痛みの緩和」だと思います。
そして、そこからの専門は、どこで、誰に、何をしているかで大きく変わります。
のどか治療院の鍼灸師の専門は、生活のリハビリテーションです。
対象の人の家で、誰かの手助け(介護)が必要な人の、【生活】が安心・安全・楽しく過ごせるようにサポートしています。
本人の「痛みの緩和」はもちろんですが、
「本人の動き(心身機能)」
「身の回りのこと(活動)」
「人との関わりのこと(参加)」
「家や家族の状況(環境因子)」
「やる気スイッチ(個人因子)」
「バイタルチェック(健康状態)」
に働きかけることで、【生活】を【なんとかする】ことが専門です。
やっていることは、
「解決可能な課題の抽出」
「段階的な目標設定」
「動作の訓練」
「お手伝いの方法の練習」
「家のちょっとした改造」
「便利な道具の作成」
「ご近所さんに挨拶」
「病気やケガの早期発見と経過観察」
など、
【生活】における問題に対して、使えるものを何でも使って、問題解決をしています。
皆さんが思う鍼灸師とは、大きくかけ離れていると思いますが、のどか治療院では、鍼灸師の役割を拡げ、社会で「なくては困る」職種になりたいと思っています( ◠‿◠ )

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